タヌキ現る!の巻

たぬき子どもの頃によく見たものが、気がつくと、なかなか見れないものになっている。

つうやつは結構あって、例えば木製の電信柱であったり。それは電信柱の素材自体がコンクリートに変わってしまって、電信柱自体はあるけれど、こう「一丁正拳ぶち込んで電線にとまっている雀でも落としてやろうか」という漫画ネタをする気にもならない、味のない風景に変化しているだけ、つうのもあります。

そういえば、昔の電信柱にあった外灯は電球で、その真下に人なんか佇んでいると、暗闇よりも怖い光景だったりしました。

電信柱の電球の明かりって、白色系じゃなかったやつがほとんどだったので、こう黄色がかった、その真下だけを照らす、そのため、夜中はボォーっと薄明るいだけで、逆に想像力をかき立てられ、怖かった(笑)

味のある風景でした。

そんなこんなで、

子どもの頃は、もぐらが盛った土とか庭に点々とあったりして、もぐら自体は小学校の下校時、目の前を素早く通り過ぎた一度しか見たことないのですが、

そんな、もぐらの盛った土も見かけなくなりました。

もぐらは、思っていたより小さく、そして速かった(笑)

あと、雨が降ったあとの、水たまりにいる「アメンボ」。

子どもの頃は、「こいつら、どっから来るんだろう?」と本当に思ったものです。

飛ぶって知らなかった(笑)

ヤゴとかタガメとかも見ないなぁ。

環境が変わったせいもあるんですが、遠い記憶を呼び起こすと、そんな遠い記憶と今を一気に比較すると、色々なものが、色々なものに変化しているなぁと思う今日この頃。

変化とは、思っているほど一気ではなく、意識しないうちに、徐々に進むわけで、ある時意識すると、それが激変していると感じたりするわけですが、時計の針と一緒で、ずっと見ていると、その変化は一気ではない。

とか思っていたりするわけです。

マ、

日常では、ある一定のことだけ意識して生活はしないですからね。

時計だって、必要な時に見るだけで、延々と見ているわけじゃないし(笑)

つう前段があって、

実は昨日、庭にタヌキが出ました。

ええ、

動物のタヌキ。漢字だと「狸」。

英語だと「Raccoon Dog」。

学名を「Nyctereutes procyonoides」といいます。

分類は「哺乳綱ネコ目イヌ科タヌキ属」。

日本にいるタヌキは、北海道に棲息する「エゾタヌキ」と本州・四国・九州に生息する「ホンドタヌキ」の2種類(亜種)いるそうですが、ここは九州熊本なので、わたしが見たのは「ホンドタヌキ」になります。

つうか、

タヌキなんて、子供の頃も庭で見たこたぁねぇ!

小学生時代、隣の小学校では「うさぎ追い(狩り)」といって、藁で地面を叩いて、畑を荒らすウサギを追い立てて捕獲する、そして最後は「ウサギ鍋」にするというイベントを毎年やって、

「ほう~、あの地区は今でもウサギがいるのかぁ」

と思っていたものですが、当時でも既にウサギなんているわけなく、伝統行事として、形だけあるイベントで、「ウサギ鍋」も、中身は鶏肉のお鍋や豚汁だったそうです。

と、

隣の小学校出身の中学の同級生は言っていました(笑)

「ドンドヤみたいなもんだよ」

って。

地区の伝統行事って意味で。

にも関わらず、

タヌキですよ。

まいったなぁ。

蛇は、近くに水場があるので結構最近まで見ていて、マムシやアオダイショウなんて顔なじみで、特にアオダイショウなんて捕まえてブンブン振り回していたものです、小学校低学年時(笑)

デ、

うちの庭(裏庭)には穴があって、そこに生ゴミつうか、野菜の切れ端とかのゴミを入れているんですが(肥料というか、土に戻るので)、そこにタヌキ出現。

タヌキぃ?

庭にぃ?

生まれて一度も見たことねぇし。

庭にタヌキなんて・・・と思って裏庭に行くと、

タヌキ、いました。

ちょ!

た、た、たぬきじゃねぇかよ!?

なんか、食べてました(笑)

こんな穴があって、 そこにタヌキいました

タヌキって夜行性なんですよ。

「タヌキ寝入り」って言葉ありますが、あれはもともと、猟師が獲物を撃った時、その銃声とかに驚いたタヌキがビックリして気絶して、

「ん?タヌキ狙ってないんだけど」

と、せっかくだから、タヌキ持って帰ろうとすると、気絶から醒めたタヌキが逃げて、そこから「タヌキ寝入り」って言葉が出来たらしいのですが、

基本、とても臆病な動物なんですよ、タヌキって。

それが、

近づいても、全然逃げないわけで(笑)

近づく やっぱりタヌキ

もう本当にタヌキでした(笑)

「ホンドタヌキ」は、目の回りに黒い模様があるらしく、「八文字」とか呼ばれたりするそうですが、こいつにもあるわけで、

「あ、やっぱタヌキだ」

となりました。

いや~、井上雄一朗らと大昔、車で遠出して、山の方だったのですが、先行していた友人の車が急ブレーキして、危うく衝突しそうになったことあるのですが、

それは、急にタヌキが道路に飛び出してきたら、

なんですが、その友人の車の下からゴロゴロと回転しながらタヌキ出てきて、わたしの車の目の前に出てきたんですが、

それ以来だったりします(笑)

そん時、車から降りてとっ捕まえに行ったんですよねぇ~。

なんで捕まえようと思ったか今となっては思い出せないんですが(笑)

もの凄く獣臭くて、速攻で逃げられたのですが、

まるでマット運動でもしているかのように、友人のくるまの下からゴロゴロというか、グルングルンと回転しつつ出てきたタヌキの姿は今でも鮮明に覚えています。

轢いたわけじゃないので、血とかはなく、

わたしの車の後続車も友人らで、急に停車したもんだから、エンジントラブルとか何かアクシデントがあったと思って、

「なに?なに?なに?どうしたぁぁぁ」

と心配しながら駆け寄ってくれたことも覚えています。

「あ、なんつうか・・・タヌキがマット運動してた」

「はぁ?」

まぁ、意味不明ですわな(笑)

その後ダッシュでタヌキ追いかけたりしたもんだから、さらに後続の友人は意味不明。

ちなみに、

タヌキを追いかけたのは、わたしと先頭の車の友人A君。

井上雄一朗もよく知っているわたしの友人です(笑)

そんなことはどうでもよくて、

野良犬、野良猫、もぐら、蛇、フクロウ、コウモリ、ネズミ、最近では宇城地区で鹿、などなど、子どもの頃から色々動物見てきましたけど、タヌキは、

庭でタヌキは始めてでした。

なにか理由があるんでしょうか?

つうか、どこから来たんだろう?

熊本県民運動公園あたり(神園山)には、けっこう色々な動物がいるとは聞いていて、あと立田山とかもそうですが、そのあたりから来たのでしょうか?

タヌキの行動範囲ってどれくらいなんだろう?

なお、

夜は野良猫とケンカしてました(笑)

うるさいのなんのって!

子どもの頃だったら、

「まぁ、そんなもんか」

と思ったでしょうが、平成も25年になり、実家近くも開発がすすみ、田畑はおろか竹林すら少なくなったこのご時世でのタヌキだったので、

ちと、

驚いています。

タヌキねぇ~って(笑)

タヌキ

タヌキを見た裏庭って、わたしの部屋から壁一枚隔てただけのとこにあるのですが、

パソコン複数台あって、デジタル機器ばかりな部屋と、その向こうにいたタヌキのことを思うと、

自然って偉大だなぁと、

なんかそう思いました(笑)

タヌキってネコ目だけどイヌ科なので、瞳を見ちゃうと、やっぱアレですねぇ。

寒さで震えていたんですが、

「おまえ大丈夫なのか?」

と声をかけそうになりました。

結構痩せてました。

そこに理由があるかもしれない・・・

ってなことで。


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