先週の土曜日、すなわち6月4日の代継橋道場の記事です。
一般部クラスの「ミット運びネタ」が前々記事ですが、その前の少年部クラスのお話。
この日の少年部クラスでは、最後に組手を行いましたが、ケイゴとタクミ兄弟には「試練」の組手でした。
それ以外にもいるのですが、一番緊張感あったのがタクミとケイゴで、高学年なだけケイゴかなという感じですが、いずれにしても、二学年上の相手に撃沈したタクミのガッツはたいたしもんだ。
そんな組手の話しの前に、この時期の代継橋道場少年部クラスは、ランニングから始まります。
ダッシュ・リレー。
白川沿いのコースで、チームに分かれ、延々とダッシュを繰り返します。
こんな感じで、コースの両端に道場生がいて、ダッシュして、バトンはないですがバトンタッチしてリレーします。
両サイドに陣取る道場生を撮していますが、実はタイムラグがあるので、両方にシンノスケが写っていたりしますが、それは内緒・・・
そうそう、
このダッシュ・コースは、沿道から一段下がった場所にあり、上にいる井上雄一朗や私は見下ろす形なのですが、真正面を向いて、熊本市街方面ですが、ちょっと左に視線を移動すると、そこにはRKK(熊本放送)の社屋があります。
赤丸がRKKの社屋です。
全然わかりません(笑)
なので、ズームしてみました。
デジカメからではなく、人の目で見ると、はっきりと「RKK」というロゴが確認できますよ。
「あ、この距離なんだ」
って思います。
そんなことはどうでもよくて、
ダッシュ・リレーが終わり、移動での基本稽古を行い、腰を落とした鍛錬型の移動稽古をみっちりと行ったあと、組手に入りました。
その記事なので、結構長い記事になります。
テクニカルなことを結構書くと思います。
記事タイトルは「タクミ」ですが、彼以外にも言及します。それに伴い、過去記事を引用すると思うので、さらに長い記事になると思います。
でも、画像がたくさんなので、文字的にもそうでもないかもしれません。
まだ書いていないので、ぶっちゃけ、よくわかりません(笑)
さて、
この日の練習にきた道場生を学年別、スキル別に振り分け、対戦させます。ヘッドガードを付けた、スパーリングではなく組手です。
タクミは今春から二年生になりましたが、相手は四年生のリュウタロウ。
百烈拳なリュウタロウでしたが、最近はスキルも上がり、タクミ的には厳しい相手です。
二学年差があるので、体格差もあります。
リュウタロウは、以前と違い、腕をコンパクトに使い、肘を曲げ、脇を締めて絞った下突きを連打します。
これが、ちょうどタクミのレバーのいいところに当たります。
ガツガツ当たります。
最初の二発でタクミ効きました。勝負的には、この二発で終わったです。
最初の一発目が、ピチッと鋭い音をたててレバーにヒットし、二発目は狙い澄ましたレバー打ちで、ドスっという鈍い音と共にヒットします。
このあと、もうドスドスと鈍い音でレバー打ちまくり。
タクミ、泣きながらやってました。
レバーですから、急所ですから、相当効いて、それでも闘志衰えず、向かって行くタクミですが、審判をしていたユウスケが一旦止めます。
ユウスケが止めた時点まで反撃しているんですよね、タクミ。
井上雄一朗に、ユウスケ判断で技ありや一本や組手の続行等を決めていいと言われていたので、ユウスケはタクミに確認します。
「できる?」
「オス」
と頷くタクミ。
もの凄いガッツだよ、タクミ。
普通は、萎える。あれだけレバー打たれたら。
この時点でも鼻水たらたらで泣いているタクミなのですが、「続行」の声がかかると、ファイティングポーズをとって向かっていきます。
かつ、自分から攻めていきます。
が、
リュウタロウは左のレバー打ちをコツコツと、的確に、そして強烈に当てていきます。
もうどうしていいかわからず、まさにアリ地獄なタクミで、
「どうすりゃいいんだ~」
とばかりに、顎を上げ、上を向くタクミ。
こんなタクミは珍しいね。
リュウタロウは拳サポーター、タクミはグローブ着用で、タクミの得意な下突きが、グローブが大きいので、なかなか当たりません。
また、リュウタロウは圧をかけて(体格差あるので)、間合いを潰しつつ小さく構えているので、元々狙う場所は少なく、圧がある分、上段狙いのタイミングもタクミはとれません。
そんな状況で、どうしてもグローブの重さで大振りになるタクミの内側を、鋭く、素早く、リュウタロウの左拳が襲います。
外からと内からだと、絶対的に内からの方が速いわけで、タクミの攻撃は当たらないけどリュウタロウの攻撃はあたり、その当たる場所がレバーで、そこを連打され、タクミは一方的にやられるだけ。
それでも反撃し、萎えず、向かってゆくガッツは凄い。
体格差もあり、小さく構え狙う場所も少なく、グローブ着用で、圧倒的不利に見えるけれど、タクミはこれを乗り越えなければならない。
なぜならば、
戸島教室には、タクミと同学年のヒロトがいるから。
ヒロトはデカイ。
二学年上と変わらない体格があり、かつスタイルがいいのでリーチがある。
スキル的にはまだまだだけど、ヒロトは努力家タイプなので、あっという間に色々と覚えてくる。ヒロトは小休止中でも、習ったことを反復していたり、練習後にもの足りなければ自分から補強やったりしている。
タクミたちが小休止中にギャーギャー騒いでいる時にも。
ウサギとカメなら亀タイプなヒロト。
足の裏もデカイけど。
今、前歯抜けてて真正面からガン見はなかなかできないけど。
なので、二年生筆頭のタクミは、練習量からいえばヒロトの倍はやっているので、追い越されちゃいかんのよ。
マ、
タクミの課題は見えていて、それを井上雄一朗はわかっているから、練習ちゃんとやれば問題ないっちゃ問題ない。
一年半前、三学年上のショウヘイと武蔵ヶ丘道場で組手やった時のタクミを思い出した。
(参考)■サムゴー・タクミ!の巻
あんときゃ、三学年上に真っ向勝負で撃沈だったからね。
その後のタクミを知っているので、実は、それほど気にしてない(笑)
最後まで倒れなかったガッツがあるから。
そんなタクミvsリュウタロウを見てみる。
ああ~ジャストミートな二発の前に、コツコツとレバーにもらっているなぁ。
そんなこんなで、
タクミはリュウタロウにレバー打ちを鬼のようにもらったのですが、ケイゴと対戦したリョウもそうで、タクミ同様あれだけレバーもらってヒザ付かないガッツは凄いリョウだけど、
もらいすぎ!
ケイゴのオープニングパターンである、
オーソドックス構えから、「右ロー」、その右足を踏み込んでサウスポーになり、「左のレバー打ち」を被弾しちゃうリョウ。
この左は実はダブルで、続けざまに左レバー打ちをするケイゴ。
それをもらっちゃうリョウ。
オープニングで二発連続でケイゴのレバー打ちもらったら、それで終わりだぞ、リョウ!
実際終わってたけど(笑)
まず、
オープニングの右ローの時点で、リョウの腰が引け、かつ足も揃っているし、ほとんど棒立ち状態。
後述しますが、ケイゴはこのあとハヤトとやっていて、オープニングはリョウとまったく同じ技で仕掛けます。
それに対するハヤトの動きをよく見る、リョウ。
デ、
サウスポーからのレバー打ちに対し、右肘が外側にあるので、ボディがら空きで、そこに突きを食らっちゃうわけサ。
教えたじゃねぇかよ!肘ガード。
腰が引けて左を突っ張っていこうとしているので(これは悪いクセ)、背骨が曲がり、ケイゴの突きを迎え入れようとしている姿勢になっちゃっているんだなぁ、これが。
ダブルの二発目は、リョウは右のストレートを返しているけど、腰が切れていない(回転していない)手打ちになっていて、右手が伸びると脇が開く、脇が開くということはレバー丸見えで、ケイゴから見れば、
ストレートに対するカウンターの左下突き
になっている。なので、被弾した。
まぁ、これは攻撃しているから仕方ないけど、腰を入れていたら、ケイゴに圧がかかり、ケイゴの左の威力を随分と殺せたはずなのよ。
なぜそうなるか?
要は、腰が軽いから。
腰が軽いとは、下半身に力が入っていないからで、基本の時から「上下運動するな!」って言われるでしょ、あれは、腰を作る訓練だから上下運動すると力が逃げて意味がなくなるからそう注意してるの。
基本の動きは組手に出るからね。
ほんで、
レバーが効いたので、ガードというよりも、効いているレバーにこれ以上被弾しないために肘ガードするリョウ。
これを最初にやれっちゅうのに!
効いている状態なので、もうこうなると、この肘ガードをなかなか外せないわけで、つまり、上段と下段ががら空きになります。
ケイゴは、リョウのガードしている方にさらに突きを放ち、リョウはガードしているのでジャストミートはさせていないのですが、ケイゴはその後右の突きを軽く出し左アウトローするのですが、無反応で被弾。
左→右→左アウトローなコンビネーション。
そうなるわな。
そして、ケイゴのこの連続技は「布石」。
次の攻撃のための布石で、続けてケイゴは、同じように左を突いて、右を突いて、左足で蹴る。
のですが、今度は上段に蹴る(笑)
リョウはレバー効いているので右手は肘ガードのまま。今度も無反応で左ハイ被弾。
左→右→左アウトローなコンビネーション。
そうなるわな。
この左ハイは、実はダブルで、蹴り足を下ろしたら、即もう一発左ハイを蹴るケイゴ。
もちろん、リョウは無反応で被弾(笑)
そうなるわな。
レバー効いちゃうと、もうガードで精一杯になって、隙がたくさん出来ます。
相手からすれば、攻撃の幅が出来るわけで、色々なパターンで決めやすくなります。
ただ、ケイゴだけに技に正確性がなく、その分リョウは助かった(笑)
でも、試合だったら「技あり」なハイ。
その後もレバー効いているので防戦一方なリョウで、最後はとうとう動きがとまり、ユウスケに止まられました。
うめき声だしてたけど、さすがにヒザは着かないよなリョウは。
このガッツはやっぱ凄い。
オープニングで勝負決まった展開だったのですが、リョウはこんだけガッツがあるので、基本時から集中してやる。
立ち方ナ。
そんな、リョウには一方的だったケイゴですが、ハヤトと対戦した時は立場が逆(笑)
オープニングでは、リョウと対戦した時と同じように、
①オーソドックス構えから右ロー
②蹴り足を踏み込んでサウスポー
③左の下突き(レバー打ち)
なコンビネーションです。
それに対するハヤト、
①右ローに対して脛受けで対処
②かつ、左手を出してケイゴに詰めさせない(間合いのキープ)
③ケイゴ腰を切って左下突き
④間合いが遠いのでハヤトは下段払いで受け威力を殺す
という動きでケイゴの出鼻を制します。
リョウの動きと比較するとよくわかる(笑)
ケイゴの動きに、きっちり対処しているハヤト。
ケイゴの右下突きに対しても、下段払いの要領で肘を使い威力を殺すハヤト。
ハヤトは無駄打ちをしません。接近戦になっても、両腕を上手く使い間合いをキープします。
ケイゴが攻めているのですが、実はハヤトの間合いで、ハヤトは的確に狙って突きなり蹴りを出します。
なので、的確にケイゴにヒットします。
この日は、右ローが的確に当たり、ケイゴは相当効いていた。
ケイゴは、相手をよく見ないで攻撃するので技が不正確です。これが彼の課題なのですが、馬力と圧で同等までの道場生には通用します。
が、ハヤトのようなスキルを持った相手だと通用しません。
なので、毎回井上雄一朗から課題を注意されますが、今年一年でクリアしようナ。
そんな展開なので、ケイゴが前に出て攻撃する、ハヤトは下がりながらいなしたり捌いたり、その合間に反撃したりで、攻めているのにダメージを負うケイゴ。
ハヤトはヘッドワークが出来るから、ケイゴ相手に余裕を持っていきます。
このケイゴとハヤトの対戦は他の道場生と違い1分30秒のあと、さらに延長として1分やりました。
ハヤトが疲れてきて、ケイゴに勝機が出るかと思ったら、
ケイゴも疲れていた(笑)
そうそう、
ケイゴの課題は、「バランスの悪さ」もあり、これも克服しなきゃいけないのですが、それが如実に出た場面がありました。
ハヤトがスイッチして右ハイを蹴ります。
ケイゴはガードするのですが、そのままバランスを崩してしまいます。
頭の動きなんだよなぁ、バランスが悪いの。
デ、
ハヤトは細かい技も出来るので、ケイゴに絞った左レバー打ちとかやったりします。
そして、そのまま右ロー。
左→右なコンボネーションで、ケイゴは両方被弾。
ハヤトはケイゴのレバー打ちをディフェンスするので、ケイゴ鉤突き(フック)でレバーを狙ったりします。
腕とかにも当たるのですが、そんなのお構いなしに打つケイゴで、ハヤトは、これが一番効いたと(笑)
延長戦では、ケイゴも気力を振り絞っていき、もの凄いフックをハヤトに見舞います。
これは効いた!
と思ったら、道着を突いているわけで、
空振り!
そして、ケイゴのトラウマな技である左ヒザを出すハヤト。
狙いはもちろんケイゴのレバー。
もう何発も出していきます。
最後はケイゴも腰を落とし、テイクバックして豪快な左下突き。
これが当たるわけです。
ボコッと。
ハヤトもさすがに疲れた(笑)
でも、ハヤトの勝ち。
そんなケイゴとハヤトの延長戦を見てみる。
ハヤトの左ヒザはケイゴのトラウマ。
と書いていますが、以前、2年以上前になるのかな?当時小2なケイゴと小3なハヤトが、月曜日の選手コースのスパーリング時に対戦して、ハヤトの狙い澄ました左ヒザ一発でケイゴ落ちました。
2009年2月23日です。つうことは、ペガサスカップ前か。
なぜ日付まで覚えているかというと、それは過去記事にあるから(笑)
そのタイトルが「ケイゴ撃沈!の巻」で、その記事タイトルに模して、今年小2なタクミ記事に「タクミ撃沈!の巻」としているのですが、マ、それはどうでもいい(笑)
あ、タクミはボコボコにされたけど、ヒザさえ着かなかったので「撃沈」じゃないなぁ・・・
このままにしておこう。
今見ると、小さいですねぇ、ケイゴもハヤトも。
こんな感じでケイゴは撃沈しました。
左ヒザをレバーにもらい、数秒後に崩れ落ちました。
ちょっと、当時の記事から引用します。
(前略)
ケイゴとハヤトがペアになっていたので、これはどうなるかな?と思いつつ見ていましたが、まだまだ粗い組手なケイゴ、剣術でいったら示現流みたいな感じで、一の太刀のみ、みたいな感じなので、最初に猛攻をかけて、見た目にはハヤトが受け身で精一杯って感じなのですが、実はハヤト、きっちりガードしつつ急所への一発を狙っている。
自分の急所はガードしつつ、ケイゴの右脇腹へピンポイントの膝蹴りです。
ケイゴ、崩れ落ちました。
無駄な動きもしていないので、息も上がっていないハヤト。ケイゴより一学年上ですが、キャリアの差ですね。
(中略)
ハヤトは狙って、ピンポイントで蹴っています。
肝臓、レバーですね。急所です。ここに一撃。
必倒な技なわけで、この場所にもらうと、大人でも悶絶します。
みぞおち、水月と呼んだりしますが、ここにもらうのと肝臓(電光と呼んだり稲妻と呼んだりします)にもらうのとでは、リアクションが違います。
水月にクリーンヒットすると、のたうち回ります。地獄の苦しみですね。息が出来なくなったり過呼吸になったりして、じたばたしつつもがきます。
肝臓だと「うぅぅぅぅぅ」と体が丸くなります。そのまま崩れます。のたうち回ることすらできません。独特の苦しみがあります。
いずれにしても、ボディを貰って悶絶するのは相当苦しいです。
(後略)
ケイゴに関するとこだけ引用しましたが、これは過去記事を全文読んで貰いたい(笑)
略した前半は風邪引きな私がニンニク食べ過ぎた話しで、後半はハリウッドスターネタで、これはこれで面白いですから。
読み返して自分で笑ってしまった(笑)
ちなみに、過去記事では画像だけですが、本記事ではその時の動画を貼り付けます。
当時小2のケイゴと小3のハヤトで、ケイゴは確か、この小2からバンバン練習しだしたんだよなぁ。
この時の「これ」がトラウマ(笑)
後半の映像はショウタとリュウト。
エムも映っていますよ。
手前のブーデー誰だよ!
と思ったら、ユウスケ(笑)
ダイヤも小さいなぁ、この頃は。
さて、
そんなケイゴの小2の記事の最後は、こう結んでいます。
ケイゴ!これからこれから!
なので、この記事はタクミの記事なので(一応)、こう結びます。
髪を切れ!
ではなく、
タクミ!これからこれから!
みんな頑張っていこう!
ってなことで。