3月19日金曜日は武蔵ヶ丘道場(武蔵ヶ丘コミュニティーセンター)の練習日。
冷たさを感じる初春の気候ですが、さすがに春で身体を動かせば、汗が冬とは違った感じで出る季節です。
練習しやすい、いい季節になりつつあります。
でも、熊本だと、「春だなぁ」と思っている瞬間に蒸し暑い夏になるから困る。
空手の練習、稽古には色々な方法があり、一人で行える練習、稽古もあれば、複数で行う練習、稽古もあります。
それぞれ特長があり、優劣、是非はないのですが、「鍛錬」というくらいですから、決して楽なものではありません。
近代空手は、技術的な進歩もそうですが、その要因となった用具の発達により簡単な練習から複雑な練習までシステム化され、誰もが同じ水準で一定の期間で上達を見込める指導方法がある程度確立されています。
と書くと難しく感じますが、昔は「見て覚えろ!」みたいな感じだったので、そして「見て(見る)」「覚える」ということは、これはとても大切なことなので今でもある部分はそうなのですが、運動生理学やスポーツ工学などの発達により、合理的で無駄のない「運動」としての空手がある程度確立しています。
「見る」ということはとても大切で、「集中力」や「探求心」を養ってくれます。
人は、「真似る」ことから始まります。
赤ん坊にお父さんやお母さんが話しかけ言葉を覚えるように、動物や魚の真似をして動きを再現するように、真似ることから「学ぶ」ということを覚えます。
年齢があがれば、知性や教養を覚え、年齢が低いとそれらは「道徳」と言われるものに該当しますが、ぶっちゃけ「躾け」でもいいですね。
人は大なり小なり組織に属します。最小単位の家族でさえ、組織に分類できます。
そういう自分とそれ以外が存在する組織では、色々なことが必要となり、それらの生活で必要な術(すべ)を「智恵」と呼びます。
これらは、すべて「真似すること」から覚えます。
なので、「見る」ということはとても大切です。
空手に限らず「見て覚える」という方法論が未だに存在するのは、そういうものが根底にあるから。
と、そんなことはどうでもよくて、
近代空手は、競技が発達したので、その練習体系も変化し、用具を使った練習で効率よくおこなうのですが、きついです。何でもきついのですが、競技に即した練習内容はとてもハード。
そういう練習ではない、基礎的な練習は楽かといえば、そうじゃない(笑)
これまたきつくハードです。
別のきつさがあります。
例えるなら、じんわりと、やんわりと嫌な汗をかく。
地味で単調な基礎練習は退屈でシンドイだけですが、単純な分、自分との戦いでもあります。
そして、実は単純にみえて全然そうじゃないという矛盾(笑)
そういう基礎練習をまずみっちりやった金曜日の武蔵ヶ丘道場。
基礎を疎かにするものは、基礎に泣きます。
九九を知らないものが方程式は解けないって話です(笑)
そんなこんなで、みっちりとむっちりと基礎練習を行い、一旦小休止です。
カメラは定点カメラで放置しているので、小休止中も色々映っています。
ハリウッドスターが会釈していますが、右方向にいるユウスケパパに会釈しています。
基礎練習が終わったあとは、用具を使った練習です。
ミット練習。
各ペアで行います。
ここで、リョウヘイへいへ~い♪パパが、ふと床に視線を落とし、そして天井を見上げます。
どうやら床が濡れていたようで、「あれ?雨漏りかな?」と天井を見上げたようです。
雨降ってないのに(笑)
そして、視線は天井から真横にうつります。
真横には、ハリウッドスター・・・
彼女が犯人か・・・
そんなリョウヘイへいへ~い♪パパのリアクションに気が付いた井上雄一朗。
床を指さして「汗だらけじゃないかよ!」と突っ込みます。
リョウヘイへいへ~い♪パパは、その突っ込みに「雨漏りじゃないんですか?」なリアクションでぼけます(笑)
天井をガン見なリョウヘイへいへ~い♪パパ。
ナイスなコンビネーションです。
ミット練習前の基礎練習(移動稽古)時のハリウッドスターの尋常な量じゃない汗が、びっしょりとミット練習する場所にあったわけで。
小休止中に拭き取れ!
って話です(笑)
笑い話やネタではなく、ミット練習では基本的に蹴り技中心になるので、足もとの確保が大切です。怪我防止。
畳の上での練習の場合は、畳に隙間あると、そこに指をとられて怪我をするので事前に隙間をうめる作業を行い、床だと異物や汗などの水分がないか確認し、あれば除外(掃除)し、ジョイントマットであれば、ズレがないかなど必ず練習前に確認します。
安全確認というのは、物事を行う前にやるから意味があるのです。
基本です。
練習に限らず、日常生活でも必要ですし、野外でのレクレーション時は必須ですね。
空手だと、練習だけでなく大会(試合)などでも行います。激しい動きの試合ですから、ジョイントマットがずれたり畳がずれたり、怪我の要因になることが発生したりします。
注意力や集中力に優れたジャッジ(主に主審)だと、試合中であっても、一時中断し、安全確保の後試合再開しますが、もう世の中にはアレな先生もいるわけで、そういう観点がゼロな方もいて、「まいったなぁ」となることが多々あります(笑)
副審やっていて、担当コートの状況をコントロール。
主審!頼みますよぉ。となる。
特に動きの速い少年部の試合には注意が必要で、少年部の試合で一番大切なことは、勝敗でも内容の優劣でも気合いでもなく「安全確保」。
何のためにヘッドガードをしたりサポーター付けているのかよくわかっていない先生多すぎ(笑)
どこの道場の何先生って名前書いていいなら、すぐ書けますよ。今まで参加した大会(試合)、ぜ~んぶチェックしていますから。
過去記事で、そういう場面を記事にしています。2007一進会杯での試合です。あれは2007年なのかぁ。
秋岡塾の秋岡塾長が試合マット(畳)のずれを確認し、即座に直しにかかります。副審も参加し、リザーブ審判団である錬志会館の三浦館長ら全員参加して試合マットを直している記事です。
動画もまだ見られます。
つまり、ハリウッドスターにそういう注意力を練習中は常に張っておきなさい、ということです。はい。
リョウヘイへいへ~い♪パパと井上雄一朗のリアクションで、やっと状況は飲み込めたハリウッドスター。慌ててモップがけです。
モップ掛けの最中に、さらに汗をしたたり落とすハリウッドスター(笑)
本末転倒!
井上雄一朗がすかさず突っ込みます。
拭いているそばから汗を落として意味なし状態(笑)
と、まぁ、ミット練習直前の出来事。
そしてミット練習開始です。
ハリウッドスターはケイゴとペアになっていましたが、交代時はケイゴではなく井上雄一朗がミット持ちをやります。
追い込むために(笑)
通常練習時ですから、正しいフォームや間合いの詰め方など、基本的なことを確認しつつ行うミット練習ですが、井上雄一朗がミット持ちだと、それプラス追い込みになってしまいます(笑)
そんなミット練習後は補強です。
この日は久しぶりに「クモ歩き」です。
「クモ歩き」とは、腰を下ろした状態で腕を伸ばし、腰を上げてお尻を床に付かないで足と手だけで前にすすみ、同じ姿勢で後退する運動です。
上腕三頭筋、腹筋、背筋、大臀筋、大腿二頭筋、下腿三頭筋などによく効きます。主に裏側の筋肉ですね。
幼年部であるタクミは、まだ手足が短く、腰を浮かしお尻を上げてクモ歩きの体勢になるのが困難です。苦労していました。
ぶっちゃけ、出来ていなかったのですが、年長さんですから必要な筋力もなく、最後に涙を流していました。
負けチームは罰ゲームでジャンピングスクワットですが、タクミは泣きながら号令をかけていました(笑)
ちなみに、ハリウッドスターは、こういうの得意です!
そしてジャンケン補強。
イッタに負け続けるタクミをハリウッドスターとペアにさせ、対ハリウッドスター用のジャンケンを教えましたが、全然違うのを出すタクミ(笑)
パーじゃなくてチョキ!
そして練習終了。
という、普通の練習だったのですが、ハリウッドスターは必ずネタを提供すると実感した金曜日でした。