「千客万来(せんきゃくばんらい)」とは「多くの客が絶え間なくやって来ること」という意味で、常にお客さんで一杯でありたいという願いから飲食店や商店などの店内に貼ってある言葉だったりしますが、火曜日の8月28日代継橋道場の稽古に、鹿児島と福岡からお客さん、というか、井上雄一朗旧知の方が出稽古に来られました。
二名。
だから、二客万来。
千客にも該当する二客、であります。
井上雄一朗が所属していた会派で汗を流していた鹿児島の松元さんと福岡の今村さん。お二人とも既に会派は離れ、空手は古き良き物語になっているのかな、と思ったら汗は未だに流しているそうで、やはり、これはどこでも誰でも同じだなと納得するところであります。
さて。
代継橋道場の稽古なので、少年部クラスが終わると、いつものようにサブ道場へ向かう私。
「今日はセーブしておいた方がいいですよ」と井上雄一朗。
セーブもナニも、まだ空手の稽古のレベルやれないんだから、ただ単に汗をかく、体を動かす運動って意味でやってるんだから・・・と思いつつも、何事もやりすぎはいけない、すなわちオーバーワークを心配して発した言葉と解釈し、なんて優しいんだ、風邪でも引いたのか?と思ったのは内緒。
あとで見事に言葉に裏切られたのですが、とりあえずサブ道場へ向かう。
一般部クラスに途中から合流し、地に足が着いていないような感じだったのですが、コンビネーションの稽古を見つつ型の稽古に参加。間を空けずミット稽古。
たった今サンドバッグで地に足が着かないくらい動いてきたのに~と思いつつも鹿児島の松元さんとペアになる。
蹴っている時も、持っている時も「あ~もしかしたら、このまま倒れちゃうかもな~」とか思いつつ、案外倒れる時ってのは、突然視界がフェードアウトしてスーッと真っ暗になって意識なくなるから、こう思うってコトはイケるかも?と思っていたのは誰も知らないはず(笑)
蹴っている時も、持っている時も声をガンガン出していたのは、気合いを入れているだけではなく、気を失わないようにしていた、というのも内緒(笑)
隣りにユウスケとか里奈ちゃんがいましたが、そういうことなのよ。
ミットが終わると「じゃんけん補強」。
これがまた、えらい結果になっちゃって。
補強の種目自体は、腕立て・腹筋・背筋・ジャンピングスクワットの四種類だったのですが、最初の腕立て時に私の列、サカイ選手やみお先輩や河原さんがいた列が全敗!
7組いるから、途中で勝ちそうなもんなんですが、試合にも流れがあるように、じゃんけんにも流れがある!
おまけに「あいこ」分もカウントに数えるので、あいこで負けた分がプラス。
1じゃんけんに付き10回なので、回数的には、なんてことないと思われるでしょうが、じゃんけんでも負けが込んでくると精神的にきます(笑)
もう「どんより」とした雰囲気が、じゃんけんに負けたチームに漂います。
二回連続負けたとしても、三回目に勝つと「ヨッシャー!」と気勢を上げるのですが、負けが続くと、もうですね、ハァ・・・って感じになるのですよ。不思議ですね~。面白いですね~。人間って。
これはイカン!と、負けるたびに大声で「なんだよ~」と雰囲気を変えようとするのですが、自分の番で負けた時には、もうそれすらできない(笑)
あああああ・・・って。
トータル90回なんですが、もう回数以上の疲労度。
腕もパンパンになってくるし、これ以上腕を曲げたら二度と起きあがれないってとこでプルプルさせながら腕立てやってました。
次の腹筋では、挽回したので気持ち的にはいいインターバルになったのですが、背筋では1勝くらいしか出来ず最後のスクワットだけは負けないぞ!と誓うチーム。
ジャンピング・スクワットは、前半勝ったので腕立て時に落ちていたモチベーションが上がるチームでした。
なぜかというと、「あいこ」が続いて、これに負けたら一発で凹むって状況を打破したから(笑)
みお先輩が勝ったんだっけ?
ハリウッドスターが泣きそうな顔しながらジャンピング・スクワットをした時って?
泣いていても、汗でわかんないんだけど(笑)
後半のじゃんけんには負けて連続でこなしましたが、なんせ後が見えている状態。人間てのは、終わりがハッキリしていると強いですね。逆に先が見えないってのは、もう不安しかない。
メンタルってのは、じゃんけん補強でも強化できます。はい。
閑話休題。
よし!終わった!と思っていたら、最後に「勝ち抜きじゃんけん」です。罰ゲームを決めるやつ。
腕も腹も足も効いている状態での、お約束の空気椅子。
もう、これだけはやりたくない!
みんながそう思っている地味な補強。
ユウスケの怒濤の攪乱じゃんけん作戦にやられました。
三人抜きくらいやったんだよね?
しょりやっ!と気合いを入れつつ空気椅子。
落ちそうになる!やべぇと思って腰を上げると「膝は90度」と目の前にユウスケ(笑)
そんなこんなで稽古も終わり、松元さんと今村さんと記念撮影。
全員、ミットや補強で汗だくなんですが、ハリウッドスターやユウスケがヘラクレスオオカブト色で目立っています。
出稽古に来られた松元さんや今村さんも一緒にお掃除です。
しゃがんでやるので、みんなきつかったはず。
掃除も稽古!
松元さんは黒帯、今村さんも黒帯なのですが現在、別の会派の道場で稽古しているので、白帯からやり直しているとのことでこの日は現在稽古中の会派の色帯で参加です。
凄いですね。
黒帯を締めていたのに、白帯からやり直すんですよ。
「道」の観点からは正論で、その通りなんでしょうが、なかなか出来ることではありません。
まったく流派が違う、やっている内容が全然違う道場なら出来るでしょうが砂を噛む思いで稽古をし、汗以外にも血さえも流して掴み取ったキャリアがあるのに、一から修行している。
凄いですね。
おそらく本人は、「それが当たり前のこと」と思って意にも介していないんでしょうが、凄いなと。
ここにも空手バカはいると。もうアッチにもコッチにも。
動きは全然色帯じゃないんですけどね(笑)
過去に大会にもたくさん出場されているので。
深く感銘を受けて、そう思っていたのですが、ふと動きをみて、「ある意味反則じゃん!」と(笑)
最後に笑えたので、深く考える必要もなかったなぁと。
稽古後に有志と歓迎会を行い、松元さん今村さん井上雄一朗そして私の四人は道場で一泊。
色々と古いことを話し盛り上がっていましたが、井上雄一朗は笑いつつ眠り、眠りつつ笑っていました。
松元さんはネットで井上道場サイトを見つけメールで連絡を下さいました。一度時間を見つけてご挨拶に伺います。という内容だったのですが、そのメールでの内容が実現した日がこの日。
井上道場鹿児島支部の誕生です。
詳細は、後日サイト上で周知します。
今夜は月が明るいです。
お世話になりました
何から何まで素晴らしい道場でした!
今後もお世話になります、よろしくお願いしますm(_ _)m
お疲れ様でした。
今度鹿児島に遊びに行きます!