安三をミスる!の巻

安三と書いてヤンツーと読む「安三」と書いて「ヤンツー」と読む型があります。動きが少ないのと、弧拳受けなどがあるため、初級の型しか知らない少年部に教えると、ものすごく食いつく型だったりします。

そんな安三を久しぶりに秋岡塾の練習でやったのですが、少年部時代の井上道場出稽古で、みっちりと安三をやりこなしてきているユキコやサキ以外にも、ジョーやタイセイやカズサらも大人に比べればすぐ覚え、細かいところはこれからなのですが、久々でもすぐ打てたりする。

やっちまった人もいますが(笑)

そんなこんなで、

この日は6月27日月曜日。

わたしの秋岡塾出稽古の日で、月曜日なので通常練習です。

サバキの練習を延々やって、この日はヤバイ系のサバキや投げとかもやったのですが、私はグッチーとペアになるので、もう重量級のグッチーと投げ合いすると、相当疲労します(笑)

キレイに捌けると、もう面白いように重さを意識せず投げられるからサバキは侮れない。

ちなみに、グッチーは100キロくらいある、といっても、過言ではない(笑)

体重落としたいグッチーですが、丸太のような腕で、手首も握れないくらい太いグッチー。

つまり、骨から太いわけで、体重落とすのは相当難しいはず。

そんなことはどうでもよくて、

この日は人数が多かったので、動きの大きい型だと練習しにくいので安三にしました。

久々だったし、みんなどれくらい打てるか見てみたかったし。

安三を打つ サキが手前だったりもする

その後、

もともと安三をみっちり井上道場で練習してきたユキコとサキ、それに、この日バツグンに動きがキレていたハリウッドスター二世の三人で打たせました。

いつもと方向を変えて。

サキとユキコとハリウッドスター二世 いい動きでした

方向を変える、というのがミソ。

次に、今では普通に安三を打てるジョー、タイセイ、カズサの三人で。

ジョー、タイセイ、カズサ

この三人も方向を変えて打たせます。

デ、

ここまではよかったわけです。

安三を打つ中学生トリオ ここまではよかった

別に間違うような箇所じゃなかったのですが、

タイセイがやらかしました(笑)

ひとり、方向転換する・・・

タイセイがやらかす

ひとりパニくるタイセイで、隣のジョーも動揺したり(笑)

「つづけて~」

と続行させます。

後ろで見ていたサキとハリウッドスター二世は、肩を震わせています。

爆笑はできないもんナ。

笑いたくても笑えない状況で、つまり、試練だナ(笑)

不意打ちほどツボにハマルことはないわけで、これも修行なサキとハリウッドスター二世。

サキとハリウッドスター二世はニヤリ

でも、ちゃんと元に戻るタイセイ。

そうそう、慌てなければなんてことはない。

元に戻るタイセイ

いつもは、正面を向いて練習しますが、方向を変えて、後ろ正面を向いて打たせたわけで、人間ってのは、視覚、聴覚等いろいろな受信機から情報をインプットして、それを「脳」で処理します。

ものすごい情報の量なわけです。

視覚だけでも、色もあれば形もあり、それに動きなんて加わるわけで、そんな「見たもの」が視神経から脳に伝わり、脳が色々な判断をする。

もの凄い処理能力な脳みそ。

でも、処理能力には限界があるわけで、処理自体をカットしたりして処理能力を上げていたりもします。

普段見慣れている風景だと、パッと見ただけで、その位置関係、距離など、既にわかっているので処理しないわけですね。

これが、いわゆる「慣れ」ってやつです。

あと、例えば、

目玉を右から左に一瞬で動かしても、見ている風景は乱れることなくピントが合いますよね。右から左に動いている間、その風景も目玉は「見て」、それを「伝えている」のですが、その風景はないですね。

一瞬だからないように思えますが、これは実際「見ていません」。

見ていないというか、その間の風景は「脳」が処理していません。

右から左を見る、という命令が優先されるので、その間の風景は「脳」が処理をカットしているわけですね。

なので、一瞬で視線を移すことができる。

人間、すごいです。

そんなこともどうでもよくて、

この日は、「慣れ」た風景から変わっても同じ動作が出来る、という目的で方向を変えています。

まんまとタイセイは、その「慣れ」に惑わされたわけです。

普段と違う風景の中で型を打ったから。

まだ身に付いていない、ということ(笑)

んで、「フェイント」ってのは、この「慣れ」を利用した技術ですネ。

また、道場での組手や試合中に、相手を慣れさせて、別パターンで攻撃すると、だいたい技は決まるし、上段だと一本に繋がります。

なので、

「慣れ」というのをコントロールする技術が必要。

それには「慣れ」とは何ぞや?と理屈を知ることも必要。「慣れ」のメカニズムね。

道場で、練習中にさせることは、どんな些細なことでも「意味」があることしかさせてないからネ。

「意味」を意識する必要はないけど、出来ればスルーするし、出来なければその対策をするから。

な、タイセイ(笑)

そんな、タイセイを見てみる。

■安三をミスるタイセイ

シ~ンとしている中、サキとハリウッドスター二世の肩が小刻みに動くのは面白い(笑)

その後、全員で安三を打ち、そしてこの日の練習終了。

最後に全員で打つ 練習終了

練習後のネタも面白いのですが、この記事は、安三をミスるなので、ここまで。

ってなことで。


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