水分補給のタイミング

空手における水分補給のタイミング先週末に「熱中症対策!予防ガイドラインなど」という井上道場Tipsにしては「超」真面目な記事を投稿しましたが、結構「熱中症」や「水分補給」での検索が多い。

サイドバーに貼り付けている逆アクセスランキングでは、各検索エンジンの検索ワードが見れますが、これは全部拾っているわけではなく、ログを見ると、もっと多く熱中症関連で検索され井上道場Tipsに訪問している方が多い。

どんな情報が欲しくて検索されているか分析も微妙なのですが、空手道場の水分補給のタイミングと題して、一考察してみる。

マ。普段の稽古と連動した水分補給のタイミングなので、大まじめなタイトルの割には普通な内容です。
はい。

各会派、流派により稽古内容は違います。似たような内容ではあるけれど、「似ている」ということは「違う」ということなので、井上道場をサンプルにした内容になる、ということを前提にしています。

空手の、フルコンタクト空手の稽古なので、大きな違いはなく、元々の会派が同じなら、まず、ほぼ同じ稽古内容ですね。

結論からいうと、水分補給のタイミングは休憩時。
「小休止」と呼んだりする休憩タイムが稽古中に数度ありますが、そのタイミングで水分補給する。

結論は、これだけです。

と、書くと終わっちゃうので、もう少し書きます。

稽古前に十分な水分補給をしておく。井上道場では、ノーマルな稽古だと、

①準備運動(ウォーミングアップ)
②その場基本稽古
③移動稽古
④ミット稽古
⑤スパーリング
⑥型
⑦補強

のカリキュラムで稽古がすすんでいきます。
④⑤⑥は交互に行ったりするので、連続して稽古することは希です。
③も行わない日があります。

小休止(休憩)のタイミングは、基本的には①②が終わった後、③が終わった後、④⑤⑥が終わった後にあります。
少年部の場合、概ね1時間の稽古なので約20分に一回の割合になります。

実際は、それぞれの稽古で時間が違うのと休憩時間分があるので、何分に一回という割り方は不自然なんですが、便宜上そう表現しています。

小休止(休憩)時には何をするかというと、まず水分補給、そして休憩時には体の動きを止めるので汗を拭く、柔軟をやったり呼吸を整えたり、とそういうことを行います。

この時期だと、①②だけで大量に汗をかきます。体も激しく動かすので息も荒くなります。呼吸で水分も出て行くので、見た目より水分が失われています。

流れた汗だけではなく、呼吸でも状態を判断しなくてはなりません。

直後の小休止(休憩)では、たっぷりと水分補給します。そして、小休止(休憩)も十分とります。稽古中で一番長い小休止(休憩)がこのタイミングです。

③以降は、帯別クラス別に分かれて稽古するので、小休止(休憩)のタイミングも一緒ではないのですが、概ねこの時期は帯別クラス別に内容の違う稽古をしつつも、時間的には同じ時間で次の小休止(休憩)に入ります。

普段よりグロッキー状態な道場生がいる場合は、指導する側から声をかけ、休息を促します。頑張る子だと、我慢しちゃってなかなか自分から言わないんですよね。

調子が悪い時は誰でもあるので、無理せず十分休め、と言ってあげることが重要かと。
ガンガン稽古中に締め付けると、逆に萎縮して言わないという弊害もある、という点を忘れてはいけないな、と思うのです。

ひとりの指導者が目の届く範囲、という人数があります。指導経験や道場生のレベルによって変わるでしょうが、限界の人数はあり、そのため、普通は指導補助という形で複数人での指導体制になります。

井上道場だと、一番手のかかる初心者や幼年部を私が見て、色帯クラスを井上雄一朗が見る、というパターンですね。人数的には私が見ているクラスの方が少ないですが、その分手がかかる。井上雄一朗が見ているクラスは人数は多いですが、上級生も多く言ったことを理解する子ばかり。基本的には。

バランスですね。

上級生で、かつ色帯と下級生(幼年部)で初心者が混在する稽古の場合は、人数がどうであれ、基本的には分割して稽古させ、それぞれに目を光らせる、という体制が基本。その中で水分補給のタイミングを計る。

つまり、稽古時間を目安にする。刻一刻と状況は変化するので、画一的な時間ではなく、状況の変化に応じた時間割りです。10分に一度という目安があったとしても、5分に一度でも3分に一度でもいいわけで、これはその日その日、その場その場の状況により判断する。指導者は一時も気が抜けないのです。

そして、それは常に、あらゆる動きをウォッチしていなければ出来ない判断でもあります。

動きをチェックしているか簡単にわかるテストがあります。
道場生のモノマネをさせるのです。クセを表現させるのです。

常に見ていないと分かりません。

そして、ご存じのように井上雄一朗は、ほぼ全道場生のモノマネが出来ます。
保護者も「よく見ているわ・・・」と感嘆の声を上げるほどのモノマネ。
細かすぎて、保護者しかわからないであろう動きまで再現しますからね。

あれは、常に見ているから出来る芸当なのです。
逆にいうと、通常とは違う動きがあれば、すぐにわかる。

だから手を抜いて稽古している子には雷が落ちるわけです。
すぐにわかる。

水分補給のタイミング、というタイトルの記事ですが、だいぶ脱線してきたようです。

井上道場Tipsにしては、本当に珍しいまともな記事で面白みはないのですが、長期天気予報によると今月いっぱいまで猛暑は続くということらしいので、水分補給について書いてみました。

そうそう。
昨日は選手コースの稽古で、普段は私は行かないのですが、どうにも走りたくなって選手コースの道場まで走ってみるか、と走っていきました。

ペットボトルを持っていくわけにもいかないので(身軽に走りたかったので)、小銭をポケットに入れランニング。
すぐかなと思っていましたが、結構な距離ありました。

稽古を見学している保護者に「今日は走ってきましたよ」と言ったら「あそこから走ってくるなんて、馬鹿じゃないですか」と笑いながら言っていたのは将弥ママ・・・

体が軽くなったので走れるようになったんですよ。
変態ですね。パワー・ジャンキーなんで、道場内にいた稜平へいへ~いパパにヘルプしてもらって腹筋と背筋もみっちりやったんですよ。

走る前は3セットだな、と思ってたのですが、走っている途中に「戻りも走るからなぁ」と2セットにしようと思い、道場についたら1セットで十分だ!と。

今日、激、筋肉痛です。腹筋。
稜平へいへ~いパパにヘルプしてもらったので、直に腹筋に効きました・・・

600回しなくて正解だったな・・・
つうか絶対出来なかったな・・・

その後、小銭を取り出して自動販売機にいき水分補給。
そうとうな水分を出したので、こりゃこのまま走って戻ったら私が熱中症になっちゃうなと。

そうなると、こんな記事を書いているのに藪蛇って話です。はい。

すぐに戻る予定でしたが、ついつい選手コースのみんなの動きを見ていたら最後までいました。
先週末の補強がだいぶ効いているようでしたが、モチベーションも上がっている子もいて、なかなか面白かったです。

ユウスケパパによると、ユウスケはしゃがむときに唸り声を上げていたそうで・・・
そうそう。そうなのよ。みんなそうしてきたんだから。
和式トイレじゃなくてよかったね。足効いている時、あれ拷問だからね。

選手コース稽古後、ユキコとサキと一緒に道場を出て、また走って自宅へ。
おいしく夕食が頂けました。

選手コースの稽古でも、各カリキュラム間で小休止(休憩)があるのですが、通常時間よりもタイトな小休止。水分補給をし、汗を拭き、テンションを下げないように緊張感のある時間帯ですが、井上雄一朗の目は常に、あいかわらず、いつものように全選手の動作をチェック。小休止中に保護者と話しながら、横目でチェック。

ヘロヘロな私もチェックしてくれよ~と思ったのは内緒。

稽古後も、稽古がない日も水分補給は忘れないようにしましょう。

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■2007.08.17 熱中症対策!予防ガイドラインなど


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