稽古のあとの稽古

アウトローを蹴る土曜日は代継橋道場の稽古日。火曜日同様、稽古前に少年部はアップがてらパンチングミット打ち。

ユウスケのミット持ちを井上雄一朗がしていましたが、途中で電話がかかってきたので私と交替。それまで数ラウンドしていたユウスケですが、何事もなかったかのように私がアップなのに追い込みます(笑)

そんな稽古前稽古があり、少年部稽古が始まり、そして終わり、続けて一般部稽古が始まり、そして終わり、いつものように代継橋道場の稽古が終わりました。

稽古後に、3月の大会に出場予定の壮年部ツエさんをつかまえて「じゃあ、軽くパンチングミットで突きのフォームを確認しましょうか?」とサブ道場へ行く私。

昨日は山浦淳仁君も顔を出していたので、メイン道場では、パンチングミットやキックミットを使った稽古のあとの稽古の音が響いていました。

代継橋道場にはでっかい業務用エアコンがあって、少年部にしろ一般部にしろ、稽古前に道場を軽く暖めておきます。稽古開始直前にエアコンは止めますが、それでも十分暖まっているので、体も軽快に動きます。

それはメイン道場の話なんですが、隣のサブ道場は、メイン道場との出入り口を閉めているので、入ると寒い。基本的にコンクリート剥き出しのサブ道場で、かつウエイトトレーニング器機やサンドバッグなどがある部屋なので、寒い季節には冷えてくれて、暑い季節には蒸し風呂のようになっています(笑)

そんなサブ道場で稽古のあとに稽古したのは、ツエさんと私で、フォームを確認するためとはいいつつも、パンチングミットに打ち込みをやるので、私はTシャツに短パン、ツエさんは上半身裸で下半身は道着だけ。

最初、やっぱ寒かったんですよねぇ(笑)

基本中の基本の左の突きから始めて、三連打までしかやってませんが、それでも途中からは汗が噴き出してきます。この時期、この汗がクセモノ(笑)

ほっておくと、単なる冷水・・・

それでも、ツエさんのフォームを確認し、足の運びであるとか、腰の回転であるとか、肘の使い方であるとか声を出して、稽古後の特錬ですから、みっちり説明すると、自然と体も冷えないから不思議だ。

サブ道場とメイン道場は出入り口ひとつで繋がっていますが、出入り口までいかないとメイン道場の様子はわからない。わからないですが、サブ道場でツエさんと特錬やっている間に、メイン道場からもミットを叩く音、井上雄一朗の声が聞こえてきます。

あっちでもやってるのね。

なら、最初からメイン道場の方でやればよかった、とか思ったり(笑)

ツエさんは仕事が忙しく、久しぶりの稽古だったので今日は軽めに、基本的な動きのチェックだけにして、30分くらいで上がりました。これから、どんどん上げていくので、こんなもんだろうと。

着替えるためにメイン道場の方に戻り、急にブラックコーヒーが飲みたくなったので、そのまま外の自動販売機へ。

メイン道場ではクールダウンを兼ねてキックミットを蹴っていました。上中下の左右を1分間づつ、軽くフォームを確認しつつ。

■クールダウン1 2008.02.16

ふと見ると、クールダウンのミット蹴りにツエさんも参加している(笑)

ツエさん、着替えていたんですよね。ミットの持ち手がいなかったので、持ち手をサポートしたみたいなんですが、蹴り手交代時に何事もなかったかのように蹴ってました(笑)

ローのあとは、動きを確かめるようにミドル、ハイと蹴っていきます。井上雄一朗と山浦がペアでしたが、途中モゾモゾと話ながらやっています。

何を喋っているんだろうと思って聞いてみると、山浦が「空手家の足じゃないです。ミット蹴ってミットに蹴り負けていますから」と(笑)

試合にガンガン出ていた頃とは違うって意味ですね。

人間の体ってのは不思議ですね。あれだけ鍛えていても、鍛錬を怠ると、普通に戻っちゃう。普通に戻っちゃうというか、その普通の方が当たり前なんですけどね。

右ミドル 左ミドル
右ミドル 左ミドル

間合いやタイミングや角度は変わっても、基本的に蹴り方は同じで、山浦がミットを持って井上雄一朗が蹴る、井上雄一朗がミットを持って山浦が蹴る。この姿、もう彼らが14、5歳の時から見ているわけで、デジカメで撮影しつつ、苦笑してしまいました。

時間というのは、長いようで短く、短いようで長い摩訶不思議なもんだな、と思いつつ。

右ハイ 左ハイ

上の画像は全て動画あるんですが、全部貼り付けるとページが重くなるので画像にしてます。

ミドルとか、画像だけじゃわからないのですが、臑をのっけてフォロースルー効かしたえげつない蹴りなんですよ(笑)

■クールダウン2 2008.02.16

井上雄一朗は、股関節に違和感あって、まともに蹴れないんですが、上の動画でも、右のハイを蹴っている最中に、「もう全然だめだなぁ」ってリアクションしてます(笑)

クールダウンなので、上段まで蹴ったら終了。

山浦淳仁君は、なぜかサブ道場からアブマシンを持ってきて腹筋してました(笑)

稽古ができる場所があるってのは、特に熊本でフルコンタクト空手をやっていた身からすると、天国ですね。

そして、その実感は、井上雄一朗も山浦淳仁君も共有している肌で感じる感覚でもあります。

歴史を「たら、れば」で語るのは御法度なんですが、「あの頃」にプレハブ作りでもいいので、屋根のある稽古場所があったら、どれだけ凄かったんだろうと、ふと遠い日を思い出したりしてみました。

高村光太郎の詩に『道程』というのがあって、確か「ボクの前に道はない、ボクの後に道はできる」という最初だったと思うのですが、今は、常に、通ってきた道ではなく、何もないけれど確かに存在するであろう前にある道をみてすすむんだな、と。

あ、そうそう。
ゴウセイ、これ見てるんだってね。井上雄一朗に聞きました。
便利な時代になったものだよ。


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