10月2日は土曜日で代継橋道場の練習日。代継橋道場内掲示板(エアコンなんですが)に新しいものを貼ったりしていたら、タイムアタックランニングを終えた少年部が戻ってきました。
その中にダイヤがいて、なぜかこれから練習というのにジャージ姿で余裕かませてました(笑)
ユウスケだって道着に着替えて準備してるじゃん。「マジっすか」といいつつ道着に着替えたダイヤ、そんなダイヤのお話ではありません。はい。
少年部練習時もそうだったのですが、この日は基礎的動作を徹底的に練習した日で、少年部クラスのあとに行われた一般部練習でもそうでした。
後半、茶帯クラスの上級者が下級者に個別で指導し、井上雄一朗と私はユーティリティーとしてハリウッドスターを筆頭とする上級者のサポート。
という形式での、この日の練習後半基礎練習。
井上雄一朗と私がユーティリティーとしてそれぞれの上級者のサポートに付くのは、サポートというよりも、指導する上級者を指導するためだったりします。
人は、自分が完全に理解したことだけしか正しく教えることはできません。
漢字の読みを聞かれて、その漢字の読みを知らなかったら、読みを教えることできないっすよね。数学でもそうで、つまり、マ、そういうことです。
あやふやなことを言っている時は、「はは~ん、理解してないナ」と思ってまず間違いないです。何事も。
但し、言葉というのは不完全だったりするので、伝えるのが上手くできないっつうことも考慮しなきゃですが、この場合(道場での指導)は、無視して無問題。
つうことで、井上雄一朗はあっちに行ったりこっちに行ったり。まじまじと上級者の説明を下級者にまざり聞いたり、補足したり、ハリウッドスターを叱ったり。
そんなこんなで、
みおちゃんと愉快な仲間達にはリョウがいて、最後の最後に気を抜きます。
そこを井上雄一朗に注意されていましたが、これは、それを見逃していたみおちゃんへの指導でもある。
つうか、リョウ、「残心(ざんしん)」って武道というか武術には言葉があるけど、これは意味も含めて理解しないと!
最後まで気を抜かない、ってこと。
剣道とかだと普通に使うんですよ。残心ないと「技あり」にも「一本」にもならないので。
そういえば、少年部クラスの時に、ユウガだっけ?ケイゴだっけ?
「先輩、あの、相手が倒れたあとにする下段払いって何ですか?」
と聞いてきました。
は?
そんなことするか?
よくよく聞いてみると、それは倒れた相手への「決め(極め)」の下段突きのこと。
あああ、あれね。
「あれは、倒れた相手へのトドメだよ。実際には当てないけど。倒れて無防備なところへトドメの下突きを入れている動作。引き手が早いので突いた手は脇の下にあって、前の手で防御姿勢とってる。その前の手が下段払いに見えるだけ」
と説明しましたが理解したかは定かではありません。
「足払いとかで倒した相手に下段突きで決め(極め)やると、ルール上は技ありとかだけど、今まで空手やって来て試合で見たのは一度だけ。それも全日本で。松井先輩が決めた。誰だか知らないだろうけど、大人なら誰でも知ってる人(笑)」
とさらに説明しましたが、理解したか定かではありません。
このルールは既に形骸化して随分と年月が経つルールだし、マ、いっかと。
以前は、この決め(極め)をさせないために倒れた方は下から攻撃したもんですが、今はルールで禁止されています。その説明もしましたが、理解したか定かではありません。
「昔はねぇ、板張りの道場で稽古してたから、倒されると痛くてねぇ。だから倒れそうになると相手を掴んで倒れないようにしてた。それでも倒れたら、相手が決め(極め)するタイミング狙って下から顔面蹴ってたよ。決め(極め)は実際に当てないけど、下からの攻撃は当てていい暗黙のルールだったから(笑)」
とユウガに説明し、
「でも、道場内組手で倒れると、何されるかわからないので、すぐにグルングルンと回転して遠い間合いまで逃げてた。最初に覚えたのは、倒れたら逃げることサ。だって、踏んづけられたりしてたもん。あとになって下からの攻防を習ったけど白帯の頃は、もう倒れたら踏まれる前に逃げる、これ必須だった。下から攻撃されるのわかってるから、決め(極め)をやってくれないのよ(笑)」
と続けましたが、おそらく、ユウガは全然理解していないはず。今じゃそういうシチュエーションは道場ではないから、理解しなくてもOK。
踵蹴りで踏まれると悶絶しますが、そういう経験したものも少なくなってきたはず。掴んだり、投げたり、下からテコの原理で相手倒して逆に制圧したり、昔の空手は色々あって、あれはあれで面白かったなぁ。
そんなことはどうでもよくて、
そんなリョウの「残心」の無さを井上雄一朗が注意し、注意されたリョウはもちろん、みおちゃんも苦笑い。
ちなみに、手前に映っている手を後ろに組んでいるのは私です。
カメラの前に立っちゃって、残心のないリョウが映ってなかった!
デ、
ハリウッドスターと愉快な仲間達にはオカネさんがいて、ハリウッドスターも汗を拭いている場合じゃないんですが、注意しなければならないことをハリウッドスターが注意しないと、井上雄一朗は無言で、ジェスチャーで教えるのですが、
もちろん、ハリウッドスターは気が付かない(笑)
この組には、カタヤマ君もいるのですが、なんせデカイのでフレームには肩から下しか映っていませんでした(笑)
そして、ハリウッドスターがあまりにオカネさんばかりに集中していたので、私がカタヤマ君に弧拳を教えたり。
頼むよ!ハリウッドスター!
やはり、同時に二つのことはこなせないかぁ・・・
弧拳とは、弧を描くように指を内側に曲げて、その頂点となる手首の部分をいいます。
受けに使ったり、攻撃にも使ったりしますが、狙うところは鼻とかです(笑)
その弧拳(弧拳受け)をハリウッドスターがオカネさんに指導していましたが、
むむむ?
と井上雄一朗がきて、今度は無言ではなく体を使って説明します。
ハリウッドスターに(笑)
弧拳受けの動きは、手首を掴まれた時の切り方(ふりほどき方)になるので、それを指導する井上雄一朗ですが、正確な動きだと手首や肘が極まっちゃったりする弧拳受けを、力技でやろうとするハリウッドスター。
それはない(笑)
仕方ないので、井上雄一朗が実際に口頭で説明しつつ模範動作をします。
ハリウッドスターに対して(笑)
説明とか模範動作とかなんですが、なんせ井上雄一朗ですから、最後にオチを付けます。
この場にいたオカネさんはわかるはず。
なんてったって爆笑していたから。
ええ、この記事のタイトルです。
ここは動画で見てみる。
■弧拳受け
■携帯電話から見る場合は、ここをクリック
やっぱりカタヤマ君は肩から下しか映っていない・・・
そんなこともありながら、
サカイ選手と愉快なジンの組にも指導する井上雄一朗です。
最後に、全員で動作確認です。
少年部クラスから引き続き一般部に参加していたケイゴ、カズユキ、リョウは、ユウスケとダイヤが担当していました。奥のサブ道場でやっていたので、この記事では割愛。
そしてリョウの間違いに気がつきました。ここは背刀。内受けになってるじゃん!
みおちゃん!
そんなこんなで練習も終わりです。
カメラを回したままだったので、久しぶりにお掃除タイム映像が入っていました。
オカネさんが段々と移動し、最終的にハリウッドスター、カタヤマ君、カワハラさんらと合流する流れでした(笑)
お掃除タイムが終わると、道場内はこんな感じです。
既に帰った人もいて、奥のサブ道場入口に、着替えをすませたカワハラさんが確認できます。
って、サブ道場を見ると、こんな感じで雑談タイムが始まっているのですが(笑)
練習後の楽しみなんですよねぇ。
そして、特練では、ハリウッドスターが延々と型の動作確認をやってました。
もう延々と。
何回も何回も。
Tシャツでしたが、鋭い突きが空気を裂く音がしていて、キレのあるいい動きでした。
井上雄一朗も付きっきりで指導していましたが、井上雄一朗が履いている三本線なアディダスの黒ジャージは私のです。はい。
そんな土曜日でした。
ってなことで。