昇級状授与と新しい色の帯!の巻

昇級状と帯の授与空手に必須のアイテムとして「帯」があり、この「帯」は空手のスキル、実力、技術力、表現方法は色々ありますが、まぁレベルによって色分けされています。

一番有名なのが、有段者の「黒帯」。と、初心者の「白帯」ですね。

井上道場では、この黒帯と白帯の間に「茶」「緑」「黄」「青」「橙」という段階があり、それぞれ2級単位となっています。

すなわち、初心者である無級が「白帯」。10級と9級が「橙(オレンジ)帯」。8級と7級が「青帯」。6級と5級が「黄帯」。4級と3級が「緑帯」。2級と1級が「茶帯」という具合です。

初心者から中級、上級に上がるにつれ、級の数は少なくなっていきます。1級の上は「黒帯」の初段で、これは二段、三段と逆に数が上がっていきます。

そういうシステムということです。

マ、柔道や合気道とかと同じと思いますが、知らない人は知らないシステムだったりもします。

昇級については、過去記事(「2007.10.30 昇級審査!の巻」「2007.11.01 昇級審査ドキュメント!の巻」参照)で結構念入りに書いているので割愛しますが、2008年前期の昇級審査が4月に行われ、昇級保留者がいたため、追審査を5月に行い、その結果が出たので、火曜日に昇級者に対し、昇級状の授与と帯の授与を行いました。

代継橋道場で。

今回の該当者は4名。

ユウスケ、光、ダイヤ、エム。

みな、同じ小学校の同級生。クラスメイトなんですよね。

一クラスしかないんですが(笑)

彼ら彼女らが受けた前回の昇級審査は1年前。5年生になる直前でしたね。1年後に再び昇級審査を受けたわけで、審査保留になったのは、飛び級の可否判断があったためです。

全員保留課題をクリアし、飛び級しました。

このため、全員帯の色が変わりました。

ユウスケは緑から茶へ。光は青から黄へ。ダイヤとエムは橙から青へ、という具合に。

ユウスケ! 光!
ダイヤ! エンムゥ!

井上道場の昇級審査は年に二回しかありません。別にユウスケ達も1年あいだおかなくても、2007年後期審査を受験できたのですが、井上道場の昇級審査は厳しいので2008年前期に受験しましたね。

ずっとやってるから級が上がり帯の色が変わる、というようなことはやってないので「そのレベルに達した」と判断された場合だけ昇級できる、のが井上道場クオリティ・・・

基本的に、少年部用一般部用という区別はしていないので、井上道場の「級」は同じレベル。少年部の「青帯」に求められているスキルは一般部の「青帯」で求められているスキルと同じ、という意味です。はい。

但し、年齢的なことは考慮しているので、これは肉体的なのですが、このため、少年部と一般部、それと女子部では昇級審査課題の補強に関しては基準値が違います。

あとは同じ!

なので、井上道場では未来永劫、少年部の黒帯は誕生しない(笑)

十人組手やりますからね。

井上雄一朗やサカイ選手などが相手。おそらく、私も相手をするかもしれない。

少年部じゃ無理って話です(笑)

十人持たないです。

黒帯とはそういうもので、色帯とは次元が違う重さがあります。

少年部用黒帯を用意したとしても、小学校を卒業し、一般部に編入すると緑帯からやり直しというようなシステムを採用している道場もあり、またそのままという道場もあるのですが、これは本人の為にならないだろうと思ったりしています。

一回後ずさりしますからね。それだったら最初から同じレールの上を進む方がよい。

また、少年部で取得した黒帯のまま一般部になっても、大人の白帯に平気でやられちゃったりするわけで、これでは、なんのための黒帯がわかんないって話にもなっちゃいます。

空手は「強さ」のみ求められるのではありませんが、フルコンタクト空手においては「強さ」は比重が重いファクター(要素)でもあります。

空手をよく知らない人から見れば、少年部の黒帯も一般部の黒帯も「同じ黒帯」で、そこに区別をつけても意味がないわけで、井の中の蛙で、この世界ではそうなの!と声高に叫んでも、そういう視野の狭いことは井上道場ではやらないわけです(笑)

黒帯は黒帯。

フルコンタクト空手は、黒帯取るの時間かかります。

以前、井上雄一朗がこう聞いてきました。

「先輩、黒帯取るまでの期間ってどれくらいでした?」

「ん、おれ?ええと・・・14歳で始めて二十歳の時に黒帯になったから・・・入門月と昇段月を計算すると・・・ええと・・・5年8ヶ月かな」

「早いですね」

「あれよ、浪人中の期間あるから道場から離れているのをさっ引くと、実質5年くらいじゃねぇかな」

井上雄一朗は10年以上かかっているはずです。まぁ、途中他支部に移籍したりと色々あったので(笑)

私は以前在籍していた道場で当時最年少の黒帯だったので、黒帯取得までの期間も年齢的に考えると、当時最短。それでも5年以上はかかった(笑)

内弟子として、一般道場生よりも数多く稽古していたにも関わらずです。

マ、他に理由がありそうなんですが、それは大人の事情なんだろうなぁ・・・道場側の(笑)

茶帯になって、これは2級からなんですが、1級になった時に「もしかしたら、十代で黒帯取れるかも!」とか思ったりしたんですが、大学浪人したので、それは無理でした。

いちお、聞いたんですけどねぇ。師範に。

「自分、十代で黒帯取れますか?」って。

「頑張れ」とだけ言われました(笑)

なんだよ、それ!と当時思ったものです。

昇段審査は数ヶ月に及びました。途中に大会があったので。大会で黒帯に勝てたら昇段できると聞いてやる気になったのですが、その黒帯というのが有名選手で逆立ちしても勝てる相手じゃない(笑)

が、試合とは不思議なもので勝っちゃいました(笑)

よっしゃ!昇段だ!と。

型の審査は済んでいたのですが、十人組手をする前に黒帯が届いていたり(笑)

次の大会では黒帯締めて出場したのですが、その大会が終わってから十人組手ですよ。一度黒帯を外し、茶帯を締めてから(笑)

話が違うじゃないかよ!と(笑)

閑話休題。
代継橋道場の話。

昇級状と新しい帯を貰ったユウスケらは、本稽古が始まる前に帯を交換します。

それを羨ましい眼差しで見つめる後輩たち。

帯を変える 後輩たちの視線

昇級状と帯の授与は動画でどうぞ。

ダイヤのリアクションが最高です。

それにしても、光は前々からソワソワしていて昇級を喜んでいたのですが、エムゥが予想外のニコニコ顔。保留常習者だけに無事昇級できて何よりです。

そして、茶になったユウスケ。

これから大変よ。井上道場の茶帯なんだから。そして、もう黒帯しかない。

茶帯が一番長く締める帯なのを考えると、「頑張れユウスケ」という他ない(笑)

■動画:昇級状と帯の授与

■携帯電話で動画を見る場合はここをクリック(imode904以上。リンク先ページの「そのまま」というのをクリック)

画像を見て思ったのですが、一年前の昇級状授与の記事を見ると、ユウスケは黄帯だったし、光やダイヤやエムゥは白帯だったのを思うと、光陰矢の如し、だなと。

ダイヤはこの一年で随分と体が成長したなぁ。

エムゥは一年前はモサッとしていたし、光も随分と背が伸びたもんだ。

■2007.05.13 昇級状と級位帯の授与-代継橋道場
■2007.05.13 ユウスケとヒカリ-代継橋道場昇級状授与にて

今回昇級したみなさん、これからも稽古頑張ってください!

本荘ボーイズ&ガールズ


昇級状授与と新しい色の帯!の巻” へのコメントが 2 点あります

  1. 押忍、池田先生コメントありがとうございます。

    昇級して、特に帯の色が変わる昇級をすると、新しい帯を貰った時はドキリとしたものです(笑)

    憧れていた先輩などが締めていた帯を自分が締めると思うと「いいのか?俺で?」とか思ったり。

    昇級するとモチベーションも上がり、このシステムを考案した中村忠師範の先見の明に驚愕です。

    そして、「まだ早いかな?」と思っていても、その色の帯を締めると、少年部でも自覚して不思議とその色の帯のレベルに達するから不思議です(笑)

    社会人でいうところの、役職等についてから、その役職等の実力になるってところでしょうか。

    マ、黒帯は別格なんですが(笑)

    例え下の色の帯だろうが、彼ら彼女らが一生懸命努力した結果なので、本人のみぞ知る感動があるのも事実で、その片鱗が垣間見える昇級した直後の笑顔は、これは何度見ても感動します。

    これはどこの道場でも同じだと思います。

    みんな頑張ってもらいたいです。

    押忍。

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