バックリブでスペアリブを作る!の巻

Weber(ウェーバー)のチャコールグリルでスペアリブ2014年のゴールデンウィークな5月3日(土)に自宅BBQ(バーベキュー)をやった、ということは過去記事で投稿していますが、そこで作ったのがスペアリブ。

使ったお肉は、ポーク(豚)のバックリブで、本当は、セントルイススタイルのスペアリブを作りたかったのですが、セントルイススタイル(セントルイスカット)なリブが手に入らなかったので「セントルイススタイル風」な「なんちゃって」なんですが、出来上がると、そんなの関係なく旨いですね(笑)

そんな、バックリブでスペアリブな作り方レシピ記事。

用意するもの

  • バックリブ:1パッケージ
  • ラブ用の調味料やスパイス:ドライラブを作るとこを参照
  • BBQソース:BBQソースを作るとこ参照
  • マスタード:市販品でOK
  • チャコールグリル:蓋付きのやつ。Weber(ウェーバー)のグリルがベスト

そんなこんなで、

セントルイススタイル(セントルイスカット)なリブが手に入らなかったので、代用したのは、アメリカのBBQ(バーベキュー)でポピュラーな「バックリブ」。

日本だと馴染みがない(笑)

バックリブ

パッケージに「Pork Loin Backribs」とあります。

Porkはポークで「豚」。豚肉ってこと。

Loinは「ロイン」で「サーロイン」とか「テンダーロイン」とかの「ロイン」。「腰」って意味ですが「腰肉」ってことです。

つまり、「ロース」のこと。

Backribsは「s」が付いていて複数形になっていますが、このパッケージに2つのバックリブが入っているから。

バックリブとは?

バックリブとは、要は「骨付きアバラ肉」のことです。

「骨付きアバラ肉」の背中側を「バックリブ」、お腹側を「スペアリブ」と呼称するらしい。アメリカでは。

図で説明(笑)

バックリブとスペアリブの違い

スペアリブとバックリブの違い

スペアリブよりバックリブの方がサイズは小さく、バック、つまり背中側にあるから「バックリブ」なのですが、スペアリブより小さいので「ベイビーバックリブ」と呼んだりする。

アメリカでは(笑)

最初は、子ブタのリブのことかなぁと思っていたら、スペアリブと比べて「ベイビー」だから「ベイビーバックリブ」とのこと。

へぇ~。

日本で「スペアリブ」と言ったら、図で説明した箇所というよりも、単に「骨付きアバラ肉の切ってあるやつ」を指しますね。

切ってない骨付きアバラ肉を探す方が大変(笑)

そして、そういう切ってある(カットしてある)骨付きアバラ肉の料理自体をスペアリブとか言ったりもします。

スペアリブの煮たの、とか、スペアリブを焼いたの、とか。

なので、

記事タイトルは、厳密に言うとお肉の部位のことなので矛盾したりするのですが、「バックリブでスペアリブ」としています。

日本語的表現で(笑)

バックリブを使ったスペアリブ料理つう意味なんですが、日本人になら通じるはず。

余談ですが、豚肉のLoin(腰肉=ロース)には、大きく3種類あるそうで、

①TENDER LOIN(テンダーロイン)と呼ばれる「ヒレ肉」
②Pork Shoulder(ポークショルダー)と呼ばれる「肩肉」

そして、

③Rib(リブ)と呼ばれる「アバラ肉」

牛肉でも豚肉でも「リブ」とは、ロース肉のこと。美味しいところ、と。

腰に近くなるにつれ美味しい肉になるのかな?

サーロインとか、ほぼ腰回りだし。

以上余談。

デ、

リブのセントルイススタイル(セントルイスカット)というのは、バックリブではなくお腹側のスペアリブの方の、腰に近い方のことらしい。

パッケージに「セントルイススタイル」とか「セントルイスカット」とか明記してあるお肉(もちろん英語で)は、だいたい、長方形なリブで、そういうやつを「セントルイススタイル(セントルイスカット)」と言うんだろうなぁと。

でも、スペアリブの調理方法つうか味付けつうか、そういうの、アメリカでも地方差があって、テネシースタイルとかいうのもあるので、カットの仕方だけではなく、調理方法つうか食べ方でもそういう言い方するのかなと思っている今日この頃。

なんせ、アメリカでリブを食ったことがない(笑)

バックリブを使って「セントルイススタイルのリブ焼くぜぇ」と言っているアメリカ人もいるし(笑)

マ、

そのあたりは適当でいいと思います。

たぶん。

バックリブはどこで買う?

そうそう、

「どこでこんな肉買えばいいんだ!」

つう声もあるかと思いますが、ここは日本なので、

まず、スーパーには売ってない(笑)

精肉コーナー(そこでお肉をカットしているとこ)があるスーパーとかだったら、その精肉コーナーの人に「バックリブを取り寄せてください」と言っておけば用意してくれるはず。

あと、ネット通販でもたくさん売っています。

だいたい、冷凍のままで来る(笑)

コストコだとバックリブもセントルイススタイル(セントルイスカット)のリブも売ってあります。

Aプライスにもバックリブとして売ってありますよ。

そんなに高くないです。

100グラム120円前後で手に入るはず。

それより高かったら、まず、ぼられてます(笑)

わたしが使ったやつは、グラム90円台で手に入れたやつです。お肉の卸屋さんから購入。

心配事があって、実は、豚流行性下痢(PED)という病気が主要な輸入先の米国や国内で流行していて、人には影響ないらしいのですが、これのせいで、風評被害じゃないですが、豚肉の値段が暴騰する気配があるとのこと。

ニュースで検索すると、そういうの出てきます。

高くならないでおくれ・・・

下処理をする

膜(メンバリン)を取る

そんなこんなで、

パッケージを開けると、こういう感じでバックリブ(アバラ肉)がドンッ!と出てきます。

バックリブ

まず、何をするかというと、

骨側に付いている「膜」を剥ぎ取ります。

マイナスドライバーを使ってメリメリメリと膜を剥いでいきます。

包丁でもナイフでも出来ます。

素手でも出来ないことはないです(笑)

骨に沿ってマイナスドライバーを入れる 持ち上げる

そこから手で剥ぐ メリメリメリと剥ぐ

実は今回、あまり画像や動画を撮影しておらず、超手抜きな井上道場レシピ記事になる予定なのですが、この膜剥ぎだけは、一部を動画で撮影していたので見てみる。

ルナが撮影してます。

■バックリブ骨側の膜を剥ぐ 2014.05.03

まぁ、適当です(笑)

でも、一応、ちゃんと膜は剥がしましたです。はい。

ドライラブを作る

そんで、

次に下味用のシーズニング(調味料スパイス)の用意をします。

ネット通販だと色々手にはいるのですが、面倒くさいので、すべて自分で調合して作ります。

これも・・・適当なんです。

全部目分量なので(笑)

スペアリブ用ドライラブを作った 白いのはオニオン

アメリカンBBQ(バーベキュー)でお馴染みの、ドライラブ(Dry Rub)です。

何が入っているかというと、

①パプリカパウダー
②砂糖
③塩
④ガーリックパウダー
⑤カイエンペッパー
⑥チリパウダー
⑦クミンパウダー
⑧ジンジャーパウダー
⑨コリアンダー
⑩ブラックペッパー
⑪オニオンミンス

だったはず(笑)

パプリカと砂糖と塩とクミンとブラックペッパーがあれば、まず大丈夫なはず。

ドライラブの調合は、その日の気分で

分量は、パプリカパウダーを10とすると、砂糖と塩が4、ガーリックパウダーとチリパウダーが3、カイエンペッパーとクミンパウダーとブラックペッパー2、残りが1くらい。

チリパウダーとカイエンペッパーの量で辛味が決まるので、そこはご自分の味覚で調整。

ジンジャーパウダーとか入れなくても問題ないです(笑)

今回入れてみたかったので入れただけ。

オニオンミンスは、オニオンパウダーの代わりに使ったのですが(ドライラブの画像で白く写っているのがオニオンミンス)、これ、いらんかったです。オニオンパウダーの方がいい。

ミンスって「みじん切り」のことで、これを乾燥させたやつがオニオンミンス。ハンバーグとか使った方がいい。水分吸収するので。固さ調整できる。

クミンパウダー入れすぎると、カレー風になりますよ(笑)

さて、

ドライラブの準備が出来たところで次の工程にすすみます。

マスタードを塗る

膜を剥いだバックリブに、満遍なく、まんべんなく、マスタードソースを塗りたくります。

ええ、塗りたくりです。

たっぷりとマスタードをかけ、 ぬりたくる

素手でぬりぬり、ぬりぬりしちゃいます。

結構楽しいから困る(笑)

素手でマスタードを塗る

ドライラブをまぶす

そこに、先ほど調合したドライラブをまぶします。

マスタードを塗っているので、まぶしやすい。

トンカツ作る時のパン粉まぶす段階に近いかな?

気分的に(笑)

ドライラブをまぶす

両面にまぶす

ドライラブは、バックリブの両面側面に満遍なくまぶします。

だいたい、ここでドライラブは使い切ります。

残ったら、BBQソースを作る時に、そのドライラブをぶっ込む。

基本的に、BBQソースを作るスパイス類と違いはないので全然問題ないです。

これで下処理終了。

あとは焼くだけ。

下処理終了

Weberグリルで焼く

チャコールグリルを用意し、炭も真っ赤っかにしておく。

使ったグリルは、Weber(ウェーバー)のチャコールグリル、グレードは廉価版の「シルバー」。

ゴールド、プラチナ、調理台と一緒になったパフォーマー(シルバー、ゴールド、プラチナとこれにもある)もありますが、まぁ、シルバーで十分ですね。

Weberチャコールグリルのシルバーを使う

炭は、キングスフォードのチャコールを使いましたが、手に入らなければ、ホームセンターとかに売ってある普通の炭でも全然問題ないです。

長時間調理するので、火力が衰えるので、継ぎ足しは必要ですけど。これはキングスフォードのチャコールも同じ。

だいたい、120から150度くらいをキープさせる。グリル用温度計は、あった方がいいです。オーブン用温度計でいけます。

炭の継ぎ足しは・・・これは・・・もう経験値というか、ある意味、勘の世界でもあるので、温度計みて、炭みて、「ちょっと火力弱くなったかな」の時継ぎ足す。

あとは、Weberのチャコールグリルは、チャコール下部の灰を落とす穴と蓋に付いている穴で温度管理がある程度できるので、それを駆使する。

だから、経験値(笑)

焼き方

そんな準備の出来たチャコールグリルに、炭火に直接お肉が当たらないよう、炭は隅っこに寄せて、網の上の隅っこにお肉をのせ、「間接焼き」をします。

直火厳禁。

肉をのせる

そして蓋をする。

蓋をする

基本的に、あとは放置の世界なのですが、

30~40分経った頃に蓋を開け、様子を見る。

その間にBBQソースを作る。

バーベキューソースを作る

ケチャップベースな、つまり、トマトソースベースなBBQソース。

過去記事にも書きましたが、マクドナルドでチキンナゲットを注文すると「ソースはBBQ味ですかマスタード味ですか」と聞かれますが、そのBBQ味のソースみたいなもの。

アダルトな味にするので辛味を効かせていますけど。

何を使うかというと、スパイス類はドライラブとほぼ同じです。

①ケチャップ:一本
②砂糖
③塩
④はちみつ
⑤チリパウダー
⑥カイエンペッパー
⑦クミンパウダー
⑧ガーリックパウダー
⑨ジンジャーパウダー
⑩ブラックペッパー
⑪リンゴ酢
⑫アップルジュース(100%のやつ)
⑬水

だったはず(笑)

取っ手がプラスチックではないお鍋を用意して(グリルでそのまま温めるから。プラスチックだと溶けちゃう)、その中に、ケチャップを1本入れる。

リンゴ酢とアップルジュースの比率を同じにして適量入れる。

スパイス類を適当に入れる。塩は少なめジンジャーパウダーも少なめ。

ブラックペッパー多め。辛味を強くしたい場合は、チリパウダーとカイエンペッパー多めだけど入れ過ぎると激辛BBQソースになるから注意。

はちみつは、割りとたっぷり入れました。その分、砂糖少なめ。はちみつで甘味を調整できるので、ちょっと甘めだけどピリリとアダルトな味になります。

たぶん。

きっと。

水は1カップくらい。入れなくてもOK。

全部入れたら、混ぜ混ぜして味を確かめる。何が足りないかを確認。

だいたい、「まぁ、こんなもんかなぁ」ってなるから困る(笑)

ぶっちゃけ、用意したものを入れて混ぜるだけなので、すぐ作業は終わります。

これをチャコールグリルに入れて温めます。

ちょっと炭火の直火は避けたいところですが、肉がでかくて、直火にしかならない場合がほとんどなので、自宅ならガスコンロとかで温めてもOK。

チャコールグリルで温める場合、3分くらいで様子を見てみる。

忘れていると、煮詰まって大変なことになります(笑)

バーベキューソースを塗る

1時間くらいたって、そのBBQソースをバックリブにぬりたくります。

刷毛とか料理用ブラシがあればいいのですが、だいたいそういうのないので、スプーンで代用します。

BBQソース自体がサラサラではなくドロッとしているので、スプーンでも余裕でバックリブにBBQソースは塗れます。

BBQソースを塗る

だいたい、チャコールグリルにバックリブを入れて、約4時間くらい間接焼きにするわけですが、暇なので、30分か40分単位にBBQソースを塗ってました。

塗るのは表面だけです(裏面は骨側)。

忘れていましたが、裏側(骨側)を下にしてチャコールグリルの網の上にバックリブは置きます。

今回は、バックリブが2枚あるので、途中で二度ほど、バックリブの場所を入れ替えています。

BBQソースを塗ったあとなので、結構な割合で、トングなり手がベトベトになりますが、気にしない。

ソースを何度も塗る

スプーンでぬりぬり

ラスト1時間くらいのとこで、バックリブを裏返し、骨側にもBBQソースを塗ります。

BBQソースを塗るんじゃなくて、アップルジュースを霧吹きで吹きかける方法もあるそうですが、今回はBBQソースを塗る方法でやりました。

まぁ、このあたりの頻度とか方法は、適当ですよね(笑)

そして完成

デ、

約4時間後に取り出します。

もうですね、いい香りがプンプンしているわけです。

出来上がって、速攻カットして食べていたりしたので、画像撮影するの忘れていて、慌てて2枚目の時から撮影したのですが、

それは内緒(笑)

1枚目をチャコールグリルから取りだし、2枚目が邪魔だったので場所移動して、そこが炭の真下で、ちょっと放置していたら骨側が、プチ焦げちゃいました。

包丁でガリガリガリと焦げた箇所はこそげ落としましたけど。骨側だったので影響なし。

見た目は、ちょっと悪くなりましたけど(笑)

そんな2枚目のバックリブ。

出来上がり 包丁で切る

こんな感じ BBQソースをつけていただく

出来上がったバックリブをカットしていくと、いつもの「スペアリブ」になっていきます。

そうそう、これこれ。

これが日本でいうスペアリブ(笑)

食べた感想

ドライラブやBBQソースでお肉に膜が出来ていて(「スモークリング」と言うらしい)、肉汁を閉じこめ、切ったあとは、ほんわかと湯気と共に香りが立ち上がり、お肉はおつゆたっぷりなジューシーさのヤワヤワ。

そのままガブリとやると、口中にスパイスと肉汁のおつゆが拡がり、

!!!!!!

となります。

次にBBQソースをかけて、さらにガブリとやると、

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

となるわけですよ。

ムチムチのツヤツヤのスペアリブでした。

旨いじゃないか!

2本で3㎏近くあったのですが、あっという間になくなりました。

スペアリブだ

ジューシーでムチムチ

BBQソースなしでも旨い

こんなにジューシーとは思っていませんでした。

骨回りのお肉は、ただでさえ美味しいのに、さらに美味しくなっていました。

チャコールグリルがあるのなら、バックリブを購入して作ってみてください。

ハズレはないはず(笑)

たぶん。

おそらく。

きっと。

参考にしたのはダディのやつ

そうそう、

今回のバックリブは、以下の動画を参考にして作りました。ダディの割と初期の頃かな?

ラブやBBQソースのレシピとかは、別動画かダディの公式サイトにレシピ載ってますよ。

■St Louis Barbecue Spare Ribs by the BBQ Pit Boys

出来上がりは、ちょっと違うけど、まっいっか!

ってなことで。


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