「今川焼き」とは、型で生地を固めた和菓子で、その生地は小麦粉、卵、砂糖から出来ていて、生地で包まれる中身は「あんこ」だったりします。
地方により呼び方が色々だそうで、一般的には、今川焼きみたいな和菓子(饅頭)を「回転焼き」や「回転饅頭」と言ったりするそうですが、熊本だとそれらの名称の前に「蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)」って呼ぶ方がポピュラーかもしれません。
「二重焼き」もポピュラーな呼び方だそうですが、この手の回転饅頭は、やはり「ほうらくまんじゅう」と言ってしまう肥後人なわたし。
微妙に形や味が違うかもですが、今川焼きをベースにした、こう小麦粉と砂糖と卵などで作った生地の中に黒あんや白あんを入れて焼いた和菓子はどこにでもあり、「タイ焼き」などは、これから派生した品ですね。
ちなみに、「今川焼き」は江戸時代中期の安政年間に売り出されたものだそうです。
安政なので、今から約150年とか160年前。
江戸時代後期じゃないのか?
そんなことはどうでもよくて、
熊本には「蜂楽饅頭」という回転饅頭、今川焼きみたいな和菓子があり、これは水俣の養蜂家さんが売り出したものですが、昭和28年(1953年)というから、既に58年、約60年の歴史がある商品だったりします。
旨いですよね。
昔っから「鶴屋」の地下で販売していたので、「鶴屋」に行ったら「鶴屋饅頭」ではなく「蜂楽饅頭」を買っていた我が家。
「鶴屋饅頭」も回転饅頭の一種かな?
そんなこもどうでもよくて、
生地にハチミツが練り込んであるはずなので、そしてソフトで口当たりのよい独特の柔らかを持つ生地をガブリと咬み、たっぷりと入った餡がくどすぎず、濃厚にして爽やかな食べゴゴチなのが「蜂楽饅頭」。
寒い日などに、出来たての、焼きたてのアツアツをホクホクしながら食べると美味しい。
水俣が本店ですが、熊本市本店は上通り店で、この上通りの蜂楽饅頭にはよく通ったものです。
蜂楽饅頭だけじゃなく、甘味処というか、かき氷とかもあってお店の奥で食べる。ちゃんとテーブルもある。
高校時代、よく練習前に甘いの食べてました(笑)
まわり女子高生とかばっかりだったのですが、ごつい学生服姿のわたしがニコニコしながらバクバク食べていたわけで、熊本市っつうっても田舎ですからね、知り合いとかの女子とかと喋りながら甘いものを食べていたあの頃。
上通り店は火曜日が店休日。
どうしても蜂楽饅頭が食べたい時は、鶴屋地下まで行って買う(笑)
先々週くらいの火曜日、上通りに行く用事があり、ならば「蜂楽饅頭」買って帰ろう!と意気込んでいたのですが、店休日だったので、そのまま上通りを直進し、鶴屋に向かいました。
鶴屋で買った。
黒あん5個と白あん5個の10個セット。
アツアツなやつを持ち帰り、とりあえず、黒あんか白あんかわかんないけどセレクトし、食べる。
黒あんでした。
「蜂楽饅頭」の黒あんと白あんは、パッと見だとよくわかりませんが、井上雄一朗は見分けるのの達人だったりします。
「これ、白です。こっちは黒です」
と、職人芸(笑)
ちなみに、井上雄一朗は絶対的白あん派。
そんな「蜂楽饅頭」ですが、「蜂楽饅頭」自体が今川焼きをルーツにする回転饅頭系な和菓子なわけで、似たような商品はたくさんあります。
国道沿いによく見かける「たこ」のオブジェで有名なチェーン店「たこやき大阪 蜂来饅頭」もそうで、ここは「たこ焼き」メインなようでいて「蜂来饅頭」も店名にある通り、ほぼ「蜂楽饅頭」な「蜂来饅頭」を売っています。
「蜂来饅頭」は「ほうらいまんじゅう」。
大阪の資本っぽいですが、なんでも熊本に本部があるチェーン店みたいです。
へぇ~。
阿蘇の立野にもあって、立野店なのですが、大分(別府)に行く時は必ず店の前を通り過ぎます。
2008年12月7日に一進会の大会があり、とても寒い日だったのですが、大分からの帰りに「回転饅頭」でも食べようと初めて立野店に寄りました。
「蜂楽饅頭」は1個90円ですが、「蜂来饅頭」は1個95円。2008年12月当時なので今でもそうかは不明。
でも、
なぜか、
こんなに寒いのに、
ソフトクリームを注文し、食べる井上雄一朗(笑)
わたしは「蜂来饅頭」の黒あんを注文し、食べました。
実は、この時の大会はというは「第10回一進会杯争奪西日本空手道選手権大会と第9回紅拳士全日本空手道選手権大会」で、当時の記事でも「おまけ」として軽くネタにしていて、こう書いています。
<おまけ>
実は別府をあとにして熊本に戻る帰路の話の方が面白いです。でも、それを書くと、とてつもなく長くなるので別にします。
井上雄一朗、峰来饅頭を食べるの巻です。あ、ソフトクリームも食べてました。
帰路はマイナス2度表示とかしていたのですが、「うまいですよ」とソフトクリームを食べる食べる・・・
乞うご期待!
乞うご期待!
と書いて、ずっと放置していた・・・(笑)
2年半後な今、書きましょう!
そんな、真冬にソフトクリームを食べる井上雄一朗と蜂来饅頭の黒あんを食べるわたしを見てみる。
井上雄一朗は白あん派なので、作り置きがなかった白あんをお店の人が作り出し、出来上がる迄じっくりとその様子を見ていました。
10分もかからず出来上がったのですが、なんせ真冬の野外で待っているわけで、寒い(笑)
でも、なんつうか、社会科の工場見学チックな感じで、
へぇ~
へぇ~
と言いながら二人して見てました。
そんな、「蜂来饅頭」が出来るまでを見てみる。
小学生は社会科のお勉強として見るのが吉。
完全に子ども目線な二人だったりします(笑)
そんなこんなで、出来上がった「蜂来饅頭」は、出来たて、焼きたてなわけで、アツアツのホクホクで、白あん派な井上雄一朗は速攻ガブリとやります。
これが凄い。
出来たてなので、作っている間は濃い色をしていた白あんが、軽い透明感を持ち、甘さが際立ち、かつ、とろけるような食感で、
「マジ、これ旨いですよ。全然違う」
となる井上雄一朗。
あんまり美味しそうだったので、私も即、
「白あんください!」
と注文して食べました。
そんな、出来たて蜂来饅頭を食べて絶賛している二人を見てみる。
「蜂楽饅頭」と「蜂来饅頭」って、
やはり、
「蜂楽饅頭」の方が旨いです。
餡を中心として、生地が上下にあるわけですが、この生地のジョイント部分も柔らかで口当たりがいいのが「蜂楽饅頭」で、ここは、やはり歴史というか品質を感じるところ。
ですが、
「蜂楽饅頭」も、お店に作り置きしてあり、アツアツで作り置きしてあるのですが、出来たてをそのまま食べるのとは違うわけで、この日食べた出来たてアツアツ「蜂来饅頭」は、軽く「蜂楽饅頭」の旨さを凌駕していました。
なかなか、出来たてをそのまま鉄板から頂くって、チャンスないんですよね。
「蜂楽饅頭よりうめぇじゃん!」
な、出来たて「蜂来饅頭」。
「蜂楽饅頭」「蜂来饅頭」って何度も書いてきて、どっちがどっちか読んでいる人はよくわからないと思いますが、
よくわからなくていいと思います(笑)
12月の寒い寒い日に、出来たての、アツアツの、とろけるような白あんを食べるのは、疲れた体に糖分補給するのもあるのですが、なんか大分からの帰路なので、ホッとします。
今年の12月にも大分行くのですが、先月行った時は、暑いのでスルーしましたが、寄るかもしれません。
でも、2009年、2010年と寄ってないのでスルーするかも(笑)
たこやき大阪・蜂来饅頭立野店は、キャンプ場の手前にあるので、この記事を読んで「食べてみたい」と思われた方は、今年のキャンプの時にでもどうぞ。
今作っているやつを指さし、
「それを下さい」
と言わないと、作り置きが出てくる(笑)
という、「蜂楽饅頭」と「蜂来饅頭」のお話でした。
ってなことで。
<参考>
■蜂楽饅頭のホームページへ