猪鍋(ぼたん鍋)を食べる!の巻

イノシシ鍋を食べる久しぶりのグルメネタです。レシピ記事にしたかったのですが、作っている最中にデジカメのバッテリーが切れたので、中途半端な画像しかなく、食事@井上道場な記事です。

一昨日、戸島教室・武蔵ヶ丘道場の稽古が終わり自宅に戻り、いつものように、井上雄一朗と遅くまであーでもないこーでもないと談義。わたしはほぼ眠りかけていたのですが、井上雄一朗、お腹が減ったらしく「先輩、カップラーメンかなんかないですか?」と聞いてきました。

「ない。けれど、信じられないくらいマズいインスタントラーメンはある。でも、それは食べない方がいい。兄貴が猪肉もらってきてたけど・・」

って返事した記憶はあります。

そんな、頂いた猪肉(イノシシ肉)で、猪鍋(ぼたん鍋)を作ってみました。

作ったのは昨日なんですけどね(笑)

イノシシの肉は、日本では、ずっと昔から食されていた食材で、なんでも縄文時代から食べていたそうです。豚ってのは、そんなイノシシを家畜化した動物。

肉食が禁忌されていた時代から「山鯨(やまくじら)」といって食べられていたイノシシの肉があるので、食べてみる。

ちなみに「山くじら」とは、食感や味が鯨に似ているから。

歌川広重の浮世絵にも「山くじら」って看板出しているお店のやつありますよね。美術の教科書かなんかに載っていたような気がします。違うやつかなぁ。

罠を仕掛けて仕留めたイノシシらしく、処理が凄くて、肉の塊としてありました。処理が下手だと独特の臭みも凄いんですよね。猟師さん凄いなぁ。

イノシシ鍋は別称「ぼたん鍋」と呼びますが、これは薄切りしたイノシシ肉を並べると、牡丹の花びらに似ているから。

まぁ、私はそんな器用なことしないんで、ぼたん鍋でもなんでもない(笑)

地下野菜、つまり地中に埋まっている野菜、お芋とか大根とかゴボウとか人参とかと一緒に煮込んで食べますね。地下野菜とは相性抜群。

味噌味とばかり思っていましたが、醤油味とかもあるんですねぇ。へぇ~。

味噌も白と赤の合わせ味噌。丁度、八丁味噌があったので(赤だしで有名な赤みそですね)、1:1の割合で合わせました。

お出汁とお酒とお砂糖も使用。

ぶっちゃけ、豚汁と同じです。お肉が豚からイノシシになっただけ。イノシシ肉は、煮込めば煮込むほど軟らかくなると聞いたのですが、一回圧力鍋かなんかで煮て、そして鍋で煮込んだ方が時間的にも早くできるな、と思いました。

作ったあと思ったので、最初から鍋で煮込んだんですが。

ゴボウは必須ですね。

ゴボウは日本のハーブと思っていて、猪肉みたいに臭みのある食材を使う場合は絶対に必要。

ゴボウを煮る香りは、鍋物に共通する香りで、最初は「お雑煮を作る時の匂いだな」とか思いました。

そんなこんなで、猪肉は塊だったので、適当な大きさに切る。

猪肉を適当に切る 赤身もあります

赤身もありますが、やはりこの分厚い脂肪。これが旨味の素。

まな板でせっせと切っていると、隣からお箸が出てきます。

なんだろう?

と思っていると、井上雄一朗が隣で切った猪肉をつまみ、熱したフライパンの上に置いています(笑)

焼肉かよ!

「これ、普通に旨いですよ」

と言いつつ、私の口元に焼けた猪肉を持ってきます(笑)

野菜は適当にあったものを使いました。

大根、人参、しめじとか 里芋

この他に、ゴボウ、白菜、モヤシ、焼き豆腐、小ネギ、豚バラスライスもあったので、それも。

切った猪肉を下ゆでして、これはアクをとるためですが、アク、思ったほど出なくて、別に下ゆでしなくてもよかったかな、と思いました。このお肉だと。

その下ゆでした猪肉とゴボウを鍋に入れます。

たっぷりのお湯とお酒、それに港醤油の出汁を入れてます。港醤油のお出汁は無茶苦茶高いですが、絶品ですね。

港醤油のお醤油も有名ですが、この出汁(かつお出汁かな?)も有名。鶴屋のフーディーワンとか大津の道の駅とかに売ってあります。もちろん鶴屋にも。

なんというローカルな話題!

値段の分の価値はあります。スーパーなどに普通に売ってある出汁の素ありますが、もう全然違いますから。

おすすめです。港醤油の出汁1本で、普通のやつは5本くらい買えるんじゃないでしょうか。

猪肉とゴボウを先に煮る

デ、

ここでデジカメのバッテリー終了。

なので、他の画像はありません。

が、とりあえず、一時間半以上煮込んでいるので、その間充電し、出来上がったやつは撮影できました。

他の野菜を入れ、白味噌と赤味噌を1:1の割合で溶いて入れたあと。

独特のコクがあって、これは猪肉が出ているのかなぁとか思いますが、もちろん野菜からも出ているわけで、旨い味になりました。

ほぼ完成なシシ鍋 鍋の大きさがわかるよう手を出す

もっと煮込んだ方が、イノシシ肉の脂肪がプルプルになって旨いのですが、まぁ一応出来上がりだし、お昼になったので、実食です。

お椀にとり、一味とヒトモジを刻んだやつをまぶします。

アツアツです。

お味噌系の鍋料理ですから。

お椀にとる

寒かったのですが、二人してホフホフ言いながら、汗を流しつつ、旨い旨いと言いながら食べました。

やっぱ、冬は鍋ですね。

真っ昼間から(笑)

イノシシ鍋 ぼたん鍋

熊本人は、馬刺しを普通に食べるので、独特の匂いがする獣の肉っつっても、別にあまり気にしないんですよね。

井上雄一朗や私だけかなぁ。

野菜もたっぷりで、いい食事。

なんてったって、鍋ですから。

イノシシ肉を食べることは、別名「薬食い」といって、昔から滋養強壮の食材とされていた歴史があるわけで、別に食ったから「むむむ!力が漲ってきた!」ってなるわけじゃないですが、濃厚な味を堪能しました。

ってなことで。


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