本日12月16日(土)は、統一世界武道空手道連盟秋岡塾主催の「第4回クリスマスカップフルコンタクト空手道大会」が熊本県上益城郡御船町で開催されました。
秋岡塾は、この井上道場Tipsでもお馴染みの秋岡勝之塾長が主催される空手道場で、個人的には、秋岡塾長と私は同級生であり十代二十代と同じ釜の飯を食べ、共に汗を流してきたた朋友でもあります。
と、そんなことはおいといて、クリスマスカップのお話です。
でも、今日の今日なので試合内容についてではありません。
関係あるようでいて、関係ない話ばかりかも・・・
まぁ、そういうことで。
今朝は朝から寒いのなんのって「ああ、出歩きたくない」と思える寒さ。
そんなことを思いながらも、大会会場である御船町へゴー!
御船町は井上雄一朗の実家のある町で、大会会場は井上雄一朗の実家の目と鼻の先。
道を真っ直ぐ行けば会場ですが、時間も早かったのでメロディ橋から右折して井上雄一朗の実家へ。
久しぶりだなぁ。
その前に一台のマイクロバスを追い越したのですが、「えびの」とか書いてあるマイクロバスです。
ん?
宮崎のバスだなぁ・・・大会に出場する道場の選手達かなぁ、と思いつつ追い越した時にマイクロバスのフロントガラスを見ると「心眼塾」の文字。
あ、池田先生のとこだ。
えびのからだったら高速使えば近いよなぁと思っていたのですが、会場で池田先生にお会いした時にその話をすると、「実はチャーターしたバスの会社がえびので宮崎まで迎えに来て貰っているんですよ」とのこと。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
やっぱり宮崎から!
遠いです。
熊本から宮崎までを考えると遠いので、その逆もそうなわけで、以前「大分へ向かう、そして大分は遠い」という記事を投稿して、大分は遠いなぁと書いたのですが、その逆もそうで、今回の大会には大分からも一進会や錬志会館から選手が出場しているわけで、同じ九州なのに、なんで行き来にこんなに苦労しなきゃいけないんだろう、と以前に錬志会館の三浦館長が書いていたブログの記事を思い出したりしました。
と、冒頭からこんな話からなんですが、ついでなので、もう少し(笑)
大会も終わり帰路についたのですが、道路の先を見ると朝みたのと同じマイクロバス。えびのの文字もある。
あ、心眼塾の道場生たちだ!
と、まるで四つ葉のクローバーを見つけたような気持ちになりました(笑)
山越えが必要な他県から出場された道場生及び父兄並びに先生、大変お疲れ様でした。
と、まるでもう記事が終わるような書き方をしていますが、これから本題です(笑)
御船町というのは熊本市内よりも寒いです。
基本的に山に近いですね。
平成の大合併で地名はなくなりましたが「矢部(やべ)」という地域があって、矢部茶などが有名ですが、矢部に行く時は基本的に御船経由の峠超えでした。
熊本市内よりも寒い、ということを理解してもらうために書いていますが、あまりにローカルな例えなので、よく分からないですね、これじゃ。
井上雄一朗の実家でコーヒーを一杯飲み、さぁ行くか!と庭に出ると、見事な朝日です。
天晴れな天気なんですよ。
なので寒さを一段と感じるのですが、なにかワクワクした気持ちにもなります。
会場に入ると、体育館なので板張りで激寒です。
試合する選手たちも至るところでアップしています。
やがて開会式です。
選手達も整列して、いよいよ大会スタートです。
で、至る処で熱戦激闘が繰り広げられました。
あ、試合の画像とか動画はないです。
体育館内に4つの試合コートが準備され、各クラスで準決勝まで行われました。
各試合コートは2ペアの審判団が担当します。
それにしても、寒い。
とても寒い。
私だけかな?と思っていたのですが、前回か前々回の記事で「ナイスガイとか言って下さいよぉ」と突っ込んでいた岩見道場の岩見師範も「寒いね」と。
ちなみに、岩見師範、私に会うなり「お!ナイスガイ!ナイスガイ!」の連発。
それぞれ別のコートの審判団なので、交代時に体育館の中央などですれ違うのですが、そのたびに「ナイスガイ!ナイスガイ!」と連発・・・
そうじゃない!
そうじゃないっす。岩見師範(笑)
さすがに途中から「もう言わないから」と。
でも、閉会後偶然お会いした時も、岩見師範車を運転して帰る途中だったのですが、車の中から「ナイスガイ!ナイスガイ!」と連発・・・
みんなの前で言わないと、ね、岩見師範。
あ、これを書いていて思い出しました。
ここから、私信になります。岩見師範宛の。
そんなのメールにすればいいじゃないか!携帯電話もあるだろう!という声が聞こえてきそうですが、面倒なので記事中で発信。
先々週の別府アリーナでの「第9回一進会杯争奪西日本空手道選手権大会」のスナップですが、1枚だけ奇跡的に岩見道場の選手が写っていました。閉会式時のものです。(表彰式前)
それを本日もっていこうとメモリースティックまで用意していたのですが、バタバタしていて忘れちゃいました。
メールに添付するにはサイズが大きいかなと思っています。
なので、道場まで持っていこうと思います。もちろん稽古もさせて頂きます。
思いますが、世の中ギブアンドテイクなので焼肉があれば、ってな話です(笑)
以上、岩見師範宛私信。
閑話休題。
会場内はとても寒く、その寒さを吹き飛ばす熱戦が各試合コートで繰り広げられていたので、応援する方は一時的ですが、寒さを感じなかったと思います。
それくらい素晴らしい試合ばかりでした。
決勝戦は1コートでの試合です。
決勝に進出した選手は、各選手紹介されコートに並び、そして幼年部から決勝戦が始まります。
さすがに勝ち抜いてきた選手ばかりの対戦なので、もう凄いなぁのひとことです。
勝負なので「勝ち」「負け」があります。
ありますが、この試合をするためにどれだけの汗や涙やきつさや辛さがあったのだろうと思うと、勝者を讃え、敗者をさらに讃えたくなりました。
一回戦で負けた人も決勝戦で負けた人も同じです。
この日一度も負けなかった人が優勝したわけですが、昨日やっていたらわからないし明日やっても同じ結果になるかわからない。
だから、今日一日だけの勲章ですね。
なぜならば、参加者全員と対戦して勝ったのではなく、トーナメントで勝ち抜いただけだから。
それでも、やはり凄いことには変わりなく、よく頑張ったと褒めてやりたい。
負けた人にも、よく頑張ったと褒めてやりたい。
明日になれば叱っているでしょうけど(笑)
勇気を出して試合場に上がり、相手と戦ったわけですから、まず、その勇気を褒めてあげたいです。
恐怖心というのは自分自身との戦いなわけで、相手に負けるということな実はなんでもない。次勝てばいいだけ。でも、自分に負けるというのは、これは取り返しのつかないことになるわけで、自分に勝つということはとても大変なことなのですが、逃げずに試合に出場した、ということが、自分に勝つための第一歩と思うので、そこを褒めてやりたいな、と思う次第であります。
試合内容については、別に今日じゃなくても色々言えるわけです。
どうせ先生とか審判しているわけですから、直接全部見ているわけじゃないっす(笑)
まぁ、審判団以外の先生だと違いますが。
それでも試合内容のどこか、それ以外のどこかで褒めるべき点を見つけることが出来ないというのは有り得ないわけで、あり得るならば、それは見ていないということで、先生が見る目を持っていないと、そう思ってよろしいかと思います。
余談ですが、映画評論家に淀川長治さんがいました。既に故人ですね。日曜洋画劇場の解説を長年担当されてましたね。
「サイナラ、サイナラ、サイナラ」の名フレーズで有名な映画評論家ですが、もう私らの世代くらいしかリアルに知らないんでしょうねぇ。
小松政夫じゃないですよ。
それは、モノマネの方。
この淀川長治さん、まぁ戦前だったかにチャップリンの単独インタビューとかする、もう映画評論家の神様みたいな人で、私も晩年しかしらないのですが、年間数え切れないくらいの映画を見るわけです。
そしてその中には、B級C級Z級というような、箸にも棒にも引っかからないような映画もあるわけですが、解説する場合は、必ず、必ず、一点だけいいところを見つけて、そこを紹介する。という方法をされていたそうです。
だからどんな映画でも名解説になる。
凄いですね。
眠くなる、つまらない映画の中から、ここ!ってとこを見つけ出し、そこを褒め解説する。
貶(けな)したりするのは簡単なんですよね。
井戸端会じゃないですが、悪口や揚げ足取りほど簡単なことはないわけで、褒めるということは大変に難しいことであります。
そして、指導者には、その難しいことが求められているわけです。
なので、さらに難しい(笑)
あれが悪い、これが悪いということは簡単です。別に指導者じゃなくても指摘できる箇所もあります。しかし、褒めるべき点は日々見ている、指導している指導者しかわからない。
そこを見てあげないといけませんね。
と思います。
試合会場で、ぎゃーぎゃーと言う指導者がいるとしたら、それは熊本弁でいうところの「がたしかない」ということで、褒めるべき点を見つけられない、すなわち、日々見ていない、ということで、これはクスクスと笑ってよろしいかと思いますが、笑ってもいられませんね。
大会ひとつとっても、難しいことだらけで、試合内容であるとか試合レベルであるとか選手の特長やセンスとかよりも、そういうとこを見ちゃう私は、きっと暇なんでしょうね(笑)
これを書いていて思いだした言葉なのですが、先の大戦中の連合艦隊司令長官山本五十六の有名な言葉にこういうのがあります。
やってみせ
言ってきかせて
させてみて
褒めてやらねば
人は動かじ
これ、大人に対する言葉なんですが、そして山本五十六元帥なんで60年70年前なんですが、今でも通じる言葉ですね。
元ネタあったような気がするのですが失念しました。思い出したら書こうと思うのですが、思い出さないと思います。
どちらかというと、仕事についての人の扱い方の言葉なので、ちょっと空手とは違うかもですね。
でも、ある真理をついた言葉には違いなく、私もよく言われていました。
大変なのよ、人を使うって。と。
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亜衣莉選手、優勝おめでとうございます!
他、出場選手の皆さんおつかれさまでした。
亜衣莉選手の試合の時の眼は鷹のようでした。あの気持ちの強さ凄いです