前回の記事に続き「懐かしい話」です。「空手」とはまったく無関係な話です。そして、時は1990年7月28日。今から17年も前の話なのですが、未だにネタにして話す井上雄一朗の遊泳ショーについてです。
学生時代、バーベキューでもしようと!と幼なじみと一緒に出かけて、その際に井上雄一朗も誘って出かけたのですが、みんなアレやコレやと準備している最中に忽然と姿を消した井上雄一朗。
突然裸になり、バーベキューしている場所は川のど真ん中だったのですが、いきなり泳ぎだした井上雄一朗の話です。
ワイルド!
場所は熊本市から車で数時間かかる某所で、幼なじみのA君が見つけた場所です。この一年前にも同じ場所でバーベキューをしたのですが、その一年の間に水害があり地形が変わってしまいました。
場所についた時、地形の変化に爆笑していたのですが、せっかく来たんだから、今さら別の場所に行くのも面倒なので、斜めになっているけどやろう!と若さ特有の強引さでバーベキューをしたのが思い出されます。
当時、井上雄一朗は19歳くらいじゃなかったでしょうか?
私も学生でアッチコッチと井上雄一朗を引っ張り出していたような記憶があります。
浪人生だったんですよね、井上雄一朗。
勉強させろよ!って話なんですが、私も浪人経験があるので、たまには息抜きが必要だ!と、たまにではなく、頻繁に生き抜きさせていたような気がします。
この日はバーベキューが目的ではなく、そのあとの花火や温泉が目的でした。でも、花火や温泉のことって書けないんですよね。ちょっとワイルド過ぎて・・・
稽古に使っていたビデオカメラを持っていったので映像が残っています。その映像をからめて書いてみます。
男だらけの、それも学生の遊びのバーベキューで、必要最低限の道具だけ使い、みんなで金を出し合いお肉を買って楽しむレベルなんですが、そのあとの花火にお金をかけているので、見た目より貧困なバーベキューです。
まぁ、そんなもんですね。
私の幼なじみなので、私と井上雄一朗以外に空手関係者はいません。でも、しょっちゅう井上雄一朗もつるんでいたので、みんな新しい弟ができた感覚でよく可愛がっていました。井上雄一朗もあの性格なので、よく甘えるし。特に後に井上雄一朗の福岡時代に毎週といっていいほど面倒を見ることになるF君は、井上雄一朗と高校が同じということで特に可愛がっていました。
その後大学を卒業して社会人になっても、よく遊んで、当時学生な井上雄一朗に対しS君などは「井上は学生だから何もしなくていい」と飲みにいってもびた一文お金を払わせなかったですね。これ、S君クセになっていて、今年の1月に久しぶりにこのバーベキューのメンバーと井上雄一朗を含めて朝まで飲んだのですが、その時も「井上はなにもしなくていい」って言ってましたね。
もう井上雄一朗は、とっくに社会人だっつうの。
閑話休題。
現場に到着し、車から現場まで色々な道具を運んでバーベキューの準備をしていました。もちろん井上雄一朗もせっせと手伝います。手伝うのですが、まわりは全部先輩。出しゃばるわけにもいかず、かつアウトドアに長けた先輩だらけなので、荷物を運び終わると手持ちぶさたになってしまいました。
すると、小川に手を入れ、なにやら始めます。今思うと、水温を測っていたんですね。何のために?
泳ぐために!
山深い場所で、小川の透明度は凄いとこでした。目の前から山中をつたってきた地下水が小川に流れ込んでいて見た目より清流なんですよ。その地下水はとても冷たくて、そのまま飲むと柔らかい感触で、やっぱ熊本の水は旨いなぁと実感できました。
そんな冷たい小川で泳ぐために、他の誰もそこで泳ぐなんて考えてもいなかったのですが、井上雄一朗だけは、場所を聞いた時から游ぐ気マンマンだったみたいです。
そして、水温を確認するとおもむろにTシャツを脱ぎ出します。
バーベキューの準備をしている全員、誰も気が付かないんですよ。
S君がまっさきに気が付きます。奥の方から井上雄一朗を眺め「なにをやってるんだろう?」ってな視線だったのですが、泳ぐ準備をしていると気がつくと「もう泳ぐの?」と声をかけます。
そこで私以外全員が気づきます。井上雄一朗がチャレンジしだした、と。
ビデオカメラは三脚で固定しているので、小川に入っていく井上雄一朗の姿はだんだんと画面から消えていきます。
このあとでやっと気が付いた私が小川を見ると、深いところは大人の頭まで沈んでしまうくらいの深さがあったと思うのですが、ゆらりゆらりと水に浮かぶ井上雄一朗の姿がありました。
ビデオカメラは固定なので、この映像はありません。蛍光緑な海水パンツが森と小川の中で鮮やかに舞っていました。
一通り泳いで、もう飽きたんでしょうね。突然井上雄一朗は小川から上がります。ビデオでも、突然画面の左から登場します。この場面から見た人は、いったいどこから登場したんだ!と思うかもしれませんね。
でも、その頃には、全員お肉に注目していて誰も見向きもしていません。
肉を食べるのかと思った井上雄一朗。こんどは、反対側の小川をじーっと見つめ出します。
そっちでも泳ぐ気かい!
水害で地形が変わって、大きな岩がゴロゴロしている場所だったので、反対側で泳ぐのは諦めたみたいです。
結局、体をタオルで拭きだしてTシャツを着て遊泳ショーは終了します。
このバーベキュー中に突然脱ぎだして泳ぎだした井上雄一朗の話は、今でも笑いながら話すネタで、とくかく水温が低かったあの小川でよく泳いだなぁと。
ワイルドな十代の井上雄一朗にみんな爆笑です。
まぁ、その後私も泳ぐんですけどね。
アウトドアといっても、本当のアウトドアで、雑誌などで紹介されるこじゃれたアウトドアなんてしたことない。シースナイフや鉈やノコギリを使って、なければ道具を作り、無駄なお金は使わない、それじゃアウトドアじゃなくてサバイバルじゃん!と言われそうな野外活動ばかりしていました。
A君という幼なじみがアウトドアマンというよりサバイバリストだったし、我々の世代は子供時代に山や川で遊び回っていた世代で、これは井上雄一朗にもいえることで、それが普通だったな、と。
前回の「炭火焼きショー」では、タープテントや折りたたみチェアーやスティールテーブルなどのアウトドア小道具を使っていましたが、あんなのは基本的には邪道だな、と。
女人禁制で男ばかりというのも基本でしたね。これは、行く場所が場所だけにトイレの問題もあって、頼まれても絶対に女子は連れて行きませんでした。一日で熊本→福岡→宮崎→熊本と走破したこともありました。
関係ないですが、この時に井上雄一朗が穿いている海水パンツは、確かある事件でボロボロになったはず。違う海水パンツだったかなぁ。詳しくは井上雄一朗に聞いてください。
そうそう。真夜中に突然「釣りでもいきますか?」と釣りにもよく行っていました。天草までいくのも面倒なので三角港で夜釣りをしたりと有り余るエネルギーを消費していましたね。
ああ、釣りのビデオもあるなぁ。
ちなみに、画像中央にあるグレーのクーラーボックスは今でも現役です。釣りにも持っていきました。新しくて大きなクーラーボックスも購入したのですが、この画像に写っているクーラーボックスも愛着があるので、なんやかんやと使っています。もう17年以上も使っているのかぁ。空手着並みの耐久性だなぁ。
そんなこんなで、水がとても冷たかった遊泳ショーの話を終わります。
空手のサイトなのに、全然空手と関係ないじゃん、どこが「空手はサバイバル!」なんだ!と突っ込まないように。