昨夜、武蔵ヶ丘道場の練習から戻り、部屋でまったりとしていたのですが、シャワーでも浴びようと下着とか取り出した時、なぜか、なぜか足を滑らせ、足の甲から指にかけて「グリッ」とやって、具体的にいうと、ジュンヤパパと同じ症状なのですが、無茶苦茶痛くて、冷やさないといけないのに今から風呂かぁ・・・と悩んでしまいました。
痛いんです(笑)
つうか、なぜあの状態で「グリッ」とやったのか未だに理解できませんです。
フローリングの部屋なんで、引っかかるものなんてなく、その痛みは、組手でローキックをおもいっきり蹴ったら、足先が相手のヒザに直撃!の時と同じ。
組手の時はアドレナリンばりばり分泌しているのでそうでもないのですが、
昨夜は、まったりとしていた時だったので、
即、
おおおおおおおおおおおう!!!!!!!!
とベッドの上でのたうち回りました(笑)
隣で『ワンピース』を見ていた井上雄一朗も、一瞬ポカンとしていて、
「大丈夫ですか?」
と。
い、い、いや、全然大丈夫じゃない・・・
でも、まぁ、すぐにお風呂場に行きましたけど。
そんなことはどうでもよくて、
お盆前の代継橋道場ネタ。
前記事の続きです。
陸上トレーニングが終わった代継橋道場少年部、道場に戻り練習開始です。
この日は、色帯と白帯に分かれ、基礎動作の確認練習です。
色帯は中学年以上で、ショウタやリュウトのようなキャリアの長い高学年もいるわけで、白帯には最近入門した女子三人組とかいるので、技の名前、立ち方、技の出し方などの、基本的な動作の確認をペアを組んで行いました。
色帯が白帯に教えるわけです。
自分が理解していないと、他人に教えることは出来ないわけで、基礎動作ですが、
やらせてみると、
これがなかなか、なかなか、奥深いものとわかるわけで。
「握り三年、立ち方三年、突き方三年」
という言葉が空手の世界にはあって、尺八の「首振り三年ころ八年」と同じような意味ですね。
尺八を吹くのに、首を振って音の加減ができるようになるのに三年、さらに細かい指の動きによってころころというよい音が出るようになるには八年かかるというのが「首振り三年ころ八年」。
そういう意味だと、正拳の握りが正しくできるまで三年、さらに正しい立ち方ができるまで三年、ちゃんとした突き方ができるまで三年ということになり、空手の突きが出来るだけでも都合九年かかる計算になる。
この言葉から、我々の先生の先生は「石上十年」とよく言っていて、これは「石の上にも三年」と「握り三年立ち方三年突き方三年」をかけている言葉なのですが、
とりあえず、十年やってみないとわからない
つうことで、それくらいやらないと身に付かないとよく言われていました。
もちろん、色々と分別がつく年頃に始めてから十年って意味で、何もわからない子供の頃からやって十年って意味じゃない。
ちなみに、
先生の先生、「石上十年」と言いつつ、「空手を五十年以上やっているけど、未だに正拳の握りはこれでいいのかと悩む」とも仰っていました。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
鬼籍に入り随分と経ちますが、その意味が、段々とわかってきている今日この頃。
そんなこんなで、
この日の練習では、そんな難しいことなど考えることもなく、基礎動作の名前や順番や動きを、
まず、身に付けよう!
ってな感じです。
なんせ、少年部クラスですから。
二列になり、ペアになって、各々基礎動作を始めます。
色帯には、わからないところは、周りをウロウロしている井上雄一朗やわたしに聞きなさい、と言ってあります。
教える側担当の色帯、ショウタ、リュウト、ヒロトなどなのですが、個性があるというか色々で面白いです。
性格からか、細かく細かく教え、全然先にすすまない子もいれば、
細かいところがよくわからないので、もうスピードアップして適当にジャンジャン進む子もいて、
井上雄一朗やわたしなどが常日頃注意している基礎動作の大事なポイントを見逃していると、声を出さずに、そのポイントのところを指さすのですが、それすら気づかず、いっぱいっぱいでやるヒロトとか(笑)
我々が先生によく言われたのは、
「君たちが間違って覚えるのは全然問題ない。まったく問題ない。けれども、そんな間違ったことを覚えた君たちから教わる後輩達が可哀想だ」
という言葉。
先生も、これまた先生の先生から言われていたようで、
これを言われた時は、なんというか、屈辱感があったので、間違ったことは覚えまい、正しい動作をちゃんと覚えようと思ったものです。
後輩に教えなくても、後輩は目の前にいる君たちの動作を「見て」「真似して」やるので、間違ったままではいけない、とも言われていました。
どんな形であれ、
ぶっ叩いて相手が倒れればいいじゃん!
蹴って相手が倒れればいいじゃん!
と思った時期もありました(笑)
でも、
結局、
人というのは腕が四本も五本もあるわけではなく、足が五本も六本もあるわけでもなく、
突き詰めてゆくと、合理的に煮詰めてゆくと、
基本動作に行き着きます。
ずいぶんと時間はかかりましたが、「なるほどなぁ」と先生に正しい基礎動作を叩き込まれたことに、今、感謝しています。
わたし、
内弟子だったので、この基礎動作担当というか、教科書的動き担当で、ある時期、こればかり特訓受けました。
もっとこう、叩き方だったり蹴り方だったりいなし方だったり、そういうものを教わりたかったのですが、
「必ず役に立つ」
つうことで、
また、
当時は色々な場所(他県すら)で練習していたのですが、その都度、動きの説明時には、わたし内弟子でしたから、
「前に出ろ」
と言われ、先生が説明する時の動き担当でした(笑)
基礎動作から応用動作まで。
なので、
基礎動作に関しては、熊本では、ある会派の系列道場ですが、ほぼ、わたしの影響を受けているはず(笑)
いま、教えている先生とか。
私が直接指導した後輩がいて、その後輩が教えたさらに後輩がいて、その流れを色々教えて貰ったら、
「なんだよ、そういう流れになってるのかよ!」
と驚いたことあります。
我々の先生はI先生で、そのI先生は本部内弟子で直接大先生から教えを請うているので、井上雄一朗やわたしは大先生から見れば直系の孫弟子になるわけですが、ある意味、保守本流(笑)
なので、井上道場は、基礎動作を徹底する道場だったりするのです。
結局、基礎が出来ているかどうかが上達の鍵になるので、遠回りのようでいて、実は近道だったりする。
千里の道も一歩からなのです。
ちなみに、
秋岡塾の秋岡塾長と一緒に汗を流していたのは、そんなI先生時代の頃。
なので、秋岡塾も、ある意味、保守本流の道場なのですよ。
二系列からの保守本流。池袋と四国の遺伝子を持つ、九州というか全国的にみても稀有な道場なのですが、超マニアックな例えなので、わかる人にしかわからない(笑)
そんなこともどうでもよくて、
「教える」ということは、結局自分にも資することなので、色帯組は、四苦八苦しながらも、一生懸命にやっていました。
リュウトも、教える相手を確認しながらやってたし。
ショウタも、
どういう説明の仕方をすれば相手に伝わるか?
というところで悪戦苦闘しつつやってました。
もちろん、
教える色帯組も完全ではないので、そこは井上雄一朗がチェックしつつフォローします。
そんな少年部クラスの練習が終了すると一般部クラスです。
練習後半、ミット練習になり、みおちゃんとペアになったのですが、フリーで蹴るのではなく、基本的な蹴り方をじっくりとやったので、相当疲れました。
最後、階段やったのですが、死ぬかと思った!
階段は早く終わったペアは、まだやっているペアのサポートに付くのですが、足の長さの関係から少年部は早く終わります。
ということではないのですが、
あるペアを残してみんな終わり、なのでみ~んなんでフォロー。
その最後のペアの蹴り手はオオモリ君。
別にオオモリ君が遅かったわけじゃなくて、ペア相手のユウヤも遅かったので一番最後のペアになったわけで。
みんなが見守る中、一気に200本蹴り込む階段をやるオオモリ君(笑)
心拍数を一気に上げる、けれども脱力して、しなやかに蹴るミット練習ですが、
終わると、こんな感じです。
わかる!わかるよ~オオモリ君!
このあと小休止になったのですが、
フォローしていたはずのジュンヤ、
オオモリ君の必死というか疲労困憊な姿を見て、自分がやっている時のことでも思い出したのでしょうか、
こんな表情でした。
9月の大会では優勝目指すんだろう?
自分が苦しい時は相手も苦しいんだから、
笑え!
そんな、
ミット練習最後の方とジュンヤの表情を見てみる。
という、
お盆前の代継橋道場でした。
ってなことで。