井上道場では色々な補強運動を楽しく苦しく稽古に取り入れ、笑いながら泣きつつ行うのですが、そんな補強運動のひとつである「ミット運び」について。
昨年の今頃の記事にも、ミット運びな補強運動ネタの記事を投稿していると思うのですが、この季節はミット運びですね。
移動稽古やミット稽古で足を効かせたところでのミット運び。
ビザはガクガクブルブルで、ターン・ダッシュの繰り返しなので息は上がり、かつチーム対抗の勝負形式なので、そんな状態でもガチンコでやる(笑)
罰ゲームありなので、そりゃみんな必死って話です。はい。
2008年6月3日(火)の代継橋道場一般部。
下は中学生なヒロキから上は壮年部なカワハラさんまでいるわけで、ミット稽古でペアになったもの同士がじゃんけんをし、じゃんけんに勝った方と負けた方でチームを組みます。
ミット稽古のペアは、体格やスキルが同レベルな者が組むので、基本的にチームに分けても一方が有利な編成に偏るということはありません。
マ、似たようなチームになるわけです。
そして、チームで順番を決めます。ここからヘッドワーク、つまり戦いは始まっているわけで、戦術を考え、誰が先頭で誰が最後か駆け引きがあるわけです(笑)
画像や動画の右側がじゃんけんに負けたチーム。左側がじゃんけんに勝ったチームです。
さて。
このミットは運び。複数の動作が入った、見た目以上にシンドイ運動で、基本的には①ダッシュする(加速と減速)②しゃがんでミットを掴む③立って反対方向にダッシュする④しゃがんでミットを置く、の繰り返しになります。
往復ダッシュなので、ターン・ダッシュですね。かつ、ミットを掴んだり置いたりするので、普通のダッシュよりも何倍もきつい・・・
フルコンタクト空手の組手というのは、有酸素運動と無酸素運動の繰り返しです。「走る」ということに例えると、息をしながら走る中距離や長距離と息を止めて走る短距離を同時に行うような運動。
なので、こういう補強が有効になるわけです。
ネタにして書いていて、かつ画像や動画だけを見ると、「なんだよ、楽ちんじゃないかよ!」とか思っちゃうんですよね、人間って(笑)
甘い。
それは、甘い(笑)
無茶苦茶シンドイですよ。
このミット運びの前にミット稽古などみっちりやっていて、かつじゃんけんに負けた方はハンデとしてジャンピングスクワットをしています。
ミットがひとつやふたつなら楽勝ですが、このミットの数ってのがあとあと響いてくるわけで、ダッシュしようにも膝が上がらない、ミットを掴もうにも腰が落ちない、ターンしようにもふんばりがきかない、などなどなど、相当な負荷がかかり、かつダッシュしているので心臓はバクバク。
もう、至れり尽くせりなきつい運動です(笑)
では、動画で見てください。ヘロヘロだけれども異様な盛り上がりをするミット運びのガチンコ勝負です。
■動画:ミット運び!
■携帯電話で動画を見る場合はここをクリック(imode904以上)
ミット運びだけ抜粋しています。このあとの罰ゲーム(空気椅子)まで動画はありますが、それだと長くなっちゃうので、編集版を貼り付けています。
勝負は、じゃんけんに勝ったチームが負け罰ゲームです。
そして、この日の通常稽古はこれで終了。
この後、特練していた壮年部は凄いなぁ。
空手の動きに資する補強運動というのは、地味できつく苦しいですが、工夫すれば、どんだけでも楽しくなります。
マ。きつさは変わらないんですが(笑)
ウエイトトレーニングなどの体を作る運動は別にして、気候が良くなってきたこの時期、うだるような暑さまでもう少し時間があるこの時期、こういう補強運動は有効ですよ。
そういえば、ヒロキは勝ちチームだったので空気椅子しなくてよかったね。
蚊が出てきましたよ。蚊取り線香全開!な代継橋道場です。
<関連記事>
■2008.06.10 ミット運びはガチンコ勝負(少年部編)!の巻