6月9日は土曜日で代継橋道場の練習日でした。快晴でいいお天気でした。
爽やかな風と心地よい日差し・・・・。夕日は金峰山に沈むのですが、代継橋道場に向かう際は、金峰山に向かって車を走らせるので、
眩しいったりゃありゃしない!西日!
そんなこんなで、この日の代継橋道場少年部のお話。
陸上トレーニングのあと、移動しながらの基礎練習を行い、陸上トレーニングから道場に戻ってきた時点で、既に、この季節ですから、汗だくな道場生だったのですが、
さらに汗だくになって練習していました。
小休止時にたっぷりと水分補給を行い、この後、受け返し等の対人練習をおこうため、各人サポーターを付けます。
そして、対人練習・・・
の前に、
前期昇級審査を受け、合格した道場生に昇級状と帯の授与を行っています。
タクミが最後なのは、彼が飛び級保留対象者だったから。
なので、
タクミの昇級年月日は、他の人と違うのですが、それに気が付いているのは誰もいない。
そんな昇級者を見る道場生。
対人練習前なので、既にサポーターを付けています。
デ、
対人演習開始。
受け返し時、受け返しなのに、顔面で左上段を受けるジュンヤとか、色々ネタはあるのですが、
最後に紅白戦の組手練習を行っており、
六年生のショウタとケイゴが対戦。
ショウタ、再延長戦までやって拳サポケイゴに勝利しました。
いや~ショウタ、動きよかったわ。
昨年末のクリスマスカップを思い出したわ。
足が出ているショウタだと、怒濤の攻めだね。
拳サポケイゴに勝てるのは、たまにかもしれないけれど、少年部だとショウタしかいないからね。
上手くなったよ。
4秒ほどの攻防でしたが、よく考え、さすがに六年生だナ、
と思える攻防があったので、チト解説します。
実際は4秒弱なので、見ていた人は、何が起こっているのかわからないので(笑)
①ケイゴが左の直突き(ストレート)を出します。胸元に向かって一直線に。ケイゴのストレートは威力があるので、これだけで効く突きです。
これは、中段のガードを空けさせる為の直突き(ストレート)で、上の画像の通り、ショウタは中段(レバー)をガードしているので、その邪魔なガードを空けさせるために、強い直突き(ストレート)を突いています。
②ガードが空く。
ケイゴの強い直突き(ストレート)に反応して、ガードしていた右腕が上がり、中段(レバー)が空くショウタ。
③ケイゴは最初からレバー打ちを狙っていて、その為の左直突き(ストレート)で、ガードが空いたのでダブル(ストレートと同じ左手でのダブルパンチ)でレバーをぶち抜きにいきます。
が、
ショウタは素早く反応して、ダブルは同じ手での連打なので受けにくいのですが、ケイゴのレバー打ちをガードを下げて封じます。
よく反応して体動くよねショウタ。すげぇよ(笑)
ちなみに、ショウタの左足が上がっていて、ローキックに対するヒザブロックになっていますが、これはそのままビザブロックしています。
ケイゴが左直突き(ストレート)からクロスで右ローキックを蹴ってきた場合を想定しての動きです。対角の攻撃封じのための動作です。
適当にヒザ上げてるわけじゃないですよ(笑)
ショウタは、ちゃんと考えてディフェンスしているのです。
考えていなくても、
無意識にケイゴの右ローキックを警戒しているわけで、すげぇぜショウタ。
ディフェンスに関しては、実はショウタに敵う者はいません。少年部時代のエムくらいかな?
④ケイゴのレバー打ちは鉤突き(フック)で、ショウタの肘ガードに封じられましたが、実は、ケイゴはそれも見越してのフックでのレバー狙いです。
すかさず、脇を締めて左手を引き、同時に腰も引き(上体をねじる腰をキル動き)テイクバックします。続けて左手によるボディ狙いのためです。
つまり、
ケイゴの攻撃は、実はダブル(同じ手による二連打)ではなく、
トリプル(三連打)!
上体をねじり腰を切っているのは、左ボディを打つための「タメ」を作るためです。
基本通り!
⑤そして、脇を締めたまま、内側から左下突きを出します。
この三連打、一発目の左直突き(ストレート)は「上」、二発目の左鉤突き(ボディフック)は「外」、三発目の左下突きは「内」と、
上、外(下)、内(下)と、ちゃんと上下、外内と打ち分けているケイゴ。
二発目のレバー打ちは封じたショウタですが、さすがに三発目は被弾します。
よくこんなコンビネーションブロー出せるよね(笑)
でも、
ケイゴのコンビネーションは、これで終わりではなく、このトリプルな三連打も、
前フリという(笑)
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
⑥三発目の左下突きを出したケイゴ、左の突きを出して体は右方向にベクトルがあるので、つまり「タメ」が出来ている状態なので、そのまま、今度は渾身の右ローキックを出します。
ここで、対角の攻めという(笑)
ショウタ、ケイゴの三発目の下突きを被弾して、軽く流すように、一歩右足を下げています。
なので、左足が前で、そこにケイゴの右ローキックが炸裂。
一発一発が重い左のトリプル、それ自体被弾したら効かせられる突き技を出しているのですが、それすら、この右ローキックのための「前段」なケイゴの攻め。
ショウタ、さすがにカットできないので、左足に体重をかけ、
分かり易く言うと、
アニメ『ワンピース』のW7(ウォーターセブン)編で、麦わらのルフィ海賊団と戦うのは、サイファーポールのCP9(シーピーナイン)ですが、
彼ら、六式使えて、こう体を鉄のように固くする術を使いますよね。
そう、
「鉄塊(てっかい)」
わかる人にしかわからない例えですが、
ショウタ、なんちゃって「鉄塊」使った(笑)
それでも効かされましたけど。
つうか、分かり難い例えだったかもしれない(笑)
いや、今、井上雄一朗が『ワンピース』にはまっていて、ちょうどウォーターセブン編のとこと思うのですが、そこを見返しているらしいので。
わたしは、今、新世界編(笑)
そんなことはどうでもよくて、
この攻防、これで終わりではありません。
まだ、続くのです(笑)
⑦右ローキックの蹴り足を左足より後ろに置いたケイゴ、左足に重心を掛けたまま、再び左直突き(ストレート)を出します。
ショウタは、それに左直突き(ストレート)を合わせます。
でも、ちょっと遅れてカウンターにならず。
⑧ケイゴ、素早く打ち手である左手を脇を絞って引き、腰も切ります。テイクバック完了。
そしてダブルで左の下突きを出すのですが、ショウタは読んでいて、素早く右手で下段払いの変形な下突きカットで対応します。
ケイゴの下突きの初動を捉えた、いわゆる「前捌き」でのディフェンス。
これで、ケイゴの左の突きは完全に死に体です。
すげぇぜショウタ!
ケイゴのダブルのレバー打ちを読んでいたショウタが狙っていたのは、
カウンター!
カウンターの右ローキックです。
レバー打ちにカウンターのローなんて、なんて教科書通りなんだ。
なおかつ、それをやるショウタ。
既に、上の画像でケイゴの下突きを前捌きした時点で、ショウタは左足に重心を移しており、右ローキックの体勢なのであります。
⑨左下突きをディフェンスされ、ダブルで突いているので左足はまだ軽く浮いているケイゴで、その時点で既にショウタは渾身の右ローキックを蹴り始めています。
ケイゴは、重心は左足にあり、突きが流れてそのまま左足に体重が乗るので、ショウタの右ローキックをどうすることもできません。
ケイゴ、なんとかヒットポイントをずらそうと体の向きを左にしようとしますが、
つまり、
ショウタの右ローキックをカットできないケイゴも、
「鉄塊」
使おうとしてた(笑)
その前にショウタの右ローキックがヒットです。
この間、4秒たらずです(笑)
もの凄い攻防やってるよね、二人とも。
さすがに六年生だよ。
二人とも幼稚園から始めて、上の世代であるユウスケやダイヤと一緒に練習して、低学年の頃はアレだったけど、高学年になるにつれ、色々と理屈もわかり、
その前に、
一生懸命練習していたし、その成果が、この攻防。
ねぇ~。
攻撃、防御、反撃、防御・・・ちゃんと組手になってるわ。
その場で見ているだけならわからないって話しよ(笑)
組手でこういうことが出来るということは、練習の成果以外の何ものでもなく、物事に近道はないなぁと、改めて思ったりしたショウタとケイゴの組手。
この二人、
こういう感じで延々、本戦、延長、再延長と疲労困憊しながら組手やりました(笑)
そして、
ショウタの勝ち。
久々にケイゴに勝ったショウタでしたが、これから半分は勝つように頑張ろう!
ケイゴは全部勝つように頑張ろう(笑)
そんな、ショウタとケイゴの再延長戦だけを見てみる。
再延長なので、二人ともヘロヘロ(笑)
一生懸命やっている証拠!
なにげに、
ショウタに声をかけている井上雄一朗の、
「下段効いたぞぉ」
のあとの、
「ちょっと」
に爆笑(笑)
そんな組手練習は、他の道場生も行っており、
右ローキック!
と見せかけて、
空振りするジュンヤとか、
マコトのバックステップに空振りしまくりなジュンヤとか、
マコトの左ハイキックを顔面で受けるジュンヤとか、
って!
ジュンヤばっかしじゃねぇか!
なのですが、
空振りして一回転するジュンヤも見れました(笑)
上の画像、説明しないと、今から「後ろ蹴り」か「後ろ回し蹴り」をするように見えますね。
これ、右ローキックを空振りして一回転する直前のジュンヤです。
なお、
相手のマコトは、執拗にジュンヤに対しレバー打ちでコツコツ効かせてくるのですが、
ジュンヤ、
たぶん、
いや絶対、
偶然だと思うのですが、
ショウタのように、
レバー打ちのカウンターで右ローキックを出していました。
偶然にしても、相手の動きに合わせないと当てられないからね。
上手くなってるよジュンヤ。
そうそう、
ヒロトはタクミと延々やって、もう疲労困憊していたのですが、ゲンキが「まだ組手練習やりたい!」と手を挙げたので、相手に選ばれました。
本人は、もう組手練習は十分だったらしく、
ずっと、視線を床に落としていたのですが(笑)
そのヒロトvsゲンキの冒頭、
なぜか、
ボディに突きや蹴りをもらったわけでもないのに、
「あ」
と言っていました(笑)
ビックリしたよ。
気合いを入れようとして、タイミングがとれなかったのかな?
いや、マジでビックリした。
「あ」
って何だよ!
って(笑)
そんな、ジュンヤの一回転とヒロトの「あ」を見てみる。
と、
まぁ、
そんな土曜日の代継橋道場少年部でした。
ってなことで。