頑張れユウスケ クリスマスカップ編

頑張れユウスケ クリスマスカップ編昨年2007年12月16日(日)に開催された、統一世界武道空手道連盟秋岡塾主催「第4回クリスマスカップフルコンタクト空手道選手権大会」については、過去記事でいくつか投稿してきましたが、ユウスケの記事を投稿。

本来は、昨年中に投稿しなきゃだったんですが、そして、そのつもりで色々と準備もしていたのですが、結局年明けになっちゃいました。

まぁ、いいかな、と(笑)

男子小学五年生の部になります。準々決勝ですね。相手は優勝した選手。

私は直接見ていて、井上雄一朗は審判していたので見ていないのですが、ビデオで見て、ニコニコしながら見ていた試合のやつです。

負け試合なのですが、井上雄一朗にとっては、ユウスケの成長がはっきりとわかる試合内容だったようで、「うんうん、おぉー」と声を出しながら見ていましたよ。

相手選手は極真館菊水道場の選手で、極真館菊水道場は木下先生の道場。木下先生については過去記事にも書いていますが、小学6年生で当時井上雄一朗や私が所属していた会派に入門してきた、古い古い後輩。

当時は、もういつ辞めるかいつ辞めるか心配ばかりしてましたよ(笑)

その木下先生の愛弟子と井上雄一朗の愛弟子が試合をするところに私がいるとは、光陰矢の如し、なにか不思議な感じがしないでもなく、当時華奢でおませだった木下先生の姿が脳裏をよぎったり、するわけはないです(笑)

ユウスケは、昨年は稽古の皆勤賞で、代継橋道場がメインですが夏休み中などは武蔵ヶ丘道場にも稽古に来たり(もうユウスケパパもママも大変!)、代継橋道場では少年部のあとの一般部にも参加しているほど稽古してきました。

でも痩せない!

これが昨年の井上道場七不思議のひとつ!

ハリウッドスターの汗の秘密と同じくらい不思議だ・・・

そんなことはどうでもよくて、そんな一生懸命稽古してきたユウスケですが、稽古してきたものが身に付くのは突然というわけではなく、少しずつ少しずつ変化してくるもので、ある意味、大会とは、そういう稽古してきた成果を披露する場でもあると思ったりしています。

通常稽古や特別稽古などの動きでも、「ふむふむ」と井上雄一朗が呟いていたり、私は直接相手をしたりするので「なるほどなるほど」と相づちを打ったりして、それなりの成長というのは感じていましたが、大会になると、それが顕著に表れますね。

少年部なので、殴ったり蹴ったりと空手は特殊なのですがスポーツと位置づけると、試合は本番。

そして、本番では練習時の半分でも力が出せれば御の字。
本番で10の力を出そうと思ったら、練習では15や20の練習をしなければならない、というのはスポーツ経験者なら誰でもご存じのはず。

フィジカル(体力面)であるとか、技術面であるとか、そういう部分で、理屈では説明出来ることは別にして、本番では「メンタル」という要素がとても重要になってきます。

モチベーションという言葉でもいいですね。

やる気、元気、勇気、覇気・・・つまり、気持ち。
空手風に表現するならば「気合い」ですかね。

だから、本番では理屈通りにすすむわけないわけで、練習10すれば本番でも10出せる、ってのは絵に描いた餅なわけです。

これ、スポーツ未経験者や、本気で物事に打ち込んだことがない人がよく勘違いするとこですね。

なんでそうなるんだ!

とか声高に叫んだり、得意げに評論家気取りで言う方いますが、もう全然わかってないなぁ、と(笑)

そして、こういう人に説明するのは骨が折れます。
とりあえず、汗を流してくださいよ、と。もうそれだけですよ。

閑話休題。
メンタル、モチベーション、気持ち、気合い、言葉はなんでもいいんですが、そういう部分ってのは、本人しか調整できません。調整できないというか、他人がどうこうするものではないんですね。

じゃあ、そういうものは、どこで、どういう風に身につけるのか?

これ、空手の場合だと稽古しかありません。

ボクは、ワタシは、これだけ稽古、練習したんだ、という、そういう物理的な裏付けがあっての自信しかありません。

だから、自分に自信のある人は怖いです。
自信があるということは、それなりの実力があるということで、実力というのは努力の裏付けなしには身に付かないからです。

とはいっても、何も自分だけが努力して稽古しているわけではなく、相手も血のにじむような努力をしているわけです。
だから勝負はやってみないとわからない。

でも、その勝負の場で最高のパフォーマンスを発揮できるか否かは、本人次第ってところもあります。

そして、その手助けをするのが指導者なわけです。

ユウスケはたくさん稽古してきました。その実力がレベル的にどうであれ、自分自身に対して「ボクはこれだけやってきた」というポジティブな効果は絶対あったと思います。

その気持ちの大きさがどうであれ、そういう気持ちが持てるというのは、これは稽古してきたからだな、と。

私は空手が一番素晴らしいとは思っていません。
と、書くと、たくさん叱られそうですけど(笑)

世の中には、たくさんの人がいます。たくさんの国があり、たくさんの言語があり、たくさんの人種があり、たくさんの文化があります。

ユウスケは小学五年生。これから、たくさんの人と出会い、別れ、たくさんのことを学び、忘れ、多くの困難、喜び、怒りなどを経験していきます。

そういう時に空手で培(つちか)った「何か」が役に立つときがくるでしょう。
こないかもしれない。

こればかりは、白いページと比喩される未来のことなので、神のみぞ知るですが、役に立てば、これほど喜ばしいことはないわけです。井上雄一朗や私の立場からすると。

じゃあ、空手をしたことない人はそういう時は全然ダメなのか?
というと、そういうわけでもない。

物事に必死に打ち込んでいる人はたくさんいるわけで、それは音楽であったり、絵画であったり、他のスポーツであったりスポーツ以外であったりとするわけですが、一生懸命な人はどこにでもいます。

そして、その一生懸命な中から得た「何か」を役立てる。
そういうことです。

だから、「空手が一番素晴らしいものとは思わない」と、ちと語弊があるかもしれない言葉を書いています。

要は、一生懸命やるか?やらないか?
突き詰めれば、そこです。

アレをやってダメな人は、コレをやってもダメ。というのは、ある意味真理なわけで、一概には言えないのですが、逃げることを覚えたらダメなわけです。

好きこそものの上手なれ

という言葉があります。

井上雄一朗は空手を選んだ。私も空手を選んだ。
空手が好きだから。

そしてユウスケも空手を選んだ。

これが、全てなんですね。

なんだよ!前言と矛盾してるじゃないかよ!

と思った人は、よく文章を読んでみると(笑)
井上道場Tipsは文章読解力も必要なブログです。はい(笑)

世の中、何が無駄で何が無駄でないか、誰にもわからない。と、かつて文豪は言いましたが、その通りだよなぁと。

ユウスケは成長した。

ということを書きたくて、そしてその言葉はユウスケの試合映像を見た井上雄一朗の言葉なのですが、それを表現したくてこの記事を書いているわけですが、冗長になったので文章としてはダメですね(笑)

長い文章は誰にでも書ける。短い文章は難しい、のです。
そういう意味では、この記事の文章は冗長で誰にでも書ける内容。

なので、ダメ(笑)

成長したという井上雄一朗の言葉には「うまくなった」「強くなった」という意味が込められていて、それは空手を始めたユウスケを最初から見ているからこそ出てくる言葉なのですが、そこに井上雄一朗の「喜び」を感じている私であります。

ユウスケ個人という絶対的なものと、大会という相対的なものが、井上雄一朗からすればバランス良く目に映った今回のクリスマスカップだったんだろうな、と。そう思う次第であります。

試合には負けましたが、それよりも、より多くのことを得ることができた大会だったんだな、と。

■ユウスケ 2007.12.16

次やっても、結果は同じでしょう。

であるならば、何が足りないか?
それは井上雄一朗が、しっかりと確認したので、今年はそこを中心に稽古すればよろしいと思います。

まぁ、頑張れユウスケ!


頑張れユウスケ クリスマスカップ編” へのコメントが 6 点あります

  1. 新年あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    新年早々、ユウスケの記事を掲載していただきありがとうございます。
    今年は何かが起こりそうな予感...。家族揃ってがんばりまーす。
    さてさて、今年は期間限定で「居酒屋ユウスケ」を営業いたします。1月は3日夜と13日(日)午後~。
    完全予約制です。ご予約は練習日にお受けします。ここまで書くとピンと来る人も数人いるのでは。メニューはおまかせのみですが、お好みに応じて作ることもできます。ご予約時におかみにご相談くださいませ。

  2. 明けましておめでとうございます。昨年は沢山の方々から応援して頂いたり、助けて頂いたり、感謝感謝の年でした。今年は少しでも恩返しできたらいいな…って思っています。今年はなんかいい年になる気がするんですけど…(毎年言ってる気がする)今年も迷惑掛けると思いますけどよろしくお願いします。2008年が皆さんにとっていい年でありますように… 

  3. あけましておめでとうございまぁす(^o^)
    今年もよろしくお願い申し上げます!!
    カレンダーの代継橋道場の稽古始めが
    8日になっていまぁす!?

  4. > みお先輩

    それは、マズイ!

    修正しておきます。

    あ、けましてお腹いっぱいです。

    代継橋道場は12日から。
    そして、翌日の13日が演武会。

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