がんばれユウスケ!(補強編)

補強クモ歩き代継橋道場では、少年部の稽古の後に一般部の稽古がありますが、少年部の生徒が一般部の稽古に出席しても構いません。
この日も、ユウスケと宮崎シスターズが少年部の稽古の後、一般部の稽古に参加していました。少年部クラスに出席せずに一般部クラスに出席したのではなく、少年部の稽古に参加して、続けて一般部の稽古に参加しています。

凄いなぁ。

宮崎シスターズは、途中でアの方が眠たくなったので基本稽古後帰途につきましたが、ユウスケは最後までヘロヘロになりながら稽古を続けました。その基本や移動やミット打ちでヘロヘロになった最後の補強動画です。

補強は二種類。井上道場の楽しみながらきついことをやる補強動画です。
がんばれユウスケ!

■クモ歩き

と呼んでいる補強運動です。
足を前に出して腰を下ろします。その体勢のまま前後に歩く運動です。体の裏側の筋肉を使います。日常生活では、あまり使わない筋肉を使うので補強運動としては効果があります。

前に進む場合は、腕の筋力、足の筋力、腹筋や背筋、臀部の筋力を使い、後に進む場合は、腕なら上腕三頭筋、足なら大腿二頭筋などの裏側の筋肉を使います。臀部の筋力や腹筋や背筋も使う全身運動です。前に進むより、後に進む方が楽な運動でもあります。

見た目はコミカルですが、とてもハードな運動です。この補強運動をチームに分かれて行います。競争ですね。ユウスケは、大人に混ざっての参加です。身長やリーチの長さ、筋力に差があるので、とてもきつい補強運動でしたが、競争なので盛り上がりながら行っています。

■補強運動 クモ歩き

一人二回行いますが、既に稽古でヘロヘロなユウスケは二度目は虫の息・・・

■ミット運び

と呼んでいる補強運動です。
キックミットを使います。床に数個配置し、距離を置いた反対側に1個配置します。このキックミットの間をダッシュします。その際にキックミットを持ち運び位置を変えます。

まず、ダッシュして複数個のキックミットの位置までいき、キックミットを持って戻ってくる。これを複数個分繰り返します。単なる往復ダッシュと違い、キックミットをしゃがんで掴み、しゃがんで置くという動作が発生します。この「しゃがむ」動作が入ることで運動量は倍増します。笑うくらいきつくなります。

キックミットの数は道場の広さにもよるのですが、代継橋道場の場合は4個がベターな個数です。倍に増やすと、往復量は増えますが、キックミットの横幅も倍になるので距離が短くなります。このキックミットの個数が工夫のしどころで、道場生の疲れ具合や男女比率や体力比率などを考慮して適宜変更するところでもあります。

クモ歩きでは敗れたユウスケ組でしたが、ミット運びではどうでしょう?

■補強運動 ミット運び

空手の世界では「補強」というと体力(基礎体力)運動という意味ですが、短い稽古時間の中ではトータルな体力、すなわち全身運動をどのように稽古カリキュラムに取り入れるかが各流派、道場問わず指導者側の悩みのひとつでもあると思われます。

選手コースでバリバリ試合に出るような道場生だと、個人的にジムなどでウエイトトレーニングをしたり、道場設備として備わっているトレーニングマシンで自主トレという形式で欠かさず稽古をしていると思いますが、道場内稽古でも補強運動は必ずやるべきという思想が井上道場にはあります。

これは、代表の井上雄一朗が補強が好きということもありますが(さらに、井上雄一朗が教えを請うた指導者もそうだったということもありますが)、少年部、一般部問わず道場稽古である程度の体力向上は最低限の道場の義務と考えているからでもあります。

そして、補強運動ほど地味できつい運動はないわけで、誰もが最初から体力があるわけではなく、地道に継続することで体力向上が図れるという、ある意味現在では最も失われつつあるものが必要な運動でもあります。

であるならば、楽しくやろうではないか!
というのが井上道場のコンセプトです。やることは同じできついのなら、楽しみながら、モチベーションを上げながらやる方が継続できる。

というわけで、井上道場には色々な補強運動のバリエーションがあります。どれもこれも見た目はコミカルですが、しんどい運動ばかりです。このTipsでは、チャンスがあれば、その他のバリエーション補強運動も紹介していこうと思っています。

ちなみに、井上道場名物「じゃんけん補強」の動画は、代継橋道場バージョンと武蔵ヶ丘道場バージョンの動画を投稿済みです。デジカメのムービー機能を利用して撮影した動画のため音声はありませんが、十分雰囲気は伝わる映像になっています。各記事の最後の方にあります。

よく頑張ったユウスケ!


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