アシダカグモは漢字で「脚高蜘蛛」と書き、学名は「Heteropoda venatoria」なのですが、読み方わかりません。足を伸ばせば手の平サイズな大型のクモです。
英語だと「Brown huntsman spider」となり、直訳すると「茶色い猟をするクモ」。huntsman(ハンツマン)て「狩猟家」とか「猟師」という意味。
そんなアシダカグモが水曜日の武蔵ヶ丘道場練習場所である南ヶ丘小学校体育館に現れました。別名「ゴキブリハンター」の異名を持つ、ゴキブリの天敵です。つまり、益虫。
夜とかカサコソと、ゴキブリだともっと乾いたカサカサという音なのですが、それよりも重い音がすると、だいたい決まってこのアシダカグモ君が移動中。
突然見ると、その大きさに驚くのですが、何もしないクモなのでほっておけばいいだけです。
が、
人間が心理的に気分を害する虫などを「不快害虫」と呼びますが、このアシダカグモ君、見た目がデカくてグロテスクなので、「不快害虫」のレッテルを貼られ、その大活躍な生態とは裏腹に、心ない人間に結構嫌われてます。
なので、
「キャー!くもー!でかーい!」
と速攻で退治されたりする不運な宿命を持っていたりします。
アシダカグモ君は益虫です。
ゴキブリをじゃんじゃんぶっ倒してくれます。小さい鼠なんかも補食します。
ムカデもそうですが、ムカデは人に向かってきます。毒があります。噛みます。腫れます。デカいムカデはヤバイです。しかし、アシダカグモ君はそうではありません。噛んだりしますが、痛くも痒くもありませんし、人に影響のある毒も持ちません。
ゴキブリを捕まえて食ってる最中に、目の前を違うゴキブリが通過すると、食ってるゴキブリ放り出して違うゴキブリをやっつけにいくんですよ。凄いでしょ?
そんな大活躍な生態なのに、人には嫌われている。
なんか、人の現実社会を見ているようであります。
そんなこんなで、
練習後、掃除も終わった後だったのですが、少年部たちが、
「ああああ、くも~!でかーい!」
と叫んでいました。
すぐにアシダカグモとわかりましたが、
「そんな大声でクモクモ言ってると、クモ名人なクモマニアな井上雄一朗がすっ飛んでくるぞ」
と思っている最中に井上雄一朗がすっ飛んできてアシダカグモを捕まえました。
ええ、
もちろん素手ですよ(笑)
クモ名人なんで。
その瞬間、少年部たちは、まさに、
クモの子を散らすように逃げまどいました(笑)
ちなみに、「クモの子を散らす」という慣用句は、アシダカグモの子グモの動きが語源です。アシダカグモは巣を張らないので徘徊するクモなんですが、卵嚢(らんのう)と呼ばれる卵を包む強力な膜に卵を産みます。
時たま、この卵嚢を抱えた母クモを見たりしますが、屋根とか屋根裏に張り付けていたりして、その卵嚢から子グモが孵化します。
孵化した小グモのいる卵嚢を人が触ったりして衝撃を与えると、いっせいに小グモはちりぢりに逃げ去ります。
この様子から「クモの子を散らす」という言葉ができました。
そんなことはどうでもよくて、
アシダカグモでクモの子を散らすように逃げ去っていた少年部の様子に爆笑です。
記事タイトルは「アシダカグモと戯れる」ですが、「戯れる」は「たわむれる」と読み、「遊ぶ」って意味です。
ええ、
井上雄一朗、手の平にアシダカグモを乗せ遊んでいました(笑)
クモ名人だけに。
アシダカグモは結構ドジです。そして脆い。
家などで発見しても家人が「出して!」と言うので仕方なく外に出しますが(でもまた入ってきます)、その時静かに優しくやらないと、ホウキとか使って追っ払うと足の二三本速攻で取れます。
なので、ドジなアシダカグモが手の平から床に落ちても、井上雄一朗はそろりそろりと拾い上げます。
ゴキブリよりスピードあるアシダカグモなんですが(笑)
シンノスケ、ケイゴ、タクミらは逃げまどい、シンノスケなんて上半身裸で体育館の外まで逃げていました(笑)
どんだけ弱いんだよ!
益虫相手に。
そんな中、
逃げも隠れもせず、井上雄一朗が戯れるアシダカグモをしげしげと見ていたのはイッタ。
他の少年部はみんな逃げちゃったので、なんか、男を上げた(笑)
とはいうものの、触るまではいかず、ユウスケと距離を取りつつ見てました。
間合いはとっていたね。
クモは補食した相手に消化液を注入しますが、この消化剤には強力な殺菌能力があります。そして、この消化液で自身の足の手入れを行うので、実はクモの足は清潔だったりします(笑)
いいやつでしょ?
体を常に清潔にして、なおかつ、ゴキブリとかバンバン倒してくれる。
いいやつなんです!
そんなアシダカグモと戯れる井上雄一朗を動画で見てみる。
ええ、
動画でずっと撮影していましたよ(笑)
■アシダカグモと戯れる
■携帯電話から見る場合は、ここをクリック
こんな空手の先生いねぇ(笑)
ちゃんとクモの生態まで教えてくれるのが井上道場クオリティです。
外来種の「セアカゴケグモ」は猛毒を持つクモなので要注意!
小さくて背中が赤いクモを見つけたら保健所へ連絡しよう!
あれですよねぇ、最近だと「ヒョウモンダゴ」という、ヒョウ柄な小さいタコが北上してきて九州沿岸でも見つかっていますが、これも猛毒を持つタコ。
釣りの時は注意しましょう。
ちなみに、井上雄一朗は小学生時代に「ヒョウモンダゴ」が猛毒を持つ要注意海洋生物とインプット済みです。当時は九州にいなかったのにも関わらず(笑)
地球規模で考えると、日本も住みにくくなったものですねぇ。
デ、
この日、男を上げたイッタですが、彼は三連休中に東京ディズニーランドとディズニーシーに行っていました。
ということで、みんなにお土産を持ってきてくれました。
アシダカグモ騒動の前だったのですが、なぜか、勇者組とヘタレ組を別々に撮影していた私。
ユウスケとイッタ組と、その他で撮影していました。
やっぱ、そういうオーラあったんだろうなぁ(笑)
自然科学の知識というのは、生活に直結していたりするので、せっかく大都会と違い自然が残る熊本に住んでいるのだから、大いに学ぼう!
「見かけだけで判断してはいけない」
という教訓にバッチリなアシダカグモ。
でも、人って、色々な情報で判断するので、情報がない場合は、やはり「見た目」が一次情報になって判断しちゃったりする不完全な生き物だったり。
それは合コン・・・
そんなことを思った水曜日でした。
ってなことで。
<関連記事>
■2011.10.14 アシダカグモ三たび!の巻
「井上道場では毎度お馴染みの「アシダカ軍曹」こと「アシダカグモ」。
何度か記事にしていて、それなりに評判も良く、アシダカグモは「益虫」ですから、ゴキブリハンターですから、クモマニアにしてクモ博士である井上雄一朗が主宰する井上道場とは切っても切れない仲・・・」
■2011.09.09 アシダカグモ再び!の巻
「ぴっぴの兄様より、素敵なブログ記事の紹介があり、「はて?なんだろう?」とリンク先を拝読すると、それは見事なアシダカグモの記事でした。
白蓮会館九州本部の都先生のブログなんですが、それはそれは見事なアシダカグモの画像付き記事で、井上雄一朗と食い入るように見ました・・・」
…無理。
ヘタレ組でもいい。
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>ぴっぴの兄様
こちらでも「コブ」と呼びますが、クモ全体に対して使います。「○○コブ」とか。
ちなみに、井上雄一朗の母上の故郷地方では「やんち」と言ったりします。もう全然わかりません。
今度から、車のトランクを開けるときは、一声、井上にご連絡ください。きっと、その場所までニコニコしながらやってくるはず!
もうホント、ニコニコしますよ、ヤツは。
嫁がこんな記事を書きました。
家出しようか検討中です。
>ぴっぴの兄様
おかげで忘れていたネタを思い出すことが出来ました。
ありがとうございました。
・・・って!
ぴっぴの兄様のクモ苦手は熊本まで響いている事実。
お察しいたします。
ふぁいとぉ!です。