■■審査する側■■
前記事に書いているように、今回の審査を担当したのは、井上道場代表井上雄一朗、秋岡塾秋岡勝之塾長、そして私の3名。
人間には左右に目がありますが、その目から入った情報を処理する脳はひとつしかありません。気合いなども判断材料なので聴覚からの情報もあります。これも処理するのは脳です。
審査なので念入りに見ます。ひとりを見ていると審査自体は進んでいるので、その間見ている道場生以外の情報が希薄になります。そういう人間の生理的な限界を極力なくすために複数人での審査になっています。ヒューマンエラー防止の基本ですね。
昇級する判断材料は審査当日の動きだけではなく、普段の稽古内容も加味されますが、審査では厳格な判断が求められます。複数人が同じ基準で判断するように採点表も統一フォーマットを使用しているわけです。
面白いことに、前回もそうでしたが今回も三名の評価は概ね同じなんですね。(前回は私ではなく誠武館の岩永館長が担当されています)
日頃の稽古を見ている井上雄一朗や私の評価が同じになるというのは理解しやすいですが、秋岡塾長の評価も似たような評価になるということは、フェアな審査が出来ている証拠だなと思うわけです。(前回は誠武館の岩永館長にも審査して頂きましたが、やはり同じ評価をされていました)
審査受講者に対し、審査する側は複数で臨みますので常にチェックしています。チェックするポイントも同じなので、漏れはありません。そういう理由で、井上道場では、昇級するレベルに達していないと判断されれば、普通に落ちます。
但し、救済処置として、審査評価にはリミットがありません。また保留期間もあります。審査評価にリミットがないということは、トータル100点満点の課題があったとしても、その評価により120点にも200点にもなるということです。
こういう場合は飛び級します。めったにないです。
空手というのは地道な稽古の積み重ねで修行していくものなので、一週間に13コマくらいの稽古に参加すればあり得るのかなと。一週間に13コマというのは、私が内弟子時代に参加していた稽古の数です。指導ではなく、稽古する側として参加していた回数。それでも週一回は稽古がない日があったので、当時は空手ばかりでした。それでも飛び級一回だけです(笑)
また、昇級審査を受けないで空手の修行は続けていた場合などもそうですね。これで井上雄一朗は2回飛び級しています。昇段も入れると3回です(笑)
全然受けなかったですからねぇ当時は。
ずっと青帯で、それで青帯クラスの試合とか出場していたので「おまえ反則だろう!」とよく言っていました(笑)
閑話休題。
保留期間は、評価が足りない部分を規定日数以内にクリアすれば合格する期間です。
審査を受ける方も真剣なら審査する側も真剣です。
気が抜けない一日でもあります。
■■小休止■■
移動稽古審査が終わり再び小休止です。次は型の審査に入るので、この小休止を利用して型を再確認します。サポート役として参加している先輩に声をかけて、念入りにチェックしています。
■動画:休憩中の自習-2007後期昇級審査
■携帯電話で動画を見る場合はここをクリック(imode904以上。リンク先ページの「そのまま」というのをクリック)
■■型審査■■
型の審査です。現級別に指定型が事前に周知されているので、その中から抜粋して型を行います。今回は初級者が多かったので基本的な初心者用の型ばかりです。
マサヤが先頭にたって行いました。
また、個別に指定して単独での型も行いました。
■動画:型審査(単独「突きの型」)-2007後期昇級審査
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彼女が今回の審査で一番修行年月が短い道場生です。前項で小休止中の自習としてユウスケが「突きの型」をチェックしていますが、今回の審査で「突きの型」を指定されたのは、ヒカリと弟のユウキの二名。
初級者用審査なので、無号令ではなく、ひとつひとつの技の正確性をみるために号令をかけての型です。
そして、動画を見て貰えればわかりますが、号令をかけているハリウッドスター間違えています(笑)
ここは間違えやすいんですよね。号令かける時。
なにやってるんだ!と井上雄一朗が雷を落とすかと思っていましたが、「あそこは間違えるよ」とフォローしていたのに驚きました(笑)
■■柔軟性の審査■■
空手に限らず、スポーツに限らず、普段の生活でも体の柔軟性というのは重要です。怪我の防止や疲労の蓄積解消という効果もあります。
そして、フルコンタクト空手では柔軟性というのは、体力とともに最も必要な条件でもあります。
その柔軟性を見る審査です。
柔軟性は日々のストレッチ次第です。特に少年部は、コツコツと日々ストレッチを行っていれば必ず開脚できて腹は付きます。さぼっていると、体は錆びます。シビアな項目です。
全員凄い柔軟性でした。
■■組手審査■■
組手の審査です。勝ち負けを競う競技としての組手ではないので、技の緩急、力の強弱、正確性などを見るための組手です。
審査の都度、時間や相手人数は指定されます。
強いことは尊いことですが、それが全てではありません。こういう言葉があります「勝つことは尊いが、より尊いのは不断に勝つ努力をすることである」。
継続はチカラなり。というありふれた言葉がありますが、実はこういうありふれたことが一番難しいんであって、それを実現するには、たくさんの「気」が必要で、元気、勇気、根気、覇気、やる気と色々な言葉がありますが、そういうすべての「気」が表現されるのが組手。
なので、そういう「気」を見ます。怪しげな「気」とは違いますよ(笑)
組手審査では、強さは、単なる一ファクターにしか過ぎません。
■動画:組手審査-2007後期昇級審査
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審査を受ける道場生同士でも組手を行いますが、サポート役の先輩とも組手を行いました。ユリナはユウタロウの相手をしています。体重差20キロ以上なので、さすがのユリナも圧力負けしています。
そして動画を見て頂ければわかりますが、主審を担当しているハリウッドスターが延長させようとしています(笑)
試合じゃないっつうの!
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先日は大変お世話になりました(★$>U・)σ⌒+.*♪ 昇級審査の後【日頃からもっと頑張っとけばよかったなあ・・】と想いました。
さてさて明日はあたしの誕生日です☆
とゆうことで・・p(q>凵
>里奈
お疲れ様でした。
「後悔先に立たず」という言葉の意味は、いま感じている気持ちそのものです。
差がつくというのは、そうしないよう一生懸命頑張っている人といない人の差です。
まぁ、そういうことがわかる機会になっただけでもよしとしよう!
人は後悔ばかりするものです。
だから、頑張る。
自分で自分を褒めてあげられるように頑張ってください。
誕生日なんですが、井上雄一朗から聞きました。
サプライズを計画していたんだけれども、土曜日って稽古お休みなんだよね。
残念です。
とても残念です。
ということで、来年以降に(笑)
1日早いけど、お誕生日おめでとう。
怪我や病気をしないよう、いつものように元気溌剌で。
今の今の今というのは、今しかない大切な時ですが、そういうことは振り返ってわかること。
なので、好きなことを好きな時にして下さい。