先月末(3月27日)に開催された、木下道場主催「第8回ペガサスカップ錬成大会」の余話ネタです。
大会スタッフが、主審に試合時間のタイムアップを知らせる赤玉(通称「おじゃめ」)の件と、主審が付けているマイクに声を拾われたタクミのネタです。
ユウスケパパに頂いたDVDを見ている時に発見しました。タクミの声は大会会場でも気が付いて、軽く笑ったんですけどね(笑)
試合時間を主審に知らせる赤玉。正式名称はなんなんでしょう?
私が空手を習いだして約1年後に、おそらく熊本県では初のフルコンタクトの大会が県民運動公園体育館で行われました。
軽く四半世紀以上前です(笑)
高校生以上が出場した、今思うと、同じ道場だけの、今だと内部試合なのですが、高校生も大人も、板張りの体育館でサポーターなど付けず、無差別でガチガチに組手やってました。
当時中学生だったので、もちろん私は出場していません。
仮に出場していたとしても、当時青帯(オレンジ帯はまだない時代です)で、秒殺されていたでしょう。
見ていて、めっちゃ怖かった(笑)
でも、ひとつかふたつしか年の離れていない高校生とか普通に出場していて、ガシガシ試合やってました。二学年上のS先輩なんて、5位入賞したから凄かった。
白帯もいたかなぁ。黒帯はもちろん出場していません。
当時、熊本には黒帯がいなかったから(笑)
最高位が茶帯の先輩方で、その茶帯の先輩方が上位占めてました。
目の前で、バタバタと選手がKOされて、今思うと、怪我人続出な、割と凄惨な大会だったなぁと思います(笑)
今だと、体重別やレベル別(初級や上級に分けた試合)が普通ですが、当時はそんの関係なく、無差別で白帯から限りなく黒帯に近い茶帯が一緒の大会でガチガチやってた!
なおかつ、入場料取ってた!確か、500円。内部試合なのに(笑)
今は絶対無理(笑)
でも、
それが、
「空手の大会って、こんなんなんだ」
という私の原風景だったりするので、少年部だけの大会とか見ても、
「なんじゃこりゃ」
と軽くカルチャーショックを受けていた数年前。
そんなことはどうでもよくて、
わたしは選手じゃないので、大会スタッフとして参加しました。
それが、タイム係兼おじゃめ投げ係(笑)
昔はですね、
試合開始と試合終了時に和太鼓を叩いていて、それは、一般部のSさん(笑)
今でも空手を指導されていますが、あとで聞いた話によると、確か、大会の申込み書出すの忘れて和太鼓係になったような記憶があります。
なので、
めっちゃふて腐れて和太鼓叩いてました(笑)
そんな、私とおじゃめの関係もどうでもよくて、
おじゃめはお手玉のことです。熊本弁だとお手玉は「おじゃめ」と言う。
ってのを、先ほど、父と母に確認しました(笑)
亡き祖母が生きていれば、明治の女なので、色々と教えてもらえたはずなのですが、鬼籍に入り既に数年なので、これは仕方ない。
デ、
お手玉のことを、関西地方では「おじゃみ」と言い、京ことばが発祥らしいので、とても古い言葉だと思いますが、先に書いたとおり、熊本弁だと「おじゃめ」になります。
昔習った日本語の方言の広がり方に、武家社会になるまで、日本の中心は京都だったので、その言葉が円心状に北と南に広がり、北と南では同じ発音で同じ意味を持つ方言がたくさんある、と学んだことがあります。
武家社会って、室町幕府(足利幕府)は京都なので、江戸時代からと考えていいかも。
九州でも、太平洋側の大分や宮崎と、有明海側の福岡、長崎、佐賀、熊本では、全然方言が違ってきます。
鹿児島も独特で、イントネーションは宮崎に近いかなぁ。
九州でさえ、それだけ違うのですから、東北の言葉など、もう外国語以外の何ものでもありません。
東京にいる時、秋田出身の女の子と仕事しましたが、彼女が母親と電話で話していると、もうチンプンカンプンで、
「え?今何を話していたの?」
と何度聞いたことか・・・
逆に私が実家とかと電話で話してると、
「電話の相手は九州ですよね?」
と言われたものです。はい。
そんなこんなで、
東北出身の人に、自分のことを「おが」と言うと聞き、私の地元でも「おっが」とか言いますと会話したことあって、その時に、言葉の広がり方を思い出したことがあります。
そういう意味では、
おそらく、
熊本弁の「おじゃめ」も、京ことばの「おじゃみ」から来ていることは確実で、どうやったら「おじゃみ」の「み」が「おじゃめ」の「め」に変わるんだろうと考えるのですが、長い日本の歴史を想うと、電車も飛行機もなかった時代でも、人の交流はあったんだなぁと、感慨ひとしお。
と、
枕が長くなりましたが、
先日行われた「第8回ペガサスカップ錬成大会」のDVDを見てみて、ユメトの準決勝なのですが、主審が投げ返した「おじゃめ」を、バランスを崩しながらもタイマー係がナイスキャッチするシーンがあり、
井上雄一朗と二人で、
おおう!
と呟いた、というのは内緒でも何でもありません。
大会の映像って、試合だけではなく、こういう楽しみもあるので侮れません(笑)
んで、
「第8回ペガサスカップ錬成大会」の主審は、ピンマイクを付けていて、スピーカーから声が聞こえるのですが、そのピンマイクにタクミの声が拾われていて、会場中にタクミの、
「オス」
という言葉が響きました。
本戦だか延長戦が終わり、タクミの帯は崩れていたので主審が直している時。
井上雄一朗がタクミに、
「タクミ!上段だけは気をつけとけよ」
と、上段ガードのアドバイスを出した時。
ちゃんと、タクミは「オス」と返事しています。
それが、主審のピンマイクに拾われ会場中に響き渡ったわけです。
結構、和んだ瞬間でもありました。
小学校一年生の部決勝での出来事です。
この決勝戦、再延長までいく接戦で、再延長の判定も副審は2-2。
主審白で、3-2で辛勝したタクミですが、再延長後にも帯が外れて主審に直してもらっています。
その時も、
「オス、ありがとうございました」
と主審にお礼を言っているのですが、主審がすぐに戻ったので、この時ピンマイクが拾ったのも、
「オス」
だけ(笑)
ケイゴとタクミは、返事に関しては超優等生なのです。
そんな、おじゃめとタクミの「オス」を見てみる。
という、第8回ペガサスカップ錬成大会の余話でした。
ってなことで。