本日午前9時過ぎ、火災が発生しました。近所です。
夕刊に載ったのでご存じの方もいると思いますが、熊本市長嶺東5丁目、公民館のすぐ近く。
私の家からだと、火災現場までの間には、家が二軒と路地がひとつあるだけ。最初は、二軒目にある親戚の家からの出火と思いました。
オフクロ様が119に連絡しましたが、既に通行人が公民館の公衆電話から通報していたみたいで、すぐにサイレンの音とともに消防車が急行してきました。
オフクロ様が庭で「またどこかの家で(禁止されている)庭でのゴミ焼却をやってるな」と、煙の匂いで振り返ると、まるで噴火のような煙。
か、か、火事!
玄関に駆け込むなりオヤジ殿に怒声を上げ、自身は119番。
玄関を見て3時の方向ということで、親戚や友人の家が密集しているあたり。
二階に駆け上がりベランダから3時の方向を見ると、まるで火山の噴火のような煙が天に昇っています。
阿蘇山の噴火を間近で見た経験があるので、火事の煙とすぐにわかりました。
熊本市内は昨夜から雨で、雨が降っている中での火事です。
高校生の時に、これまた近所の友人の家が火事になり、焼け落ちる一部始終を見たことありますが、テレビや写真だけではわからない「火」の怖さは例えようもありません。
迫力が違います。
本能としての恐怖を感じます。
白い煙から、段々とどす黒い煙に変わり、煙の色が変わったと思った瞬間、オレンジ色の炎が白く濁った空に上がりました。
あっという間です。
あっという間に炎があがり、二階のベランダから見ていたのですが、その二階よりも高く炎が上がりました。
火災現場も二階建てで、二階部に火が移ったところだったようです。
消防車、救急車、パトカーなどの、けたたましいサイレン音に混ざって、消防士(ファイヤーマン)の声や怒声が聞こえてきました。
地元消防団の消防車もあとからあとからやってきます。
市内ですが、昔からの集落で、結構密集しているといえば密集している住宅地です。風だけが心配。
煙はまっすぐ上がっていたので延焼の心配はないと思いましたが、火は生き物なので、場合によったら、こっちにも来るかもと思いつつ見ていました。
朝です。
野次馬になるので現場には近づきませんでしたが、家の前の路地も車が右往左往、路地から県道に繋がっているのですが、その県道も現場近くが実質封鎖されているので大渋滞です。
近所のおじちゃん、おばちゃんに状況を説明していると、警官が交通整理を始めました。
スーツを着た「報道」の腕章を胸にぶら下げた新聞記者が、カメラを片手に右往左往しています。近くのおじちゃんおばちゃんに取材していました。
消火活動により鎮火しましたが、煙はまだ出ていて、ずっと消火活動をやっていたみたいです。
しばらくすると119から電話がかかってきました。情報収集のためです。火災現場の家が誰の家で、家にいた人がいる可能性があるのか、そんなことを聞いてきました。119番したのはオフクロ様だったので、折り返し電話しましたが、電話を受けた時は現場の消防隊も確認が取れていないということで、安否に関わることだけに緊迫した会話でした。
怪我人等はなし。
■動画:火災の状況
亡くなった祖母がよく言っていました。
「泥棒は持てる分しか持っていかないが、火事は全部持ってゆく。だから、火の始末だけは注意しろ」と。
子どもの頃から耳にタコが出来るくらい聞かされてきました。「火」をなめちゃいけないと。
テレビや映画でよく、火災現場に飛び込むシーンとかありますが、あれはフィクションです。
現実の火災現場を見ると、その迫力にたじろぎます。
見たこともないような炎と煙と、一切の希望を打ち砕くかのようにバチバチと音をたてる火に圧倒されます。
高校生の頃見た火災時、当時消防団の団長だったのは、大叔父で、シベリア抑留から還ってきた筋金入りの人でしたが、口を真一文字に結び、かっと目を見開き、テキパキと部下に指示する姿を見て、修羅場をくぐってきた人の凄みを感じました。
その祖母や大叔父も鬼籍に入ってしまいましたが、パニックにならないことが大事ですね。
冬場はストーブやヒーターなど、「火」に関する器具を使う時期です。
火の始末には注意しましょう。
負傷者が出なくて幸いでした。
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■2009.02.04 火事、続報!の巻