5月30日は水曜日で戸島教室と武蔵ヶ丘道場(南ヶ丘小学校)の練習日でした。
という書き出しで始まるわけですが、今日は6月1日。もう6月で、今年も半年近く過ぎてしまったことを思うと、時間の経つのは、かくも早い!と驚愕する今日この頃。
梅雨になってきますねぇ。ジメジメとした。既に日中は、お日様が出ていると強烈に暑く、でも日が落ちるとヒンヤリした風などあって、まさに微妙な気候ですが、あっという間に夏になります。
そんなこんなで、
戸島教室の練習が終わり、武蔵ヶ丘道場へ移動です。
基礎練習のあと、色帯と白帯に分かれ、対人練習の基礎である受け返しを、それぞれのレベルで練習しました。
白帯クラスを指導していましたが、
一番簡単な、基礎となるディフェンスからの返し(反撃)を練習していましたが、
結局、
まず、
基礎となるディフェンス動作の反復練習になるわけで(笑)
毎回やる基礎練習から見ると、応用練習になるわけで、白帯クラス、月曜日の練習にも出ているジュンヤですら四苦八苦。
最初は誰でもそうなので、練習して身に付けていきましょう。
単独練習後、対人練習しますが、対人だと、単独で出来ていても、さらに難しくなりますが、
それが普通(笑)
集中力も大事。
そんな分かれての練習のあとは、色帯クラスと白帯クラスが一緒に練習です。
ディフェンスだけの練習。
上段への蹴りに対する、基礎ディフェンス動作を練習しましたが、
実際、対人練習で相手から上段を蹴られると、
腰が伸び、顔を背け、ディフェンスどころじゃなくなる(笑)
スキルが上がれば、顔を背けることもなく、逆に重心を蹴られる方向に移動し、ヒットポイントをずらすことによりディフェンス自体で相手を崩すことが出来るようになるので、
練習練習、また練習。
ディフェンスだけではなく、その後の返し(反撃)などあるわけで、覚えること、身に付けるスキルはまだまだあり、
やはり、
練習練習、また練習。
そんな中、
ケイゴとかは、自分が攻撃側の時は、相手がディフェンスしそこねても大丈夫なように、上段へ蹴る場合は、打点(ヒットポイント)を安全な位置にして蹴るわけで、
「そういうスキルがついたかぁ~」
と、プチ感動したりする(笑)
一方、
ジュンヤは、上段の蹴りに対しては、
蹴られてからディフェンス動作を行うわけで、
本当なら、既に床に寝ているぞ、と(笑)
散々廻し蹴り系で翻弄され、その後、前蹴り出されると、
ノーガードで、
腹で受ける。
いやいや、
本当なら、悶絶してるぞ、と(笑)
相手が色帯だったので、白帯のジュンヤからすれば、
チト、大変だったのは認める(笑)
色帯は、こういう練習に慣れてるつうか、これまでの練習量が違うから当然。
特に、
突き技から蹴り技のオフェンス時、同じ側の手足で攻撃してくるわけで、
これは、人間の動作的に受けにくい方向での攻撃で、
それを、普通にケイゴもイッタも白帯のジュンヤにやっていました(笑)
例えば、
左手で突いて、左足で上段を蹴る。
左手の突きは直突き(ストレート)で、この基本的ディフェンス動作は、受け手側(この場合ジュンヤ)は「右手で払う」になります。
ボクシングのパリングのような、基本でいうところの「外受け」のような感じで右手で受けます。受け流す。
左足の上段、つまり左ハイの基本的ディフェンス動作は、受け手側(この場合ジュンヤ)は「右手で頭部をガードし、左手で棚を作り受け、その後同じ左手で捌く」になります。
クロスガードの一種。
突きを右手で受け、蹴りも右手でガードしなきゃいけないので、
突き蹴りが同じ側で出されると、突きはディフェンスできても、そのあとの蹴りの時にガードが遅れ被弾することになります。
ケイゴとかは、本人からすれば、突き蹴りの連繋スピードは「ゆっくり」やっているつもりでも、
ジュンヤから見れば、
もの凄く速い(笑)
なので、
突きに反応した時には、既に、蹴りが顔面にあるわけで、ジュンヤはノーガードで顔面で蹴りを受けてる!
って見えます。
同じ側の手足で攻撃するというのは、練習していないと出来ません。
出しやすい動作ではありません。
近代体育で「右左右左」と教育されてきているので、歩くときの手足の動き同様、右手前なら左足後ろというように交差している動作に慣れています。
これはどういうことかというと、
左の突きがきたら、次は右の蹴りという予想というか反応を体がします。
攻撃的には「対角の攻め」といわれる動きです。
これはやりやすいです。
左で突いて、その時に左足に体重をのせ、スムースに右の蹴りにつなげることができます。
左で突いて左で蹴ろうとすると、左足に体重がのっていたら(重心が左足なら)、左足は動かせないわけで、一旦右足に体重をのせる必要があり、普通は、ここで二動作になり、バラバラな攻めになります。
そもそも、サウスポーじゃない左足前の構えから、左足で蹴りを出すの自体、初級者には難しい動作。
練習すると、踏み足で右足寄せたり、クイックでスイッチしたりして左足前から蹴りが出せるようになりますが、突きとのコンビネーションの場合、右足に重心を軽く残したまま突きを出し、そのまま左の蹴りにつなげるわけで、
これは、
練習しないと無理(笑)
最初、練習すると、とても違和感あります。
自然ではないってことです。
でも、
使える!
ちなみに、
武術的身体操作だと、普通に同じ側の手足を動かします。
近代体育が導入される以前の日本では普通の身体操作だったりします。
歩く時に右手と右足を一緒に出す、左手と左足を一緒に出す、という動作を思い浮かべてください。
具合が悪い時など、そぉ~っと歩くときって、そういう動作ですね。
体に負担をかけない自然な動作。
近代体育は「ねじる」動作が基本なので、今となっては、逆に不自然に感じる動作だったりしますが、怪我や病気時に本能的に出る動作だったりもする。
防御動作に近いので、これをアグレッシブな動作にするには訓練が必要ですが、
実は、
空手も武術なので、普段の練習時、この動作の訓練とかやっていたりする。
そういう意識していないですが、
「追い突き」とかそうですね。同じ手足による移動を伴った攻撃動作。
空手独特といえば独特な動きかな?
なお、
近代体育の導入は、明治維新前後と考えてよろしいかと。洋式軍隊導入時くらいでしょうか。
組織として動く場合の訓練で行進ってありますが、あれから「右左右左!」になったと思います。
それ以前の、侍の時代は「右右左左」だったはず。
「走る」という動作なかったんですよね。摺り足でスタスタスタと駈ける動作だったはず。
そんなことはどうでもよくて、
よく考えると、
白帯のジュンヤ相手に、この流れの攻撃使っちゃいかんだろう!
まず、対角の攻めで、ディフェンスの意識をさせるからだろう!
って思ったりしますが、
攻撃側の練習でもあるので、
ジュンヤだし、
マ、いっか、と思い直しました(笑)
「なぜこうも上段に反応できないのか?」
「同じ側の手足の攻撃が有効なのか?」
と、
ジュンヤが思ったかどうかわかりませんが、
ジュンヤが攻撃側になった時、
ケイゴ相手に、同じ側の手足を使った攻撃をしていました。
ほほう!
左の直突きからの左前蹴りです。
ふむふむ。
左前蹴りの基本的ディフェンスは、左手で下段払いの要領で払うです。
右前蹴りなら右手で払う。これが基本的ディフェンスで、違うディフェンスもあります。
ケイゴは、ジュンヤの左の突きに反応し、その後の左足の動きで、左の蹴りに対するディフェンス体勢になります。
左前蹴りだったので、これも右手で頭部をガードするのですが(前蹴りと見せかけて廻し蹴りに変化した場合の対処として)、素早く前蹴りを払います。
おしいね、ジュンヤ。
これ、左前蹴りじゃなく左の廻し蹴りなら、もっとよかった。
つうか、
左の直突きからの左前蹴りって、間合い的に、相手にバレバレというか、抱え込む前蹴りじゃないと相手に決めるのはなかなか難しいわなぁ。
って、
そんなスキルはジュンヤにない(笑)
前蹴りを払われ、つまり捌かれたわけですが、ジュンヤ、バランスを崩し、
ケイゴに卵を産み付けるような格好になっていました(笑)
その後、
なぜかカメラ目線でドヤ顔のジュンヤ(笑)
この時、ジュンヤはケイゴと組んでいたのですが、
ケイゴ、インターバル時にジュンヤに色々教えていました。
あのケイゴがねぇ~。
ジュンヤが理解したかは不明ですが(笑)
そんなディフェンス練習後、
井上雄一朗が、白帯クラスに、
色帯の先輩達は上手でしょう、練習してきたから、君たちも練習すれば出来るようになるので心配しなくていいので、一生懸命練習しよう!
とかなんとか話していました。
そしてディフェンス練習終了。
サポーターを付けての受け返しやディフェンス練習でしたが、
「サポーター外して集合!」
の声がかかり、
ケイゴ、
裾を上げ、なんか田んぼの中を歩いているような格好でダッシュしていました。
という水曜日の武蔵ヶ丘道場でした。
ってなことで。