先週まで、井上道場にはフランスからの練習生が武蔵ヶ丘道場に来ていました。
正確にいうと、練習は先々週までで、先週フランスに帰国したわけですが、そのフランスから来た練習生は「まりん」。小学二年生の女の子。
生まれは日本なので日本国籍がありますが、フランス在住のフランス人で、8歳半ですが空手暦4年で、なおかつ、フランスで稽古している空手は井上道場のフルコンタクトスタイルではないやつ。
そんなまりんのお話です。はい。
まず、お断り。
この記事は長文になります。
ええ、画像だけで100枚近くになりました(笑)
さて、
まりんのお母さんは日本人で、実家がお寺という、なんつうか、そうかぁ、おじいちゃん和尚さんなわけねぇ・・・
って!
和尚さんの孫がバリバリのフランス人って、なんか、格好いい(笑)
とか思ったりしたわけですが、
そんなことはどうでもよくて、
そんなまりんのお母さんから、日本に帰省するため帰国するのですが、三週間半帰国するのですが、その間、練習をさせて頂きたいと丁寧なお問い合わせメールをもらったのが9月8日(日本時間)でした。
もう2ヶ月以上も前になります。
何度かメールのやりとりをし、こちらからの確認事項や向こうからの確認事項等調整し、井上雄一朗と、
「まだ1ヶ月以上も先のことかぁ」
と話していたら、すぐに10月後半になっちゃいました。
フランスで空手を習っているとのことだったので、気になったのはスタイル。
ライトコンタクトの空手だろうと思って確認すると、そうだとのこと。
うちはフルコンタクトだしなぁ・・・と思いましたが、年齢的なこと、技術的なこと、諸々検討した結果、
「関係ないナ」
と。
ええ、空手は空手です。
もともとひとつで、単に競技上のルールの違いでスタイルが違うだけで、空手の技術書をひもとくと、どのスタイルの空手も「正拳」から始まり「立ち方」や「構え方」など、基本的に同じ内容です。
組手編から変わってくるのかな?
もともとひとつだったので当たり前なんですが。
最近だと、競技に特化した技術書も多々ありますが、競技というのはルールにより変化し、また競技回数が増える毎に技術的進化もするわけで、役に立つ場合もあるしそうでない場合もある諸刃の刃だったりします。
マ、
そういうのと違うやつもあったりして、そういうやつはマイナーというかマイノリティというか、是非も優劣もなく、そういうものもある、というレベルだったりします。
そんで、
井上道場の通常練習は基本重視で、もう延々、地味で嫌な汗をかくトラディッショナルな練習メインで、基本的なことさえ身に付ければ、スタイルが違っても色々と対応できたりする内容だったりします。
そういう意味もあり、「関係ないナ」と。
特にジュニアの場合、一年生から始めても六年生で基本的動作が身に付けば御の字だったりしますから。
試合、大会というのは一部であって全てではないわけで、継続して練習することに意味がある。
のです。はい。
そんなこともどうでもよくて、
日本に帰省するのは10月24日。武蔵ヶ丘道場の練習に参加希望ということだったので、武蔵ヶ丘道場は毎週水曜日と金曜日が練習日なので、帰省後の水曜日は10月26日、ワクワクしながら戸島教室から南ヶ丘小学校へ向かったわけです。
武蔵ヶ丘道場水曜日の練習場所である南ヶ丘小学校に着くと、外から見ると、どうやら道場生、父兄以外に人がいるのが確認できました。
「ほほう、来ておりますなぁ」
と思って体育館の中に入ると、いたのは日本人だけ(笑)
この日、今では道場生になっているアラタが見学に来ていたのでした。
「あ、あれ?」
やっぱ時差とかあって今日は来ないのかなぁ。
と思いつつ練習開始。
わたし、その頃はまだ腰が本調子じゃなかったので、後方でストレッチやってました。
寝っ転がってストレッチやっていると、
「こんばんは」
という声。
「ああ、ご父兄の誰かがいらっしゃったんだなぁ」
と思いつつストレッチ続けていました。
すると、
「すみません」
と声を掛けられたので、
「はて?こんな声のご父兄いらっしゃったかな?」
と思って起きあがると、初めて見るお母さんがいました。
「フランスから来た・・・」
「ああああああ!メールでやりとりした担当者が自分です!」
と、フランスから来た、までしか話さないうちに私が会話を遮りました(笑)
「場所に迷ってしまって・・・」
とのことで、ああ、なるほどぉと頷いていると、
「もう練習始まっていますが、参加させてもらってよろしいでしょうか?」
とのこと。
「今始まったので全然問題ないです。つうか、あと1時間遅れても問題ないです」
とお返事をし、遅れてきたのでまりん達はまだ車の中で待っているとのことだったので、一旦体育館の外に出ました。
入口近くに車が停めてあって、その中から、わやん、まりん、たいきの三兄弟が出てきました。みんな空手着姿です。
わやんは5年生で日本語も話せます。まりんは2年生で日本語は厳しい。たいきは1年生で日本語はダメ。
な三人でしたが、日本語で「こんばんは!」と挨拶し、それぞれ名前を日本語で言ってくれました。
そんな三人を連れて体育館に戻り、練習を見ていた井上雄一朗に、
「フランスからの練習生来たよ!」
と言うと、
「あああ」
と。
なんでも、秋岡塾か別の道場からの出稽古か何かと勘違いしていて、フランスからの練習生が来るのはもっと先だと思っていた井上雄一朗だったりします(笑)
「黙想とかわかる?」
と、わやんに聞くと、わかるとのことだったので、一旦黙想させて、そして道場生の列に入り練習開始。
準備運動から基本稽古、移動稽古と通常練習メニューを他の道場生と同じようにやりました。
最後に補強です。
井上道場では必ず行う補強。
けっこうアップアップでやっていて、マ、他の道場生もそうなので、
「がんばれよ~」
だけ(笑)
そんな感じでフランスからの練習生一回目の練習は終了しました。
武蔵ヶ丘道場での練習は、まりんメインで、わやんやたいきは、とりあえず一回目だけ参加し、帰省中は他の予定もあるので、その予定と調整しながら参加ということになっていました。
なぜ、まりんメインかというと、
まりんは三週間半日本に帰省しますが、その後フランスに戻ったらすぐに大会があり、この大会はフランス全国大会に出場するための大事な大会のため、長期間空手の練習ができなくなることを不安がり、それで日本に帰省中にも空手の練習をしたい、つうことでお母さんが調べて問い合わせたのが井上道場。
不思議な縁であります。
そして、それくらいやる気のあるまりんはたいしたやつだと、そう思いました。
わたしなら、もう遊びメインで予定組む(笑)
おまけに、帰省中は日本の小学校にも体験入学するわけで。
そんなこんなで、
練習が終わればお掃除タイム。フランスではどうかわかりませんが、少なくとも井上道場では練習後はお掃除タイムです。
わやんもまりんもたいきもモップで床掃除してました(笑)
そうそう、アカネが獲物を狙う目でわやんやたいきを見ていたのですが、それは過去記事で書いたネタ(笑)
アカネ、おまえ、まだ年長さん!
練習後に色々お話をしていたのですが、そしたら、まりんがフランスで習った型を披露したいと、井上道場の道場生に見て貰いたいと、そう言ってきました。
積極的です。
将来のヨーロッパ淑女ですからね、これが標準。
まりん、わやん、たいきの順で型を打ってくれました。
練習中からそうだったのですが、もう道場生どよめくわけです。
半分日本人ですが、見た目は完全に外国人ですから。
どうみてもヨーロッパ系の顔つきですから。
特に、まりんに対して(笑)
せっかく、まりん達が型を真剣に打っているのに、おちゃらけているどうしようもないやつもいて、
ちゃんと見ろよ!
と、もうガッカリですよ(笑)
お返しに、ゲンキが型を打ちます。
ところが、
舞い上がってしまい、途中で終了(笑)
ちょ!
ゲンキ!
まだまだ修行だな、ゲンキ。
そして翌週、同じ水曜日の11月2日。
南ヶ丘小学校体育館にまりんの姿がありました。
今回は道に迷うことなく到着していました(笑)
わやんはサッカー、たいきは、なんとアトピーで熱出してダウンとのこと。
そして、武蔵ヶ丘道場にはまりんが練習に来ているとの話しを聞き、戸島教室からヒカルとヒロトが連続練習参加です(笑)
そうだよなぁ、こういう機会なかなかないから、続けて練習に来た方が自分のためにもいいよねぇ。
この日も淡々と通常練習を行い、最後にジャンケン補強です。
ユウスケがセンターで別の補強もやります。
補強後、
「足がガクガクする」
とお母さんに訴えていたまりんだったりします。
それは、足が効いてるのサ。
真面目にやった証拠。
きっちりとしたストレッチ、がっちりとしたフィジカルトレーニングは初めてだったようで、それでも必死になってやっていたまりんであります。
この日の練習ネタは補強しかないので、こんだけ。
そして、同じ週の金曜日。
武蔵ヶ丘コミュニティーセンターでの練習日。11月4日。
練習場所変わったので、もしかしたら道に迷っているかもしれないなぁ~とか思っていたのですが、
案の定でした(笑)
もうすぐ近くまで来て、そこで迷ったらしいです。
道場の入口付近にわたしいたので、まりんが到着した時はすぐ気が付いたのですが、フランス語で何やらお母さんに話していました。
どうやら、時間に遅れたのはお母さんが迷ったからだということを、ちゃんと言ってくれと話している様子です。
しっかりしてる(笑)
とは言っても、数分到着が遅れただけで、色々な事情でもっと遅れる道場生もいるので無問題。
「全然OKよ」
と、なぜか英語のOKを使ったり。
この日はスパーリング練習を行いました。
まりんの練習を見て、井上雄一朗が、まりんならフルコンタクトのスパーリングでも大丈夫だろうと、それくらいのスキルはあると判断してのスパーリング練習です。
まりん、生まれて初めてのフルコンタクトスタイルのスパーリングと組手を行いましたが、まりんがやっているスタイルは、特にヨーロッパスタイルなので、もうガンガン当てちゃいます。
ポイント制ですが、そうしないとポイントとってくれません。
かつ、手足の長い欧州人スタイルなので蹴りを多用します。同じスタイルの日本人とは若干違うスタイルです。
そうそう、まりんの所属しているスタイルの空手では、普通にフルコンタクトもやります。顔面ありで(笑)
もちろん、ジュニアではやらないと思いますが、日本人と違い、欧米人らは色々なことにとらわれない柔軟な思考でやるので、思っているほど違いはないです。
デ、
まずはライトスパーから。
まりんのスキルがよくわからないので、色帯には「ディフェンスだけナ」と指示します。
まりん、もうガンガンいくわけです(笑)
あ、あれ?
まりんのスタイルってライトコンタクトじゃなかったっけ?
ユウスケともやる。
ケイゴでもユウスケ相手に、こんなガンガンいかないよなぁ(笑)
このスパー練習時は、ユウスケパパにデジカメの撮影をお願いしていたのですが、ユウスケがまりんとやる時に、
「ユウスケ、負けるなヨ」
というユウスケパパの声が入っていました(笑)
まりん、クレバーです。
頭の回転が速いんでしょうねぇ。フランスの大会では優勝ばかりだそうですが、動きを見ていたら納得しました。
よく考えて動いています。
スタイルは違いますが、それくらいはわかるわけです(笑)
まりんのスタイルでは、掴んでも投げてもよく、基本、貫手での攻撃以外すべてOKだったりします。
相手をKOしちゃうとマズイですが、つまり、ワザが多彩。
ローキックはないんですが、ローキックって効かせる技なので使わないだけで足払いはあるし、引っかけて倒したり、足払いで倒したりして極めると一番高いポイントもらえたりするスタイルです。
フルコンタクトスタイル初めてなので、この引っかけとかは使ってもいいよと(笑)
蹴りの引き足遅かったりすると、もうまりんの餌食になります。
軸をピチッと決めていると、早々に倒されないのですが、
ええ、
ケイゴ、バランス悪いので倒されていました(笑)
フルコンタクトスタイルでいう倒されるはKOですが、その意味じゃなく、言葉そのものの意味で。
まりん、クレバーだわ。
これ、ただ蹴り足を掴んだだけでは倒れません。
片足ケンケンになるだけ。
掴んだ手と反対の手で突きを出し、相手を崩しています。
そんで、掴んだ手を引きながら右足を前に出して回り込むと、崩しからの倒し技になり、相手は面白いように転がります。
あとでヒロトも完璧に転がされます(笑)
あは、ケイゴ。
こういう技もあるのよ。ケイゴの出る試合じゃ掴み禁止だけど、蹴ったあとは隙が出来るから普段から引き足ちゃんとしないとな。
技を出したあとが一番危ないからね。
力をセーブしてやるというのは、ゆっくり手を抜いてやるのと違うからな。
上手い選手だと、小指と薬指を道着に引っかけて、捌く動きで崩すよ。フルコンタクトルールでも。
つうか、
それ、裏技として昔習った(笑)
前蹴りとかきたら下段払いのフリして小指と薬指で引っかけて相手崩して、崩れたところにボディに突きって。
一瞬でやれって。
最初やった時は突き指したけど(笑)
そんなこともどうでもよくて、
ライトスパー練習が終わると組手です。
左右に分かれ、似たスキル同士でガチでやります。
まりんは、最初ヒロトとやりました。
この日は、三つ編みのお下げ髪にしてヘッドガード被りやすいようにしていたまりん。
そして、
やはり、
面白いように転がされるヒロト(笑)
顔面に極めの突きまでもらっちゃってるし。
ケイゴ時と同様、ちゃんと右を一発入れて、崩して転倒させてます。
クレバーやね。
が、
しかし、
このスタイルではヒロトに一日の長があるわけで、ヒロトはコツコツとレバー狙いで下突きやミドル(三日月蹴り)でダメージを与えていきます。
ダメージをもらうという世界でやってきていないまりんにとっては、初めての経験。
効かされるという経験。
最終的には、こうなります。
そうりゃそうだよなぁ。
ちなみに、
この組手は、最初引き分けで延長戦までやりました。
たいしたもんだよ、まりん。
このあと、まりんは二回組手をやりました。
シンノスケとオトハと。
結果はヒロト時と同じ。
ヒロト時のダメージが大きく、コツコツとレバーを狙うシンノスケやオトハに撃沈。
これは仕方ない。
最初にヒロトとやったからなぁ。
シンノスケとオトハとヒロトじゃ、ヒロトが随分と抜けてるから、最初オトハとかとだったら展開違ったかもねぇ。
でも、
まぁ、
最初に効かされて、それでも二回目三回目と呼ばれて正々堂々と中央に出てきたガッツは素晴らしいよ。
立場が逆だったら?
と考えると、GUSTY!
そんな中、
他の道場生も組手を行っているわけで、
光っていたのはジュンヤ。
タクミとやって、左ミドルと右前蹴りでボディ効かされ、一本負けをしちゃいましたが、最後まで膝を付くことなく、列に戻ってから四つんばいなったガッツは良かったよ。
ジュンヤは効かされても倒れないガッツは凄いよね。
そんなジュンヤですが、素顔は「魔神ブー」です。
でも、この画像だと、ジャッキー・チェンの映画によく出てくる俳優さんに似ています。
ジャッキーがハリウッド進出前の香港映画によく出ていた俳優さん。
誰だっけかなぁ・・・
最近だと、『孫文の義士団』に出演していたなぁ。
ああ、エリック・ツァンだ。
顔見れば、なんとなくわかる俳優さんだと思います。
このエリック・ツァンの若い頃に似ている(笑)
参考)エリック・ツァンの画像
閑話休題。
スパーリング練習が終わると、毎度お馴染み補強です。
この日も腕立てやったりジャンピングスクワットやったりなまりん。
スパー、組手のあとの補強で、しっかりとやっていたので、この日は一番ハードだったかもしれない。
そして、締め。
翌週、
水曜日は予定があり金曜日だけの練習なまりんでしたが、この金曜日の練習は井上道場での最後の練習日でした。
水曜日の組手で生まれて初めて効かされ、泣きながら組手をやり通したまりんですが、効かされて痛くて泣いたのかな?と思ったら、それもあったのですが、「負けたのが悔しい」気持ちが強く泣いていたそうです。
と、
この日、まりんのお母さんが言っていました。水曜日の練習のあと色々話したそうです。
悔し涙を流しながら練習していたまりんなわけで、こりゃ相当なやつだな、と。
金曜日の練習には、水曜日がああだったので、もしかしたら来ないかもなぁとか思っていたのですが、
杞憂でした(笑)
悔し涙を流しつつ練習するガッツのあるまりんだけに、普通にまた来てました。
その金曜日は、11月11日。
ちなみに、水曜日は予定があり金曜日にしか来ないと道場生にも言っていたのですが、まりん目当てに戸島教室から武蔵ヶ丘道場の練習に連続参加したのはヒカル(笑)
だから、水曜日はいねぇって言ったじゃん!
さて、
この日は練習後半にミット練習を行いました。
この手のミット練習は初めてだったかな?
ケイゴはユウスケとペアになり、井上雄一朗から別メニューを指示されて、
もうアップアップでした(笑)
んで、
ユウスケはユウスケで、井上雄一朗が持ち手になり、
やはり、アップアップ(笑)
そんな中、
最年少のマサトシもミット練習するし、直近入門者のアラタもミット練習をやります。
そして、ミット練習が終わると全員後方に整列します。
見学していたご父兄も協力していただき場所移動。
ご父兄をギャラリーに見立て、型を打ちます。
緊張感の演出(笑)
まりんも、後方の列の中で、井上道場生の打つ型をじっくりと見ています。
そして、まりんも呼ばれます。
中央に出てきます。
型を打つことは、既にわかっています。
井上雄一朗が色々話しているのですが、なんせ日本語がよく理解出来ません。
号令とかだと、普通に日本語でいけますが、説明になると、ちょっと厳しいわけです。
なので、
最初右を見て、そちらには井上雄一朗。
次に左を見て、そちらにはお母さん。
お母さんにフランス語に訳して貰いました。
そして型を打ちます。
型を打ったあと、井上雄一朗から指導というかアドバイスです。
型の途中で視線が落ちるので、仮想敵から目を離さないと言われていました。
頷いていたので、理解していたはず。
そんな型の練習が終わると、やっぱり、最後は補強です。
そして締め。
これが日本での最後の練習でした。
三週間で4回の井上道場での練習が終わりました。
この日が、まりん最後の練習日だったので、お掃除タイムの前に、みんなで記念撮影です。
まず、道場生だけでパチリ。
次に、バンザイしてパチリ。
さらに、井上雄一朗も入りパチリ。
最後に、同学年な2年生だけでパチリ。
そして、
もうお気づきかとは思いますが、
そんな集合写真で光っていたのは・・・・
やはり、
ジュンヤ!
まりんの記念撮影なのに、ジュンヤ劇場(笑)
集合写真のあと、井上雄一朗やわたしと記念撮影しました。
集合写真でバンザイしたやつ撮影したのですが、
「まりんって、バンザイ知っているのだろうか?」
と思い、バンザイについて聞くのではなく、
「フランスでは「わーい!」って喜んだ時にはどんなジェスチャーするの?」
と聞きました。
もちろん、
そんな日本語が理解できるはずはなく、お母さんがフランス語で聞いてくれました。
そしたら、
「こんな風にやる」
とやってくれました。
あ、
やっぱ両手上げるのね。
無口で大人しいように見えますが、それは、ただ単に日本語が不自由だからであって、基本、まりんはめちゃめちゃお転婆さん。
と思います。
フランス語でめっちゃ喋ってた(笑)
でも、
まわり日本語ばかりだからストレスたまったはず。
無口て静かに佇んでいると、女の子なのに、なぜか男前(笑)
そうそう、
当て字で「真鈴」という名前が道着に刺繍してあると過去記事で書いていますが、その「真鈴」という刺繍がこれです。
本当は「海」と書いて「まりん」と読ませたかったらしい。
ほんで、
練習中は髪を結んでいるまりんですが、練習が終わると髪を結んでいたゴム(これもピンクだったりします)を取り、栗色の髪の毛をバサーっと下ろします。
そんな姿を記念に撮っておこうと思ったのですが、野外でおまけに夜。
いくら栗色の髪の毛といっても、夜の闇にまざってよくわかりませんでした(笑)
この日、覚えたフランス語をまりんに試しました。
Tu vas me monquer.
「チュ ヴァ ム モンケ」と発音します。
英語だと、
I’ll miss you.
日本語だと、
「寂しくなるよ」という意味です。
なんとか通じたらしく、まりんも、
Tu vas me monquer.
と言ってくれました。
この日が最後の練習で、わたし以外はまりんとお別れ。
そう、
わたし以外は。
この翌週の水曜日まで熊本にいて、木曜日にはフランスに帰国するまりんで、お土産を渡すため、わたしだけ翌週に会っています(笑)
お土産は、
まず、特注のくまモンタオル。
これは、秋岡塾のハリウッドスター二世にお願いしました。無理を言って作って貰いました。
ありがとうございました。
くまモン、マフラーしています。
そしてネーム入り。
まりんは、ひらがなの「まりん」という文字が自分の名前ということはわかるらしく、お土産を渡した時、
「まりんって書いてある」
と言っていました。
フランス語だったのですが、たぶん、そう言っていたと思います(笑)
次が、寄せ書きの色紙。
これ、ケイゴママに探して貰ってワザワザ買ってきてもらったやつです。
ありがとうございました。
二面ある色紙で、一面はまりん練習時の画像を貼り付け、もう一面にみんなの寄せ書きを書いて貰いました。
武蔵ヶ丘道場生全員には書いて貰っていないのですが、画像を切ったり貼ったりで4時間くらいかけている力作だったりします(笑)
あ、大きい画像を貼ればいいのか。
こんな感じです。
超労作(笑)
なるべく荷物にならないようなやつで、みんなの思いが伝わるやつ、と考えこれにしました。
ちなみに、制作途中はこんな具合に、パズルのように切り取った画像をあーでもないこーでもないと場所決めし、ここだ!ってとこにノリ付けです。
それを延々繰り返しました(笑)
寄せ書きは、先に書いて貰っていました。
デ、
井上道場なので、こういうやつも貼っています(笑)
ほんで、寄せ書きを見ると、まりんと同じ2年生が結構ネタを提供してくれたりしました。
タクミとゲンキ。
「しやい」ってなんだよ!
「とうく」ってなんだよ!
ああ、でも、わかるなぁ。
そして、11月16日の水曜日。
まりんが熊本にいる最後の日、お寺までお土産を渡しに行きました。
夕方で日が暮れて、もうあと少しというところで迷う迷う(笑)
車から降りて、ダッシュしながらお寺を探したというのは内緒です。
汗だくになった!
お寺につくと、丁度お風呂から上がったばかりらしく、風呂上がりなまりんで、わやんもたいきもいて、お土産を渡すことができました。
とても喜んでいました。
寄せ書き色紙も何度も何度も見ていました。
そして、
フランス語で、
「空手頑張ります!」
と、
「試合頑張ります!」
と言ってくれました。
「試合頑張ります」は、これはフランス語でしたが聞き取れました。
最後にハグしてくれました。
力強いハグでした。
フランス語だとCalin(カラン)になるのかな?
お別れの時がやってきました。
フランス語で別れの挨拶は色々ありますが、またいつか会えるだろうし、一緒に練習したので、
ここはフランクに、
Salut!
かな。
サリューと読み、「じゃあね」とか「バイバイ」ってな意味です。
Marine!Salut!
お土産渡した時には言ってないんですけどね(笑)
長々と書いてきましたが、そんなフランスから来たまりんを3分52秒にまとめたので見てみる。
一期一会は茶道の言葉で、ひとつの出会いを大切にし、悔いの無いよう心を込めて茶を点てるという意味ですが、
そんな一期一会にも似た、不思議な縁で井上道場で練習した、
フランスから来たまりんは、
風のようにやってきて、
風のように去っていきました。
爽やかな残り香を井上道場生に残して・・・
スタイルは違えど、空手は空手で、4回の練習で体力的、技術的なことを学ぶというよりも、普段の練習内容で、特別なことはなにもせず、基礎を中心に汗をかく、ということをメインで井上雄一朗は指導し、
井上道場生にとっても、違う言葉、違うスタイル、違う国、色々と刺激になった数週間だったと思います。
最初にメールを頂いてから2ヶ月超。
あっという間でした。
特別なにかを準備したりしたわけではなく、いつも通りの井上道場でしたが(お土産以外)、武蔵ヶ丘道場生や戸島教室のヒカルとヒロトにとっては、新鮮な、ワクワクドキドキな、そんな数週間だったと思います。
そして、
まりんもそうであったに違いない、
と思います。
先日、フランスからメールがきました。
日本ではお世話になりましたという内容で、日曜日に行われた試合の結果も書かれていました。
日本から戻ってすぐの試合で、時差ボケで大変だろうと思っていましたが、
まりん優勝、
わやん3位、
たいき2位、
という結果です。
ポイント制なのですが、まりんは相手から1ポイントも奪われることなく優勝したそうです。
メールには、日本で痛い思いをしたのでディフェンスを意識した結果と書いてありましたが、そうであっても、そうでなくても、よく頑張ったと思います。
また、フランスに帰国してからは、日本での練習で基礎体力の無さを痛感したので、毎日、毎日腕立て伏せと腹筋と背筋と、そしてストレッチを欠かさずやっているそうです。
来週からはランニングも始め、フィジカルトレーニングでしっかりとした体力をつけるそうです。
これは少しでも良いので、欠かさず続けて貰いたいと思います。すぐには結果が出ない地味なトレーニングですが、やれば必ずこの先違いが出てきます。
偉いですねぇ。
熊本では、来月はクリスマスカップがあります。
フランスのまりんに負けないよう、出場する選手は頑張っていこう!
そしてまた、いつの日か、成長したまりんと、成長した井上道場生が一緒に練習できる日が来るといいなと思っています。
それは5年後かもしれないし10年後かもしれない。
けれども、続けていれば、必ずその日が来ると思うので、みんな楽しく激しくやろうや。
とにもかくにも、
素敵な数週間でした。
ってなことで。
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