前記事で代継橋道場における平成19年3月度昇級審査合格者に対する昇級状及び級位帯の授与について記事を投稿しましたが、昨日代継橋道場に行くと、既にひとりの道場生が道場の前で待っていました。道場がまだ開いていないので待っていたのですが、その道場生というのは少年部の高廣光ちゃん。
級位が判明するまで、ずっとハイテンションでしたね。
井上道場で昇級審査の結果を一番気にしていたのは彼女。飛び級保留対象者になっていたので、今日でなければ白帯からオレンジ帯になるのか、それとも青帯に飛び級するのかわからなかったわけです。気分は受験生!
既に色帯なユウスケこと岩本侑祐君は、昇級すれば帯の色が変わるので、そして飛び級保留対象者ではないので結果自体は既に周知されていて帯の色が変わることがわかっていたので、落ち着いた雰囲気でした。気分は推薦入学の受験生!
この対照的な雰囲気の二人の様子が面白かったのですが、それでもやはり、ユウスケもヒカリも真新しい帯を締めた後は満面の笑みで、これは同じく昇級した谷口絵夢ちゃんや満潮大也君も同じなのですが、何度も何度もまだゴワゴワして全然馴染んでいない帯に触れ、その感触を確かめていました。
昇級し、真新しい帯を締め気合いが入りつつも満面の笑みを見せるユウスケとヒカリです。画像はクリックすると大きな画像を表示します。
■昇級状と級位帯の授与後、師範の井上雄一朗から帯を締め直して整列し直すように言われていますが、ユウスケもヒカリも視線は昇級状と帯を見つめているところ。ヒカリはユウスケの後。
■真新しい帯に締め替え後、あまりの満面の笑みに師範井上雄一朗から突っ込まれるユウスケ。この日は保護者の方もカメラ持参で記念の一枚を撮影されてました。ユウスケも笑みを消し撮影。不動立ちが変なのは、おそらくテンションが上がっているから。
■真新しい帯に締め直してたヒカリでしたが、帯が新しすぎるので「ギュッ」と締まりません。新品な帯特有な現象で、一度洗濯すると違うのですが、貰ってすぐなのでどうしようもない。師範の井上雄一朗がヒカリの帯を締め直しています。その最中も嬉しくて満面の笑みなヒカリ。
カメラ目線でも満面の笑み!
■私が最前列にいたため、一列目のユウスケやヒカリの画像が多くなっていますが、絵夢も大也も真新しい帯に誇らしげ。整列の順序も変わりました。
■帯を締め直して再整列。順序も変わります。既に笑みはなく、いつもの緊張感ある顔つきです。
とにかくヒカリは、昇級状の授与まで、ずっとハイテンションでした。師範の井上雄一朗が注意するほどハイテンションで、もの凄く緊張しているのだろうなというのが伝わり、あまりに伝わり過ぎたので笑ってしまうくらいでしたが、それだけ真剣に昇級審査に臨んだということでもあり、他人にはわからないくても、自分が頑張ったことに対しては、自分自身が喜べばいいんだな、とも思いました。
それでも、昇級審査を受けていない道場生や保護者のみなさんから暖かい言葉などをかけてもらい、頑張った姿というのは、必ず誰かが見ていて評価してくれるということを再認識しました。
この日の稽古は、昇級状及び級位帯授与以外は通常通りで、かつ6月の大会に出場する道場生に対しては稽古後に自主練(スパーリングが中心)がありましたが、ダイヤこと満潮大也君は最後まで大きな声が出ていたのが印象的でした。稽古後の挨拶でも、きちんと停止し大きく十字をきって「オス!ありがとうございました!」とフラフラになりながら声をだしていました。
でも、スパーリングでは頭を付けた攻撃が目に付き、師範の井上雄一朗からも注意されていましたが、その癖を直しましょう。試合では即反則を取られます。自分の実力を発揮する前に反則負けしたのでは、稽古の意味がなくなるので、恐怖感との戦いかもしれませんが、相手も怖いのは同じ、きついのは同じなので大会までに頑張って稽古しましょう。
ダイヤの前か後か失念しましたが、エムこと谷口絵夢ちゃんが稽古後の挨拶にきた時に「(昇級できて)よかったね」と声をかけると、いつもの声で「オス」と軽く返してくれて「あれ?満面の笑みじゃないぞ?」と思っていると、手はモゾモゾと真新しい帯の感触を確かめていました。
彼女なりの表現方法なんだな、と。
雨が降った土曜日の夜でしたが、井上道場代継橋道場では爽やかな風が吹いていました。