Gusty!タクミ!の巻

泣くなタクミ君は男だ先日11月11日(水)は戸島教室・武蔵ヶ丘道場(南ヶ丘小学校)の稽古日でした。戸島教室では道場生2名がインフルエンザでお休みです。まだまだインフルエンザは流行っているので、みなさん注意しましょう。

デ、武蔵ヶ丘道場には、久しぶりにユウキやショウヘイ、そしてトキも来ていたので、ケイゴが彼ら上級生に対し、どれくらい食らいついていけるか見るため軽くスパーリングをしました。

終わってみれば、ケイゴではなくタクミの頑張りが光ったこの日の稽古。

Gusty!だぜタクミ。

Gustyとは「ガスティ」と読みます。英語ですね。お天気などで使う場合は「(風雨などが)激しい、吹きすさぶ」という意味になりますが、人に対して使うと「元気のある」「活発的な」「勇気のある」「ガッツのある」ってな意味になります。

昔、1992年ですが、アルベールビル五輪という冬季オリンピックがありました。

自他共に認める実力があった伊藤みどりさんが、フィギュアスケートで絶対に金メダルをとると思っていたアルベールビル五輪。

ミスしちゃってアメリカのクリスティ・ヤマグチ選手が金メダルになり、伊藤みどりさんは銀メダルでした。

ちなみに、その時の反省から、「伊藤みどりひとりに負担をかけてはいけない」ということで、ジュニアから選抜して長期計画で世界選手権やオリンピックに向け対策されるようになりました。

現在に続く、フィギュアスケートの新人発掘合宿(通称、野辺山合宿)ですね。

この一期生が荒川静香さん。

2006トリノ五輪で金メダルは記憶に新しいことですが、伊藤みどりさんの銀メダルから立ち上げて14年目に目標達成です。

現在活躍している選手の多くも、この合宿出身なはず。そして、この合宿は全部タダなんですよ(笑)

費用が無料。野辺山は長野ですが、そこまでの旅費とかは必要ですが、こうやってみると空手の世界と随分違うなぁと思ったりします。

大会参加人数が減った増えたって・・・あーた、何の話よってなことです(笑)

そんなことはどうでもよくて、このアルベールビル五輪で伊藤みどりさんは「オリンピック史上初の女性選手によるトリプルアクセル(三回転半ジャンプ)」という大技に挑みます。金メダルは無理でも、自分の代名詞である世界で彼女しか完璧にできない(他にもやる選手はいました)トリプルアクセルをオリンピックの大舞台でやる、これが彼女の決意でした。

最初にチャレンジして転倒してしまいます。

トリプルアクセルというジャンプは正面から跳ぶジャンプなので素人でもわかるジャンプで、会場だけでなくテレビの前の大勢の人も固唾を呑んで見ていました。当時。

転倒しちゃって「ああああああ」ってなります。

この大舞台でトリプルアクセルにチャレンジした精神だけでも立派ですが、伊藤みどりさん、なんと後半、体力を使ってバテている後半に再度チャレンジします。

そして成功します。

天地がひっくり返るほどの大興奮ですよ、会場。

アメリカのabcかNBCか忘れましたが、中継していて、解説はスコット・ハミルトンという元金メダリストですが、伊藤みどりさんがトリプルアクセルを成功させると「アンビリーバブル!」と絶叫し、絶叫したまま解説を続けます(笑)

そして「Gusty!」と。

ガスティ・パーフォーマー・ミドリイトウと。

転倒しても失敗を恐れず快挙を成し遂げた彼女に対し「Gusty」と賞賛を贈っているんですね。超有名なシーンです。

動画で見られます。

世界一有名な日本の女子アスリートです。わたしの尊敬するアスリートでもあります。

■1992伊藤みどりアルベールビル五輪フリー

と、前段長くなりましたが「Gusty」って言葉を理解してもらうための前フリです。

この日は、基本、移動という基本的な稽古のあとでサポーターを付けて「受け返し」の稽古を行いました。「受け返し」は攻め手と受け手を決めて行う一種の約束組手ですね。

対人練習なので、間合いとか動きとか繋ぎとか、相手がいないと習得することが困難な技術用の練習になります。

受け返し1 受け返し2

「受け返し」のあとはスパーリングです。

ケイゴがユウキやトキ相手に行います。もちろん、その前に全員でライトスパーを行っています。

ユウキとケイゴ トキとケイゴ

ローテーションで全員やっていたメンバーは、下がってケイゴらのスパーリングを見ています。

タクミも、ライトスパーでボディを効かされちゃったので、お腹を押さえつつ見ています。

ボディ効いてるタクミ

てっきりもう終わりと思っていたら、「次、タクミとショウヘイ」と井上雄一朗。

タクミは幼年部の年長さん。ショウヘイは小さいですが、一応三年生(笑)

右ミドル 右下突き

ボディ効いたあ さらに下突き

さらに右ミドル ひざぁ

三学年差があるので、ショウヘイは的確に技を決めていきます。

既にボディが効いていたタクミは応戦しますが、後退する一方です。

唇を噛みしめ、ボディをガードしますが、ショウヘイは冷静に空いているところに攻撃します。

涙を流しつつタクミは必死に凌ごうとしますが、いかんせん、体力も技術にも明確な差があります。

みていた全員が声を出してハッパをかけます。

落ちるかな?と思っていたら、ここから猛然とタクミが反撃します。

これは、なかなか出来ないです。

タクミ反撃

リュウトだったら、この30秒前に捨ててるな(笑)

やられつつも返事はしていたので、声は聞こえていたということで、冷静だったということもわかります。

Gusty!

Gusty!タクミ!

ガスティだよ。

伊藤みどり思い出したよ(笑)

スパーリングが終わって涙を拭くタクミ。戻ってきて、みんなの声に頷いていました。

たいしたもんだ!

涙を拭く うんうんと頷きつつ戻ってきたタクミ

そして、そんなタクミを見るケイゴの瞳は兄貴の目。

ケイゴの眼

という水曜日なのですが、実は、この日のスパーリングで一番きたのはハリウッドスターとユウスケのスパー(笑)

いや~ユウスケのカウンターの左膝がハリウッドスターのレバーにメリって食い込んで、

「あ、入った」

と思った瞬間、ハリウッドスターが妙な声出したんですよねぇ。

「うに」

とか、

「へほ」

とか、

「はう」

とか、そんな声(笑)

最初、いい膝が入ったのでハリウッドスターが気合いを入れ直したと思ったのですが、スパーリング後に井上雄一朗が、

「ハリウッドスター、ユウスケの膝もらったなぁ。なんか声出てたぞ」と(笑)

ああ、やっぱり!

ユウスケの左ヒザ

ハリウッドスター、顔がマジ顔で、これは効いている時の顔。

そのシーンだけの動画を貼り付けよう。

21秒あたりです。

この他のシーンでも何か言っているんですよねぇ。ちなみに、上段への蹴りはナシな限定スパーリングです。

話し声が聞こえているのは、まさかこのあとスパーリングを行うとは夢にも思っていないタクミ。「白帯でも茶色い帯の人とかに勝つよね」と私に話しています。

つまり、帯の色は関係ねぇって(笑)

Gusty!

Gusty!だぜタクミ!

■ハリウッドスターvsユウスケ

■携帯電話から見る場合は、ここをクリック。

このハリウッドスターとユウスケのスパーリングのあとに、ショウヘイとタクミのスパーリングをやったので、順番が逆だったら、タクミの頑張りはハリウッドスターのせいで消えていたな、と思う今日この頃・・・

頑張るぞ、タクミ!

ってなことで。


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