先月3月30日に行われた極真館本部直轄菊水道場主催「第5回ペガサスカップ錬成大会」の余話第3弾。
もうすぐ一ヶ月経ってしまうのですが、第4弾には心眼塾の池田先生の話も予定していて、それを投稿するのは、いったい、いつになるのだろうか・・・と思っている今日この頃。
第3弾はユウスケネタ。
3月30日に開催された大会ということで、年度末。ユウスケはダイヤ同様小学五年生男子の部に出場です。
この小学5年の部に出場した選手たちは、そのまま4月から6年生になったわけで、少年部を小学生までとするなら、この学年に出場した子たちが、現在の少年部最上級生になります。
ペガサスカップは、極真館本部直轄菊水道場主催で、その道場にはユウスケが目標にしている成松君という選手がいます。
彼との決勝戦です。
成松君は準決勝でダイヤを下し決勝進出。ユウスケも準決勝を勝ち決勝進出。ユウスケの準決勝の相手は強い選手で、「準決勝がヤマ」と言っていた井上雄一朗。
どちらが勝ち上がってもおかしくないわけで、まぁ、よくユウスケは勝ったものだ、と私。
そして決勝戦。
実は、昨年末に開催された秋岡塾主催のクリスマスカップでもユウスケは成松君と対戦しています。その時は準々決勝。(その際の動画は過去記事「頑張れユウスケ クリスマスカップ編(2008.01.02)」参照)
結果は負け。
負けたのですが、格上相手の成松君相手に健闘したわけで、井上雄一朗が「よくここまできた」と感慨深く納得した試合内容でした。
成松君に一方的にやられるのではなく、少なくとも、試合中には互角の展開を垣間見せるまでに成長した、と。
ウサギとカメなら、歩みは遅くとも確実に前に進んでいるカメがユウスケなわけで、そりゃ、昼寝しないウサギの方が良いのですが、それだと童話が成り立たない(笑)
世の中、ズルしたもんが勝ち!という価値観のお話になっちゃうわけで。
フルコンタクト空手の試合というのは、リアリズムの世界です。
そこにある現実だけが存在する世界という意味で、たとえ以前強く、タイトルをたくさん取った選手であろうと、現役から離れ練習をしていないと、過去の栄光だけでは勝つことは出来ません。
道場の組手も同じですね。
だからダメだ、常に戦える準備をしておかなければならない!という意味じゃないですよ(笑)
フルコンタクト空手の試合というのは、そういう現実の世界が支配している、屁理屈なんで通用しない世界ですよ、ということを例えで書いているのです。はい。
デ。
そのリアリズムが支配する世界に臨むということは、古くさい言い方をすれば「日々弛まぬ(たゆまぬ)努力」をするということで、ウサギとカメの話ならカメになるということだったりします。
ちなみに。
「弛まぬ(たゆまぬ)」と書いていますが、これは「弛む(たゆむ)」を否定している言葉です。
「弛む(たゆむ)」という言葉は、「油断する」「なまける」という意味ですが、これを否定しているので、「弛まぬ(たゆまぬ)」という言葉には「油断しない」「なまけない」という意味があります。
つまり、そういうことで「弛まぬ努力」というのは、「なまけずに努力する」という意味になります。
それを日々・・・
空手の稽古というのは、基本的に地味で窮屈で苦しいものです。
それを日々なまけずに行う。
苦行じゃねぇかよ!
とか思っちゃいますね(笑)
閑話休題。
ユウスケは「弛まぬ努力」を「日々」してきました。
これは、井上道場関係者なら誰もが納得することだと思います。
高い高い山を登っているわけで、一歩一歩、その歩幅は短いかもしれませんが、確実に「前に」一歩進んできたわけです。
井上雄一朗は言います。
「ユウスケの成長度合いは、こんな角度なんですよね」
それは、水平に対して5度くらい上がった角度(笑)
まぁ、ゆるやかな斜めですね。
「でも、停滞することなく、確実にステップアップしています。これは日々の努力の賜です」と。
確かにそうで、ある日突然上手くなったり強くなったりしているわけはなく、それはリアリズムの世界なのでそうなのですが、センスもある方ではなく体力に優れているわけでもないユウスケが日々の努力でコツコツ階段を上がっているのは、これは凄いことだなと。
地味なことを継続するということは、凄いことなのです。
と、ユウスケをべた褒めしている記事になっているかもしれませんが、あれだけ努力している子が評価されない方がおかしいわけで。
努力は報われないことが多い。
とは、過去記事で書いている言葉ですが、努力したからといって結果が出るとは限らず、それが世の中の面白いところでもあり怖いところでもあるのですが、ユウスケの努力はペガサスカップの決勝戦進出という結果になり、勝負論からいうと、その決勝戦で勝たなければならないのですが、この場合は「勝つことは尊いが、より尊いのは不断に勝つ努力をすることである」の方。
いつも初戦で負けたり、一回勝っても次で負けていたユウスケ。
目標を持って、少しずつではありますが、その目標を達成し、次の目標を掲げ精進してきたユウスケ。
ペガサスカップの決勝戦は目標としてきた成松君と。
強い強い成松君に大善戦です。
結果は負け。
しかし、クリスマスカップ時よりも善戦したわけで、井上雄一朗は「これでいい」と納得顔。
そして、ユウスケ以外にも井上道場にも他の団体の道場にも日々努力している子たちはたくさんいるわけで、この記事ではユウスケに特化して書きましたが、そういう子たちと汗を流せる空手の道場というのは、なんと素晴らしいものか、と思う次第であります。
昨年の6月頃、「押す」反則が目立ったダイヤも、ちゃんと「突き」を出すようになったし、そのお陰で蹴りが生きてきたわけで、二つ勝つようになった。
光もタイガもみんな成長しているわけで、継続こそがチカラなんだなと。
■動画:ペガサスカップ小学5年男子決勝戦
○成松慶司朗vs岩本侑祐×
ペガサスカップの会場で心眼塾の池田先生とお会いし、池田先生が「岩本君、強くなりましたね」と井上雄一朗に言われたその言葉に、他団体の先生にも名前を覚えられたかと、人の成長は、他人が見てもわかるものなんだなと思ったり。
あ、でも、池田先生が先に覚えたのは、もしかしたら、稜平へいへ~い♪かも知れない(笑)
願わくば、熊本でも宮崎でも大分でも東京でも大阪でも、アッチでも、コッチでも、空手の道場で汗を流している子たちの、これから途方もなく長く、想像することすら困難であろう人生という道に、空手が、なにがしかの糧とならんことを。
真面目な記事を書くと、疲れます(笑)
<追記>
ユウスケが昨年末のクリスマスカップ準々決勝で成松君と対戦した動画は、2008.01.02の過去記事「頑張れユウスケ クリスマスカップ編」に貼り付けていて、ついでに、その過去記事も久々に読み返したのですが、長い長い(笑)
そして、この記事で書いていることと同じようなことを書いていて、言葉や例えは変えていますが、結局は同じことを書いているな、と。
まぁ、そういうことです。
次に、またユウスケの真面目なネタを投稿するとしたら、たぶん、きっと、おそらく、同じ内容の文体になるはず!
動画の下に「次やっても、結果は同じでしょう」と書いていますが、その通りになって、違う結果を出すには、今年一年かけて頑張ろうと締めていますが、ユウスケは頑張ると思います。
私も「毎日見てますよ!」と井上雄一朗に話された三浦館長の期待を裏切らないよう、頑張って記事投稿しようと思います(笑)
食べものネタを投稿しないと!
<関連記事>
■2008.04.29 2008ペガサスカップ余話4 – 心眼塾池田先生
■2008.04.20 2008ペガサスカップ余話2 – 正露丸とダイヤ
■2008.04.10 2008ペガサスカップ余話1 – エムのハイ
■2008.03.30 第5回ペガサスカップ錬成大会
ユウスケ記事、取り上げていただきありがとうございました。内容を読んで、親としてはうれしさと感謝の気持ちで一杯になりました。先日、初めてか2回目の試合のビデオが出てきたので、家族で見ました。みんな初戦突破していく中で、ユウスケは敗退。試合のたびに家族で悔しい思いをしていたのを、思い出しました。それが試合で決勝戦までいくことができるなんて、というのが、いまの正直な気持ちです。
「弛まぬ努力」と評価をいただいてこれはありがたいのですが、私から見るとユウスケは「3度の飯より井上道場」状態。風邪で稽古にいけないと泣き出すし、塾の日程まで変えて金曜日にも稽古に行く始末。空手が好きなのはもちろんですが、先輩方、少年部、一般部の皆さんと汗を流すこと、休憩時間の先輩方の面白い話(硬軟共々)がモチベーションになっているのかなと見ています。
それにしても、ひとつのことに熱中する姿、継続は力なりを、わが息子から学ばせてもらっています。空手をはじめてもう7年になりました。出会えて本当によかったと思います。これからもよろしくお願いします。
お疲れ様です。
ネタ満載の昔のDVDを井上雄一朗と拝見しました。
爆笑の連続な内容で、どこをどうやって使おうか思案中です(笑)
そして感じたのは、ユウスケにしろ光にしろダイヤにしろエムにしろ、続けている子たちの成長ぶりで、「継続はチカラ」だなぁと。
ヒロキが以前は、あんなに小さかったのか!と驚愕したり・・・
これからも頑張っていきましょう。
とりあえずは、5月17日に全員課題をクリアしてくれることを願っています。