武蔵ヶ丘道場のゲンキは、その名の通り元気なはずなのですが、先週風邪なんか引いたりして、
元気じゃねぇじゃん!ゲンキ!
と、日本語意味不明的なことを言っていたのですが、金曜日には復活し、「元気なゲンキ」と、これまた日本語意味不明的なことを言われて突っ込まれていました。
そんな、3月11日金曜日、武蔵ヶ丘道場の「みんな元気」なネタ。
この日は、戸島教室所属のリョウタロウ、トワ、タイガも練習に来ていたので(トワはいつも来ます)、なんか新鮮なメンツで、特にタイガは初めての武蔵ヶ丘道場での練習だったので、緊張しつつも一生懸命やってました。
そんなこともあって、武蔵ヶ丘道場所属の道場生は、さらに気合いが入るわけで、練習後半に約束組手の一種である「受け返し」の、自由攻防練習を行ったのですが、イッタがなかなかよかった(笑)
「受け返し」にも段階があり、自由攻防は通常スパーリングと表現しますが、この自由攻防なスパーリングも、練習体系からいうと、5段階のレベルがあります。
レベル5は、ガチガチの倒し合いスパー。
レベル1は、「受け返し」の約束事を守りつつも、攻守を分けない練習で、「受け返し」の難易度高いものとほぼ同じ。
という専門的なことはどうでもよくて、
イッタがよかったのは、レベル2のライトスパー的自由攻防練習。
しっかりと、練習目的であるオフェンスとディフェンスを意識し、正確な受け、正確な技を出す意識を持って練習していました。
そんな中、イッタの相手であるハリウッドスターは、左レバー打ちからの右ハイという「えげつない」コンビネーションとか出していたのですが、ライトなので、右ハイ(上段)については、しっかりと対応していたイッタ。
まぁ、左の突きは、これは仕方ないナ。もらっちゃいけないんだけど(笑)
あの角度、位置、一番嫌なところを相手が小学生だろうと、しっかりと正確に打ってくるハリウッドスター。
これは正解。
ライトなので、ダメージないし、「ここはガードしなきゃ」という指導にもなる。
ハリウッドスターがそう意識して出したかどうかは不明ですが(笑)
イッタも、右ハイをガードして即右ローを返していたので、「受けて止まる」というところから一歩前進しているなと。練習していないと、なかなかディフェンスからオフェンスにいけないんですよね。
自由攻防時は、どんな技がくるのかわからないので、あらゆる技に対し反応しなきゃいけないので、セオリー通りですが、基礎がだんだんと身に付いてきているイッタ。
そのイッタの右ローの返しでハリウッドスターは右の下突きを出していますが、イッタは反応してディフェンスしています。レベルが上がっても、練習していれば段々と自由攻防の中でも反応できてくるので、ずいぶんとよくなりました。
技術練習なので、こういう風にしっかりと正確な受け、攻めをするのが大切。
そんなこんなで、
最後に試合形式で上段技無しの限定スパーリングを行いました。
ケイゴとトワ、ユメトとイッタなど、同スキルな道場生同士で順番に行います。
そんな中、同じ一年生同士で見ていて面白かったのがタクミとゲンキ。
この日は元気なゲンキと、気分にムラのあるタクミですが、イイ感じに組み合って一進一退の攻防があります。
跳びまくりです(笑)
タクミは最初から左ミドルを軸足浮かしながら連発するし、タクミのパターンを日々学習しているゲンキも力一杯返します。もちろん、跳びながら(笑)
とびますとびます!
って、坂上二郎さんもお亡くなりになられたんですよね。合掌。ユウスケパパやママくらいしかわからないと思いますが、「カックラキン大放送」は面白かったです。
意地と意地とのぶつかり合いな様相で、そんな中、お互い左ミドルを同時に出し、相打ち。
正確に書くと、お互い届いていないんですが(笑)
タクミは左ミドルが生命線なわけで、上段無し(前蹴りも廻し蹴りも)な制限スパーのため、どんどん左ミドルを出していきます。
まだ、サムゴーみたいじゃないですけど。
あれほど単発で出しても相手に読まれるだけ!
と言っているにもかかわらず、タクミはお構いなし。ある意味正解で、いくときはいかないとなので、これはこれでいいタクミですが、ゲンキもアフォじゃないので、しっかりとブロックします(笑)
それも、ミドルはガード越しでも効くので、膝を高く上げ、しっかりとブロック。
足をころしにきてる(笑)
ナイス!ゲンキ!
ゲンキが頭を使っている攻防もあります。
タクミが単発の右ローを出します。
ゲンキは見切って、軽く後方に重心移動してかわします。タクミはもちろん空振り(笑)
左膝も軽く上げて膝ブロックの体勢になっていたので、後方に移した重心を前に移動すると同時に踏み込み(上げていた左足を下ろし踏み込む)、右のローにつなげます。流れがスムーズです。
右ローを空振りしてバランスを崩したタクミへ右ロー。基本セオリーは「自分に一番近い相手の足を狙う」なので、その基本セオリー通りタクミの空振りした右足にインローの形でヒット。
タクミは「膝かっくん」みたいな感じでバランスをさらに崩します。インローは基本崩しに使うので、ゲンキ的には読み通りなわけで次の攻撃につなげたい。
が、
ゲンキの悪い癖で、蹴ったあと下がる(笑)
崩し意味ねぇじゃん!
ゲンキは、せっかくタクミを崩したのに自分から下がってしまい、タクミはバランス崩しましたが、それをもとに戻すため、なんとカクッとなった膝のバネを利用してジャーンプ!
めっちゃ遠間合いになる二人(笑)
この遠間合いから最初に仕掛けたのはタクミ。
おりゃー!
と右ミドル。
タクミのモーションが大きすぎたので、ゲンキは普通に肘と膝で完全ブロックです(笑)
ちなみに、
スピードスケート選手のような体勢なのはケイゴママ。
もう気になって気になって(笑)
そんなこともどうでもよくて、
このあと、タクミが右前蹴りを遠間合いから出します。ゲンキを吹っ飛ばして、その後の攻めをするための、跳び中段前蹴り。
が、
やはりモーションが大きいと相手に読まれるわけで、ゲンキは得意の右前へのステップでかわします。
サバキでいうところの1のステップかな?
右足踏み込んで、左足をおくるから。秋岡塾で練習すると嫌になるくらい練習する基本4ステップのひとつだったりします(笑)
もちろん、タクミの目の前にゲンキはステップしていないわけで、豪快に空振りです。
このあたりの判断力はゲンキはセンスがあるわけで、相手の攻撃を見切って捌くのって、ほんと高度な技術なので度胸ないと出来ないし、それを普通にやるゲンキは、このあたりの俊敏性とか判断力は本能だろうから、センスあるわなぁ。
スカされたタクミは、まさに「たたらを踏む」状態で蹴り足を着地するわけで、それにあわせゲンキは左足をおくりタクミのサイドに位置取りして、もうなんでも出来る状態。
が、
野性のカンはタクミも負けていないわけで、前蹴りスカされてバランスを崩しつつも、上の画像でもわかりますが、蹴り足を着地する前から右で突きを狙っています。
つうか、出してます。
すごいよね、タクミ。空中で体捻って突きの体勢とりつつ、蹴り足着地したら即出してるし。つうか、宙にある状態で出し始めてる。
野性のカンだよね(笑)
でも、ゲンキに届かず。
タクミの突きによる反撃がありつつも、ゲンキはさらに歩を進め、タクミのサイド(死角)にステップしつつ左の蹴りを出しに行きます。
この体勢、位置での左の蹴りパターンは一撃必倒のパターンで、井上雄一朗が試合でバンバンKOしていた時のパターンです。(正確にいうと、もっとバリエーションありますけど)
この位置から蹴られると、ミドルもハイももらっちゃいます。それも危ない角度で。
技ありではなく、一本狙いな場合の攻撃パターンです。
タクミも右の突き、それもボディー狙いなので、右手は下がったままです。つまり、顔面がら空き。かつ、左の突きを出していますが、引き手が床と水平になってしまって中段でもガードがとれない状態。
ここは、床と水平ではなく垂直に、肘と手首が床と垂直になるように真っ直ぐな引き手じゃないといけません。
タクミの場合は、グローブを付けているので、これは一種のオモリでもあるので仕方ないところではあります。
ゲンキは、サイドからの左ハイを狙います。
膝があがり、その膝に反応したタクミの右手は下がり、ノーガードになった顔面に鋭い廻し蹴り!
って!
ちょっと待てぃ!ゲンキ!
上段無しの限定スパーリングじゃん!
なに上段蹴ってんだよ(笑)
ゲンキも途中で気がついて蹴るの止めます。
蹴り足を下ろすゲンキ。
上段を蹴ろうとしたゲンキに対し、
なんばすっとやぁ!
とタクミ。
腰をグンと落として、力を込めて怒りの左ミドルです。
うりゃ!
もちろん、
間合い近すぎて不発です(笑)
このあともゲンキは無意識に上段蹴ってくるかも知れないと、タクミのガードは上がります。
つうか、最初から上げとけよ!
上段ありだったら、あの角度とタイミングなら完璧に左ハイがヒットしていたわけで、そこで終わりでした。
その後、一進一退の攻防が続き、タクミは左ミドルで攻め、ゲンキは即返すの繰り返しです。
面白い!
あのタクミですから、こんだけ左ミドルを蹴っていると、それも単発が多いと、やっぱりゲンキに見切られるわけで、ゲンキが軽くステップバックすると、タクミは豪快に空振りです(笑)
延長戦までやりましたが、なかなか面白い二人でした。
そんな二人ですが、この後も相手を変えて限定スパーです。
タクミはタイガと、ゲンキはシンノスケと。
ゲンキもタクミとの練習で学習しているので、普通に左ミドルを出しています。
そうそう、
ゲンキですが、シンノスケと対戦した時も、右へのサイドステップ(相手の左側)をして左ハイ出してました(笑)
おい!
シンノスケの左前蹴りに反応した動きかな?
これも上段ありだったら、シンノスケはノーガード、つうか、目の前からゲンキが消えて完全に死角に入られたので、普通に立っているところを蹴られ終了でした。
シンノスケは、ゲンキが「あ、やべぇ」と気がついて蹴り足を下ろした時に上段ガードしてました。
まぁ、仕方ないわなぁ。
そんなシンノスケですが、勘がいいので、単調なゲンキのストレート系の突きにあわせ、完全なタイミングで右ですがミドルを蹴っていました。
一般部でこの画像の通りの右ミドルだと、普通に肋骨にヒビが入るか骨折してます。
なかなかよかったシンノスケ。
そして練習は進み、ハリウッドスターはリョウタロウと。
上段がないので、上段に振ってのコンビネーションを使わなかったハリウッドスターですが、上段はヘッドガード付けてないからバチコンと当てないだけで、フェイントとかは普通に使っていいんだから、なぜ使わない・・・と言いたい(笑)
でも、リョウタロウに「えげつない」正面からの左ミドル、横隔膜のちょっと上の左ミドルとか色々やってたねぇ。
リョウタロウ相手だから問題なし。
リョウタロウもガードの意識持ったはずなので。
そんなリョウタロウはケイゴともやりましたが、対ケイゴ用戦術を使い、それは体格差を最大限に利用した、ケイゴの間合い、タイミングを全て潰す作戦で、これが見事的中。
ケイゴも、体格差でこんだけ差がある相手にこれやられると、ちょっと厳しいね。
ヒザでガンガン押しまくられたケイゴですが、目は死んでおらず、相手をしっかりと見据え、左を狙っています。
さすがやね。
この左が当たれば展開変わるけど、それを打たせないようにリョウタロウはヒザ連打。
そりゃ、腰が浮いて左も死んで押し出されるわなぁ。
最後はユウスケとハリウッドスターです。
一応、少年部への模範となる、つまり模範組手なのですが、ガチ(笑)
ユウスケの右ロー振っての、蹴り足下ろす前に左レバーがきれいに決まってました。
キュン!
ってレバー効かされ小さくなったハリウッドスター。
それでも最後まで倒されないので、やっぱ凄いよハリウッドスター。
そんな、記事で書いてきた場面を見てみる。
短い動画ですけど。
練習後、ケイゴとタクミが「ホワイトデーなので」とお菓子を配ってくれました。
ちょっと早いけど、と。
ありがとう!
裸で配ってくれてありがとー!
なぜかユウスケも裸なんだけど(笑)
戸島教室から参加したタイガも、練習後は充実した表情。
最近、戸島教室でも集中して頑張ってるから、このまま頑張ろう!
そんなこんなで、元気なゲンキはユウスケにもてあそばれていましたが、結構うれしそうだから困る(笑)
記事の最初と最後の画像をあわせてみました。
という先週の金曜日でした。
ってなことで。
ああ、昨日のブルガリアンバッグ・トレーニングで筋肉痛だぁ。