春雨・・・!の巻

熊本は、今日は、ずっと雨、雨、雨・・・

春雨ですね。

春雨で思い浮かぶのは、行友李風作の戯曲『月形半平太』の名セリフ。

「月様、雨が…」
「春雨じゃ、濡れて行こう」

ですね。月形半平太のモデルは土佐藩の武市半平太(武市瑞山)。土佐勤王党の首領だった人ですね。土佐勤王党には、坂本竜馬もいた。中岡慎太郎もいた。岡田以蔵もいた。那須信吾や吉村寅太郎 もいた。田中光顕もいましたね。

田中光顕は1939年に97才で亡くなっています。1939年って昭和14年です。

昭和ですよ!

侍だった人が昭和まで生きてた。祖母はもちろん、私の父が生まれて物心ついていたであろう時期に生きていた。

凄いですね。

この田中光顕、中岡慎太郎の陸援隊に所属していたわけで、中岡慎太郎はご存じのように、京都の近江屋で坂本竜馬とともに暗殺されます。

中岡慎太郎は襲撃された当日には亡くなっておらず、駆けつけた海援隊や陸援隊関係者に襲撃時の様子を語っていますね。

田中光顕も近江屋に駆けつけたひとりで、ということは襲撃現場を見ている。坂本竜馬の最後を見た人のひとりですね。そういう人物が昭和まで生きていた。

歴史って、割と身近なもんなんですよね。

そりゃ、祖父や祖母の世代、親父達の世代が気合いの入った目つきをしているわけだ!

そんなこんなで、空手とはまったく関係のないマクラで始まる今日の井上道場Tips。

ペガサスカップシリーズを投稿しようと思っていましたが、なかなか手が付けられないまま、かつ昇級審査の映像をユウスケパパより頂いたので、井上雄一朗と「あーだね、こーだね」と夜中に見ちゃったり。

そんな中、今週前半のおさらいでもしておこうと記事投稿です(笑)

月曜日。
選手コースの日ですね。

井上雄一朗のみの指導で、あとで聞いたところによると、パンチを受けたそうですが「ダイヤ、いい突きを出します。これは効くなぁと思いましたよ」と。

火曜日。
代継橋道場の日ですね。

いつもより早めに代継橋道場に行ったわけですが、井上雄一朗が「あれ、なんか里奈に似ている子がいるなぁ・・・」と呟いています。

「あ、里奈だ」

セーラー服姿の里奈なわけで、道場の前に車があったので覗いていた様子。軽く話をしてグッバイ。

少年部稽古時に再登場。
里奈は一般部になるので、最近特化している基礎練習のサポートをしてくれました。

帯が上かつ高学年を井上雄一朗が、帯が下かつ低学年を私が担当し、みっちり基礎の基礎を稽古します。里奈は私のサポートです。

面倒見がよくなった里奈ですが、ショウタが里奈に怒られているのを見て笑いが出そうになりました。

「ショウタ、里奈に怒られるようじゃ終わりだよ(笑)」

リュウトも怒られてましたね。

サポートなので自分の練習は出来ません。受験勉強、部活、体育大会の準備、塾等の合間をぬって道場に出てきてくれた里奈なので、少年部終了後「10分間だけ特錬してやるから」とサブ道場へ誘います。

パンチングミットある?と聞くと、その日は持ってきていない様子。

でしたが「あ、あります!あります!」と元気な声。

蹴りも見たかったのでサンドバックを使った特錬。ラウンドは全て1分間。10種類やれば10分間だなと思い「10分間だけ」と言ったのですが、動きを見ていると指導するわけで、その分時間オーバー(笑)

インターバルは、ほとんどとらないのでラウンド×時間で計算できるんですが、肝心な部分を計算していませんでした(笑)

皆勤賞な里奈でしたが、受験生になり稽古回数が減ったので技にキレがありません。それは本人もよくわかっている様子で、特錬中悔しそうな顔をしていましたが、フォームさえきっちりしていれば無問題。

キレやスタミナは、後でナンボでもできますから。はい。

10種類の特錬が終わると「じゃ、とっとと帰りやがれ!そして勉強しやがれ!」と笑いながら言う私。

少年部上級生も久しぶりの里奈登場に「里奈さん!里奈さん!」と笑顔笑顔。

ついでに少年部後の一般部稽古のために道場に来ていたハリウッドスターも「あああ、里奈ちゃん!久しぶり~」と大喜びな顔。

もう帰るんだけどね(笑)

道場って、いいもんだな、と思った瞬間です。

住んでいる所も所属している組織(学校や会社という意味で)も違う他人同士ですが、「空手」という絆で繋がっている「仲間」がいる場所。

きつく、辛く、激しく、苦しく、そういうのが満載でありながら、楽しく、優しく、明るくというのもある場所。

里奈は中学受験を経験し、熊本でもトップレベルの中学校に通っているのですが、なんせヤンチャ(笑)

優等生なはずなのに、去年初めて見た時など「なんだ、こいつは!」と思ったくらい(笑)

それでも、稽古は皆勤賞で、「もう、よくわからないやつだなぁ」と苦笑するしかありませんでしたが、日々成長し、それは同性であるハリウッドスターやみお先輩のフランクでかつ厳しい練習でそうなったかどうかはわからないのですが、少なくとも「一生懸命」やってきた。

少年部の笑顔やハリウッドスターの笑顔は、そういう仲間への愛情だな、と思う次第であります。

話は前後しますが、里奈がその日最初に顔を出した時、受験についての話になりました。

井上雄一朗曰く「やっぱ、高校受験が一番勉強したなぁ。里奈は一日どれくらい勉強しているんだ?」。

真面目な話をしたんですよ(笑)

そういう今しかできない大切なことについて話ました。はい。

そして一般部。
いや~死ぬかと思いました。その日の稽古。きつかったなぁ・・・

ゴウセイ状態だったよ、ゴウセイ。

でも、去年は、その三分の一もできなかったことを思うと、体力が少しは戻ってよかったなぁと。

具体的なことは一切合切書いていないので「なにを?」と思われるでしょうが、私にとってはしんどい稽古だったので、書くのも嫌なのです(笑)

久々に火照りました。

いい稽古だったです。はい。

水曜日。今日ですね。
戸島教室と武蔵ヶ丘道場の日。

戸島教室の稽古が終わり、武蔵ヶ丘道場(南ヶ丘小)へ移動する際に、雨脚が強くなってきました。

「よく降るなぁ・・・」

武蔵ヶ丘道場へ着くと、今日は見学者が1名。本当は戸島教室へ見学予定だったらしいのですが、場所がわからず南ヶ丘小学校へ。

稽古の途中からの見学だったので、ちょっと驚いちゃったかな?

小学生の男の子でした。

この日の武蔵ヶ丘道場は、代継橋道場と同じく、基礎練習に特化。基本、基本、基本です。

代継橋道場と同じく低学年または下の帯と高学年または上の帯と別れ、高学年組は井上雄一朗、低学年組は私が担当。

む?

むむむ?

私が担当する方が多い(笑)

まぁ、ヒカリとユウキは復習という意味で私の組にいたわけで、問題は稜平へいへ~い♪とショウヘイ(笑)

あと約2名困ったやつがいますが、これは、まぁ、いいや(笑)

念入りに、本数も少なくしやりましたが、それでもノンストップで1時間はかかるわけで、特に蹴り技の基本的な動きを重点的に教えましたが、横蹴りの腰の動きは廻し蹴りに通じるので、今日私が担当した組の道場生は、是非とも基本稽古時から、自分に厳しくやってもらいたい。

さて。
稽古が終わり、体育館の外に出ると、雨は止んでいます。

あ、傘。

という稜平へいへ~い♪パパの声で、ユウスケママが慌てて傘を取りに行く(笑)

雨が止んでいると、傘って忘れやすいんですよね。

そんな今日であり、今週前半の井上道場。

そうそう。
今日、岩見道場の岩見師範から私に電話がありました。

7月に大会がある。と過去記事でも書いていますが、この大会は岩見道場の大会です。

って、正式なアナウンスまだだけど、書いていいのかな?

岩見師範の道場主催の大会だから、いいはず(笑)

今月末に大会要項等各道場に発送予定とのことなので、来月頭くらいには案内できるかと思います。

ゴールデンウィーク中なんですよね(笑)

実は数週間前、岩見道場の稽古を取材しようと、アポなし突撃をしました。

場所は市立総合体育館。

偶然をよそおって「オス!」と挨拶すると岩見師範の驚愕した顔が目の前。

「なに?なに?なに?」

「え?なにって取材ですよ」

「ちょちょちょ、今日は○○×××なんだから」

「じゃあ、正式な取材は後日ですね」

という経緯があり、この日のネタはボツにしています(笑)

まぁ、突然行っても焼肉は難しいって話ですね(笑)

市立総合体育館は久しぶりに行きましたが、とても懐かしかったです。

ここで随分と稽古をしました。井上雄一朗もそうです。

大学生の時に、井上雄一朗を誘って稽古したこともありました。

「最近、痛い目にあっていないから、あわせて」とガチンコ組手。

井上雄一朗と私の同期が二人で順番に私の相手をするわけで、今思うと、「なんであんな事思ったり、やったりしたんだろう」と思うのですが、とにかくきついことを久しぶりにやってみたかった(笑)

変態です(笑)

もう死にましたよ。

井上雄一朗がまだ、いまのようなスキルがなく、ぶっちゃけ下手な頃でしたが、「倒せるなら倒して」というと素直に聞くわけで(笑)

臑サポーターだけは付けましたが、あとは何も無し。

井上雄一朗の右の突きが奇麗に私の顔面直撃で、血まみれになりながらガチンコをした誕生日(笑)
井上雄一朗18才の秋。

そんな思い出も走馬燈のように蘇る市立総合体育館・・・

「ここ、懐かしいです」と呟くと、岩見師範も、静かな声で「そうだろう・・・」と。

俳人の松尾芭蕉は『奥の細道』冒頭に、こう書いています。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也

つきひは、はくたいのかきゃくにして、ゆきこうとしも、またたびびとなり。

現代語訳だと「月日というのは、永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、来ては去り、去っては来る年もまた同じように旅人である」となります。

あの頃も、今も、空手をしている・・・

旅は続いているのだろうか・・・

モンゴルの諺(ことわざ)にこういうものがあります。

愚者は食べ物の話をし、
賢者は旅の話をする。

そして、作家の開高健は著書『オーパ、オーパ』で、こう続けた。

であるならば、
私は愚かな旅人であろうか。

そして、思いました。
私は、愚かな旅人でありたい。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

今日は、春雨。


春雨・・・!の巻” へのコメントが 2 点あります

  1. 大阪も雨です。。。。
    大阪って、九州育ちから見ると華やかで、活気があり夜も各家庭からワイワイ聞こえてきそうなイメージがありますが、実際はビックリするほど静か!
    極端ですが『シ~ン・・・・。』って感じなんですよ。  確かに少し外れに居るからかもしれませんけどね・・。
    雨が降った日にゃあ~ シトシト。。シ~ン。。。ですよ。

    もう夕方ですね。
    あ~ 先輩の家で御馳走になった鶏ももの炭火バーべキュー食べたいな~。
    こっちに来て色々食べましたが、やっぱりあの味がわ~すれられないのぉ~♪

    余談ですが(すべて余談みたいですけど。)
    最近、熊本出身のお笑い芸人(コンビ)が出てきましたね!名前は忘れましたが・・。
    頑張ってほしいです。結構オモローです!

    あと。。。ヒロキ!7月ドラゴンゲートが熊本に行くよ!サインをくれた堀口元気くんも熊本出身です☆応援しようね♪
    興味ある方も宜しくお願いします!

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